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コラム

2021-04-16 12:02 追加

元ブラジル代表名物監督のベルナルド・レゼンデ 仏代表監督で国際舞台へ復帰

レゼンデ監督、仏代表監督へ

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1. SESC/Flamengoのタイムアウト。20/21シーズンは若手の育成も成果があった。 撮影:Wander Roberto/Inovafoto/CBV

ブラジルの、世界の名将、ベルナルド・レゼンデ監督(61歳)。ブラジル男子が金メダルを取った2016年のリオ五輪以降ブラジル代表の監督は退き、女子クラブチームの監督に専念していた。そこへ国際舞台への復帰、しかもフランス男子代表監督というニュースが飛び込んできた。

■もう一度見たい
ベルナルド・レゼンデ監督(以下、レゼンデ監督)は自身がセッターとしてロス五輪銀メダル、ブラジル女子監督でアトランタ、シドニーで銅、男子監督でアテネ金、北京、ロンドンで銀、そしてリオ金で最後を飾った。まさに五輪のメダル請負人である。世界選手権やW杯のメダルを入れればきりがない。
リオ五輪後は女子のクラブチームSESC/Flamengo(セスキ・フラメンゴ)の監督に専念しており、スーパーリーグ20/21シーズンでは準々決勝敗退で5位だった。今季はリーグ前半での選手のけがや離脱、後半には選手や自身のコロナ感染など、思うようにいかなかったシーズンだったかもしれない。

4月10日にフランスのL`Equipe紙が「ベルナルド・レゼンデ監督、Les Bleus(仏代表)監督へ」とスッパ抜かれても、「あくまで何人かの候補の一人です」と語っていて、他にステファン・アンチーガ氏(フランス人、元ポーランド、カナダ代表監督)やアンドレア・ジャーニ氏(イタリア人、現ドイツ代表監督)などの名前が噂されていた。ところが、その2日後、4月12日にフランスバレーボール協会のサイトで正式に発表された。ブラジルでは驚きと共に報じられたが、皆、「もう一度、世界の舞台でベルナルジーニョ(レゼンデ監督の愛称)を見たい」という歓迎ムードだった。ブラジルにとって強敵になることは間違いないが、早くブラジル対フランスを見てみたい! という気持ちだ。

■レゼンデ監督のコメント

試合中に檄を飛ばすレゼンデ監督。シャツを引っ張り悔しがる姿をまた見たい!? 撮影:FIVB

以下、フランス協会サイトで公表されたレゼンデ監督のコメント:
「フランス協会が私を選んで下さり、とても光栄な事と思います。この決断は容易なものではありませんでした。なぜならいくつかの個人的な犠牲も伴うからです。しかし、フランス代表とその進化を見れば、私の経験を彼らに生かせることができるのは大きな喜びです。そしてパリ五輪での金メダルという唯一の皆の共通の目的に向かって進んで行くでしょう。このチームは可能性があり、9年間にわたりローラン・ティリ氏が彼の選手たちとともに成し遂げた素晴らしい仕事に注目したいと思います。選手一人一人の限界や能力を超え、それぞれをアスリートとして、一人の人間として成長させるという仕事を継続していきたいと思います。必要なステップだと思います。しかし、当面の目標は東京五輪です。しばらくはローランや彼のスタッフと選手たちが東京で最高の結果が出せるように見守るつもりです。彼らはそれができる能力と才能を持っていると信じています。」

東京五輪をもって、ローラン・ティリ監督の契約が終わり、五輪直後の9月1日から始まる欧州選手権がレゼンデ仏監督のデビューになる。リオ五輪まで長年、レゼンデ監督の片腕だったロベルレイ・レオナルド(フビーニョ)氏と元パナソニックのマウリシオ・パエス氏もフランスチームのスタッフに入る。

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