2021-02-25 17:21 追加
JT・小幡真子「毎試合、反省と修正を重ねたことが大一番で勝てたひとつの要素」、東レ・黒後愛「目標は優勝だったので納得していない自分がいる」 V1女子決勝会見
SV女子
■JTマーヴェラス
●吉原知子監督
昨日の試合でいちばんいい準備をさせてもらったかなというのが正直な気持ちです。
今日のゲームに関しては、とにかく自分たちの中の精度を少し上げることと、相手の3選手、ヤナ選手、黒後選手、石川選手の決定率をどう抑えていくかというところで、かなりやられましたけど、まあ、うまくコントロールしていけたかなと思っています。
――小幡真子主将はリベロでは初のMVP受賞となりましたが、監督の目に今シーズンの小幡選手はどのように映っていましたか?
吉原:今シーズンはどの選手もすごく苦しんだシーズンだったのではないかと思います。小幡に関してはチームをまとめるというところで、「自分が引っ張っていかなきゃ」という非常に責任感の強い選手でしたので、自分のプレーがうまくいかないとか、そういう時に「それでも自分が何とかしなきゃ」という、一人で背負い込んでしまうところがありました。でも、今季はその辺も含めて、だいぶ彼女自身が変わって、若手選手とのコミュニケーションとか、いろいろな部分で苦労しながら、このチームがやっとひとつになってきたかなという状態で決勝を迎えました。結果として優勝できたというのは、彼女にとっても、苦しみましたがすごく勉強になって、成長できたシーズンだったのではないかと思っています。
――改めて吉原監督の指導のモットーを教えてください。今季はコロナ禍で難しいシーズンだったと思いますが、例年との違いについて教えてください。
吉原:バレー自体はすごく大きく変わっているわけではないのですが、とにかく今シーズンは精度というところで、確率を上げようというところと、あとは個人のスキルの部分でしっかり磨いていきましょうということを心がけてやってきました。それプラス、コンディションづくりがいちばん難しかったかなと思います。というのは、コロナ禍で練習ができない時もありましたし、練習時間を本当に短くしなければならない時もありました。準備をしていても、試合が急になくなってしまうこともあり、今シーズンのモチベーションの持っていき方というのは選手たちも非常に勉強になったのではないかと思っています。
――今日の試合の中で感じたチームの強さ、選手の成長は?
吉原:ここ最近、大事な試合に対してのコンディションの持っていき方とか集中力とか、そういうのが少しずつうまくなってきたのかなというのは少し感じています。勝負のかかった試合に対してどういう準備をして、メンタル的なことも含めて、どのようにやっていかなければならないのかなということが一人ひとりできてきているのではないかと感じているところです。
――今日の試合はブロックポイントが16点で、東レは5点でしたので、大きく差をつけた部分だったと思います。ブロックに関しての意識付けをしたところと今日の試合に対する評価を教えてください。
吉原:ブロックは基本的なところで、手を前に出さないと壁にならないので…(笑) 本当に基本的なことですが、ちゃんと下で位置を確認してとって、そこからきちんと手を前に出すということを徹底して反復練習してきました。それが状況判断に対して、きちんと対応できたのかなと思っています。
――第2セット以降、東レはミドルからの攻撃があまり使えなくなり、封じたように見受けられましたが、その要因はブロックでプレッシャーをかけられていたからなのか、教えてください。
吉原:まずはいいパスが返ったかどうかという部分での評価のところで、来る確率が高いのなら、そこのミドルを跳ぶと。本当にシンプルなのですが、パスの評価をしっかりして、「(ミドルが)来る」と思ったら、手をしっかり前に出して跳ぶという、本当に基本的なところを徹底してやりました(苦笑)
――いろいろなポジションのサブメンバーが活躍されましたが、監督の評価は?
吉原:スタートから出ていく選手もいいのですが、うちの強さというのはサブのメンバーだと思っています。職人というか、必ず自分の役割、仕事を徹底し、いい展開に持っていってくれる確率の方が今シーズンは多くて、すごく頼もしかったです。
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