2021-01-28 07:00 追加
埼玉上尾・サンティアゴ「(山崎)のの花がミドルを正しいタイミングで使ってくれた」、青柳京古「最後の一番良いところで自分が決める」 V1女子会見
SV女子
●アントニオ マルコス レルバッキ監督(以下、マルコス監督)

このチームにとって本当に大事な1勝となりました。姫路戦は常に難しい試合になると想定しています。姫路さんは特にディフェンスが強いチームで我々は2つ、フォーカスした点があります。
まず1つ目は良いサーブを打つこと。2つ目が前回の対戦でできなかったアタックの決定打、です。今日はそこがうまくいったと思っています。
――姫路は監督が(コロナの影響でシーズン途中から)来日されて最初に対戦したチームです。その時と比べて印象の違いはありますか?
マルコス:チームがすごく良くなっていると感じました。今日は我々に負けてしまいましたが、好試合だったと思います。姫路さんは年明け久光さんに勝っていますし、JTさんとも接戦を繰り広げました。我々が良い試合をしないと勝てない相手だったと思います。期待していたよりも我々の(個人的)パフォーマンスは上がらなかったと思いますが、戦術戦略面において決めごと、ゲームプランに沿って試合ができたと思っています。
――初戦以降、埼玉上尾が成長してきた部分は?
マルコス:主にディフェンスシステムですかね。ブロックとディフェンスの関係がチームの大きな弱点だったと思います。我々はそこにフォーカスして念入りに練習してきました。ブロックとディフェンスの関係性がないとカウンターアタックまで持っていけないですし、そこの改善でブレイク面がすごく良くなってきています。チームとしての効果が上がって来ていると思っています。
もう一つがサーブレシーブで、アシスタントコーチに任せて特に練習で力を入れているところです。スタッツを見ていただくとわかるかと思います。5~6週くらい前ですと、おそらくランキングは最下位だったと思いますが、真ん中くらいまでは上がってきています。

――埼玉上尾はサイドプレイヤーが注目されがちです。ミドルブロッカーにも良い選手が揃っていると思いますが、ミドルブロッカーの活かし方、役割についてはどのようにお考えですか?
マルコス:おっしゃる通りだと思います。来日した時にまずそこ(サイド偏重)を問題視していました。シンプルな組み立てしかできず、どうしてもサイド、特にレフトサイドに偏ってしまう。うちのアウトサイドヒッターはそこまで高身長ではないので、相手の高いブロックがつくと厳しい状況に持ち込まれる。そういうゲーム展開が多かった。ですので、我々はミドルにしっかりトレーニングをさせて、試合の中で打数を増やしていくということに注力しています。
ミドルの稼働率が上がることによって、相手ミドルがどうしてもそこにつかなければいけない、クイックをケアしなくてはいけない。そうするとサイドの展開が楽になっていくわけですね。そういう方向に今は持って行っているところです。

撮影・堀江丈
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