2021-03-17 16:09 追加
中田久美女子日本代表監督「籾井あきは勝負強さとドリブルをしないという点に着目。国際経験のチャンスをいかに与えられるかが課題」
女子日本代表・中田久美監督 囲み会見コメント
全日本代表 女子
バレーボール女子日本代表チームの中田久美監督が17日、リモート囲み記者会見に応じた。
Vリーグ期間中はコロナ禍で会場に行くことはなかなかできなかったが、映像でも選手たちのプレーを確認。多くの代表選手が大きな怪我なくリーグを終えたこと、インタビューでのコメントもコロナ禍でバレーができることが当たり前ではないことに気づき、感謝する内容が多かったことが印象に残ったと語った。
現在、NTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)で行われている合宿では食事中は黙食(会話せずに食べること)を徹底する、部屋を個室にするなどの感染対策に取り組んでおり、その分、コート内でよりコミュニケーションをとることを意識して練習に臨んでいるという。
今年のテーマは「限界突破」「可能性にチャレンジ」であるといい、「オリンピックは特別な舞台。今までと同じことをしていては勝つことは難しいので、個人の武器を追究してほしいと選手たちには伝えている」と話す。チームとしては引き続きレセプションアタックとトランジションからの攻撃が同じスピードでできるバレーこだわって強化していきたいという方針だ。
今年はVリーグで2連覇を果たしたJTからセッターの籾井あきが代表に初選出となった。まだ20歳と若いセッターだが、その若さでチームを優勝に導いた勝負強さをひとつのポイントとして掲げた。また、どんなにパスの返球が悪い場合もトスでドリブルをしないという点に着目。「安心して見ていられる」と笑顔を見せた。今後は国際試合の経験がないので、その部分でいかに籾井にチャンスが与えられるかが課題であると語った。
五輪代表は過去の実績、5月のテストマッチ(中国戦)、6月のネーションズリーグでのプレーを確認し、ネーションズリーグが終わった段階で決めたいという。しかし、ネーションズリーグ中止の可能性も否めず、国際大会の経験不足を補うため、現在、男性の練習パートナー8名に合宿参加してもらい、高さとパワーに慣れることを重点的に練習に取り組んでいる。
昨年度からコーチを務める相原昇氏については、「伝え方がシンプルでわかりやすい。選手たちがイメージしやすい言葉で伝えてくれることが非常に大きい」と信頼を寄せていることを語った。5月のテストマッチではベンチワークについても五輪本番で戸惑うことのないように試していきたいとしている。
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