2021-04-19 07:30 追加
サントリー14年ぶり優勝に必要だった最後のピース~柳田将洋が海外から持ち帰ったもの
SV男子
ファイナルラウンドの前日会見がリモートで行われたときに、山村監督は柳田が復帰したことについて「サントリーに必要だったのは、マサが海外で得たものだった」と断言した。ファイナルで強豪パナソニックに1セットもとらせず14年ぶりの優勝を果たしたあと、大宅は柳田が復帰して自分のトス回しがどう変わったかを聞かれて、笑顔でこう答えた。「Bパス以上の時にハイボールが託せるということと、後ろからのパイプも少し割れたパスでもどんどん使っていけるところは、昨シーズンとかなり変わったところです。選択肢が増え、マサ(柳田)さんがパイプで引きつけてくれることで、さらに藤中選手が1枚になっても決定率が高くなった。マサさんが入ったことで2つの選択肢が増えたことは強みになりました」
最後に柳田自身の言葉でこの稿を締めくくりたい。代表の主将は柳田から石川祐希にバトンタッチしたが、リオ五輪最終予選から5年で成長できたところについて問われ、力強く述べた。
「当時とはキャリアが違うので、自分から発信できることはその時とは多分違うと思うし、自己評価するのは難しいですけど…。スキル面でも成長していると信じたいので、 それをしっかり発揮できればいいと思う。
代表チームになると一人ひとりの個の力がより試されるというか、 かなりシビアな選考になってくるので、相手が海外の選手ですから、国内とは全く違う準備をして臨まなければならない。 当時の自分とは全く違う準備をすると思うし、違ったイメージで臨めると思います。自分の変わった部分が少しでも評価されて、生き残りをかけていければと思います」
文:中西美雁
写真:坂本清 火野千鶴
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