2021-03-29 18:25 追加
ロンドン五輪銅・江畑幸子「私の名前の字にもあるように、本当に幸せなバレーボール人生でした」 引退会見全文
PFU・江畑幸子 引退会見全文
SV女子 / 全日本代表 女子
3月29日にPFUブルーキャッツクラブハウス(石川県かほく市)で行われた、PFUブルーキャッツ所属・ロンドン五輪銅メダリストの江畑幸子選手引退記者会見コメントをお届けする。
江畑幸子(以下、江畑):今日は私の引退会見になりますが、なるべく笑顔で楽しい会見にしたいと思っていますので、よろしくお願いします。
先日、チーム公式ホームページで発表したように、 私は現役生活を引退することを決めました。
引退を発表してから想像していた以上にたくさんの方々から反響をいただき、少し驚いている状況です。そして、今回の引退について、怪我で試合に出られなくて、苦しんでいるための引退という印象を持っている方が多かったようです。でも、私自身としては最後の最後まで、自分の体の限界まで挑戦できたことを嬉しく思っています。なので、清々しい気持ちで引退できていることを皆さんに知ってほしいなと思っています。
――このタイミングで引退を発表されたきっかけは?
江畑:通常でしたら黒鷲旗での引退なのですが、私自身としては、去年の年末くらいから自分の中で今シーズン限りの引退を心に決め、シーズン終了とともに引退するということを決めていました。黒鷲旗までは少し時間があるので、そこまで練習を続けるのは、引退することを決めていたのに、私を復帰させようと頑張っているトレーナーやチームのみんなに迷惑を掛けるかなと思いました。これから黒鷲旗に向けて練習が始まるので、このタイミングで引退しようと思いました。
――リーグの中でどのようにご自身と戦ってこられましたか?
江畑:まずは昨シーズンの途中くらいから膝を痛めていて、試合に出られていなくて、そのシーズンの終わりには引退か手術かの2択でした。その時は引退するという決心はできず、まだバレーがしたいという思いがあったので、手術をしました。今年のリーグで復帰できたらと思ったのですが、結果的に試合に復帰することができませんでした。でも、自分の体の限界まで挑戦できたと思っているので、手術をしたことも、今年たくさんリハビリをしたことも後悔は何もないです。
――思い出に残る試合は?
江畑:たくさんありますが、その中でもロンドンオリンピックの中国戦や、PFUブルーキャッツに入ってからは初年度の入れ替え戦で勝ったこと。その前に所属していた日立リヴァーレでも入れ替え戦で勝ち、2回入れ替え戦を勝つことができたこと。ほかにもたくさんありますが(笑)
――長く現役を続けてこられたのは、どのような思いから?
江畑:やっぱり好きだからですね。苦しいとか、そういう思いはなく、楽しいから続けられたと思います。
――江畑選手にとってのバレーボールの楽しさ、面白さとは?
江畑:練習がきつかったり、苦しかったり、体力的にも疲れたりといったことはありますが、それ以上に試合の時にみんなでボールをつないで1点をとることができた時はすごく嬉しいということを、私はこれまでにたくさん経験してきました。 やっぱりそれがあるから楽しいのかなと思います。
――今後の活動は?
江畑:正直、具体的なことは決まっていませんが、今後もバレーボールに関わっていきたい。バレーボールに関係する仕事をしていきたいなとは思っています。
――解説やバレーボール教室などでしょうか?
江畑:バレーボール教室もやりたいし、解説ももしできるのであれば、ぜひお願いしたいです(笑)
――3月21日のいちばん最後の練習を振り返って。
江畑:その日はまだチームメイトには引退のことを話していなかったので、 私はいつもと同じ練習のようにしようと思っていました。 お世話になった2人のトレーナーだけには先にこのことを伝えていて、最後の日も一緒にリハビリをしました。 最後の最後までリハビリに付き合ってくれて本当に感謝しています。
2018-19シーズン(撮影:堀江丈)
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