全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>会見・コメント>嶋岡健治現会長「ホームゲームを増やし、少しずつ成果が出ている」、國分裕之新会長「多様性を認めつつ、各チームが同じ方向を目指すリーグに」 Vリーグ機構会見コメント

会見・コメント

2021-04-22 08:00 追加

嶋岡健治現会長「ホームゲームを増やし、少しずつ成果が出ている」、國分裕之新会長「多様性を認めつつ、各チームが同じ方向を目指すリーグに」 Vリーグ機構会見コメント

Vリーグ機構 嶋岡会長退任、國分新会長就任会見コメント

SV女子 / SV男子 / V女子 / V男子

 4月21日にオンラインで行われたVリーグ機構による嶋岡健治代表理事会長退任及び國分裕之新代表理事会長就任に関する記者会見コメントをお届けする。

■嶋岡健治現代表理事会長

2015年に代表理事を拝命し、進化を続ける国内トップリーグの代表理事を本日まで努めて参りました。
2018-19シーズンから新生V.LEAGUEを開幕し2020-21シーズンをもって3シーズン目となりましたが、コロナ禍の中、関係者の皆様の多大なるお力添えのおかげでリーグをここまで終えることができました。そして、Vリーグが一段落したこのタイミングで、来る東京2020オリンピックに最大限集中するべく、Vリーグ機構の代表理事会長職を辞任し、新たな代表理事会長職は國分氏に託し、日本バレーボール協会の会長職に専念することと致しました。これまでの皆様からのご支援、誠にありがとうございました。
今後は理事の立場で國分新代表理事会長とともにバレーボール界のさらなる発展に邁進して参る所存です。

■國分裕之新代表理事会長

この度 、 Vリーグ機構の代表理事に就任することになりました國分裕之(くにぶひろゆき)です。私は中学時代に金メダルを獲得したミュンヘンオリンピックで活躍されている嶋岡会長に憧れて、バレーボールに打ち込んだ思い出があります。この度はご縁があり、その嶋岡会長の後任となる機会をいただき、大変光栄に感じております。
選手、監督としての大きな実績はございませんが、50年にわたる「バレーボール愛」をもって、 Vリーグ参加チームと一丸となって、都道府県バレーボール協会の皆さま、報道関係の皆さま、そして何よりバレーボールファンの皆さまのご支援をいただく中で、 Vリーグを日本のトップアリーナリーグとすべく努力いたします。
私自身、企業人として長年、人事・教育部門に携わって参りましたので、その知識・経験をリーグ運営にも生かせればと思います。
一人でも多くのファンの皆さまにトップリーグである Vリーグを楽しんでいただき、 Vリーグを世界一のバレーボールリーグとすべく尽力いたしますので、宜しくお願いいたします。

【質疑応答】

――國分新会長に。現状のライセンス制度が曖昧な印象です。例えば、V2で1位のチームがS1ライセンスを持っていないためにチャレンジマッチ(入替戦)に出場しないといったケースがありますが、今後、どのように対応していくお考えでしょうか?

國分:ライセンス制度に関しては我々も課題だと思っています。ライセンスの要件、中身の見直しなども行っている最中で、わかりやすい形にしていきたい。来年度には方向性を示し、改革委員会の目標として、2023-24シーズンにはきちんと整理したライセンスに基づいて、リーグ運営をはかりたいと考えています。

――嶋岡現会長に。JVA(日本バレーボール協会)会長と兼任した時点で両立は問題ないとおっしゃっていたが、ここに来て退任することになった理由と、具体的にどのようにJVAに注力したいのか教えてください。

嶋岡:JVA、Vリーグを兼任する中で、どうしてもお互いのポジションに対し、不足の時間が出てくるようになり、私自身、忸怩たる思いがありました。1年延期になった五輪に対して、最大の効果を発揮するべく注力し、代表チームと一緒になって進んでいきたい。こういう思いを持ち、リーグの区切りになるところをひとつのきっかけとして、JVAに専念したいと考えました。昨年、五輪前の国際大会がすべて中止となりましたが、今年は何とかテストイベント(親善試合)、VNL(ネーションズリーグ)ができることになりました。それに対する万全の対策をとりながら、尽力していきたいと思っております。

――世界一のリーグを目指すということですが、バスケットボールのBリーグなどの後塵を拝する形になっています。ここ数年を振り返って思うことは?

嶋岡:新リーグ発足時に試合方式が変わったことによるチームの慣れの問題で、我々も含め、スムーズに移行できなかったという反省がありました。しかし、ここに来て、チームもホーム&アウェイの対応をしっかり理解し、最大限の努力をしていただきながら、ホームゲームの充実をはかり、少しずつ成果が出てきています。時間はかかったかもしれないけれど、前に進んでいると感じています。具体的にはホームゲームによる地域の活性化、または地域におけるチームの存在感が薄かったため、ホームの試合を増やしながら大会運営を行うことがいちばんのポイントでした。

――國分新会長に。新リーグ発足後、積極的に改革を推進しているチームと現状維持でよいと考えるチームがあり、差が出ています。今後、どのように統一をはかりたいというお考えでしょうか?

國分:残念ながらご指摘のような部分はあると思います。理念、ビジョンを共有化し、意思統一をはかりたい。具体的な事業化を我々は標榜していますが、やり方はいろいろあると思います。また、チームの事情もいろいろあると思うので、それを否定するのではなく、そこにある多様性や個々の事情としっかり向き合いたい。ただ、目指しているところは揃えたいという考えです。先ほど嶋岡会長が言ったようにホームゲームを運営することにより、ホームに対する考え方が変わるなど、少しずつ目指す方向に変わってきたチームもあります。そこはコミュニケーションを深める中で同じ方向を向けるように揃えていきたいと考えています。

>> 会見・コメントのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック