2021-05-05 11:33 追加
入れ替え戦でデビュー大分三好・藤原、大抜擢に「少し緊張した」
SV男子 / V男子
久保田「結果で見せれば周りがわかってくれるかなとやりました」
藤原奨太
自分の、この試合がデビュー戦で、少しも緊張もあったけど、周りの山田選手とか久保田選手からの声かけとかがあって、緊張が解けて自分の思うようなプレーができて良かったと思います。
久保田雅人
チームとして出だしは硬かったが、途中から自分たちが追いつける自信もあった。そこを考えながら自分たちのプレーをしようとタイムアウト中も言いながらやってきた。今日はサイドアウトの山田選手だったり初めて入った藤原選手もよく頑張ってくれた。ディグからの攻撃が整った形でできた。もっともっと修正しないといけない点もあると思うので、そこを修正して臨みたい。
山田滉太
前半得点が離されてしまう場面で、自分らを自分で苦しめている展開が多かったので、明日は序盤をしっかり取ってもっと楽に試合展開して勝ちにつなげたい。
ーー全体練習ができたのがこの2週間ほど前で、その前は隔離の中での練習だったということで、どのうような思いで過ごして、この試合に向けてどのうような思いだったか、改めて教えて下さい。
藤原:全体練習が出来ない時期が多かったが、自宅で練習したり、夜に1人でランニングするしかなかった。試合がいつなのかわからない状況で、練習やランニングを一生懸命やったことが、今回の試合につながったと思う。もしいきなりチームが合同練習になった時に、自分が足を引っ張らないようにという思いでいつも練習していた。
久保田:自分も自宅でトレーニングしていたが、いつ開催されるかもわからない状況だったので、常に気持ちの面で、勝つ自信をつけながら、いつあってもいいように体作りもしていたし、その中で周りのチームメイトも気になっていたので、チームメイトに電話して大丈夫か、気持ちを切らしてないかと電話したり、チームをなるべくモチベーションを下げずにしてきた。
山田:僕も自宅でのトレーニングが増えたが、まずチャレンジマッチは絶対行われると思っていたので、気持ちを切らさないであったり、試合に向けてのモチベーションをどう保つのかが大変だったが、全体練習が再開してから、チームで勝ちにいこうとなってまとまれたのが、そこが僕は良かったと思います。

大分三好ヴァイセアドラーは第3セット終盤、川口のサーブをきっかけに一気に連続ポイントを奪って、ヴォレアス北海道を破った。
ーー久保田選手に。チームの中に罹患者が出て大変だったと思いますが、この試合をやっていいのかという葛藤とかそれでも勝ちにいかないといけないというのか、どういう思いでやってきたのでしょうか?
久保田:治ってからでも、外に出るのも少し怖い状態でもあったので、その中でも入れ替え戦は必ずあると、皆そういう風に思っていたと思う。勝ちにいくしか手段がないし、結果で僕らが見せれば周りの人がわかってくれるのかなと思ってやりました。
ーー藤原選手に。入れ替え戦が初スタメンに抜擢された時の心境は?
チャレンジマッチがデビュー戦ということで、最初小川監督に言われた時には、自分の持っているチームを明るくする声とサーブレシーブ、守備面でそれだけに集中してほしいと言われた。リーグ期間中も試合に出ることなく、いきなりデビューと言われた時には、少しプレッシャーを感じて、自分が本当に出て大丈夫なのかという場面が多かった。監督が常に声をかけてくれたので、自分が思いっきりやるしかないという気持ちになった。
ーーどの段階で緊張は無くなった?
序盤のサーブポイントが2本あって、それでサーブレシーブする、山田さんや久保田さんに声をかけてもらった時に少し緊張が和らいでいつも通りのプレーができた。
ーー藤原選手は北海道出身ということですが、北海道のチームと戦って意識しましたか?
北海道出身ですが、そんなの関係なく、V1に残りたいという気持ちが強かった。あまり意識せずにやろうと思った。

シーズンと比べても、最高のパフォーマンスを見せた、大分三好ヴァイセアドラーのカーティス・ストックトン。
ーー久保田選手、山田選手に。藤原選手の活躍はどうでした?
久保田:最初は緊張しているなと思った。もちろん当然だと思う。その中で少しでも和らげてるあげようと思った。藤原の良いところは安定性。今日は自然とできたのかなと思う。
山田:僕もデビューした時、本当に緊張した。周りの選手に声をかけてもらった。緊張具合がわかる。最近僕も経験したので、そこで声をかけてもらえるというのが、すごい励みになったというか、緊張を和らげた。今日は僕が頑張って藤原選手に声をかけて、少しでも自分のプレーをしてもらえるように心がけた。

ぶつかりながらも必死にボールを追うプレーを見せた大分三好ヴァイセアドラーの久保田。
ーー久保田選手に。リーグ戦と違って今日の試合はコート内での声かけはしっかりしている印象を受けたが?
久保田:一応V1のシーズン中も声は出していましたし、今日お客さんがいないリモートマッチでよく声が響くこともあった。その中で、声の大事さをチームとして認識して、指示の声だったり、どこに打ってくるかのコールの声だったり、一人一人が認識し、2週間あったので、再確認できるチャンスがあった。さらにもっと声をだしていこうと詰めていった。藤原選手もよく声をだしてくれる選手なので、そこの面でも助かった。
ーー久保田選手と山田選手に。チャレンジマッチが中止になっていた中で、再開催されると思えた理由は?
久保田:逐一情報が入ってきていたのもあるし、北海道さんが2回も中止になってしまうと、自分が逆の立場でそういう状況になったら、絶対にやりたいという気持ちが強くなるというか、そういった気持ちになるんだろうなと考えてやりました。
山田:僕も去年のことがあったので、今年は北海道さんも、久保田さんも言ったように情報もあったので、そういった中で自分が逆の立場になった時はやりたいと思うので、そこだと思います。
ーー山田選手と藤原選手に。序盤相手にやられて、気持ちの持ち方として、相手に一気に飲まれてもおかしくなかったと思うが、どう立て直した?
山田:久保田選手や藤原選手が積極的に声を出してくれて、本当は落ちるところだが、そこで声かけとかベンチからの声かけもあった。そこでV1の意地じゃないけど、僕らも来季もV1でやりたいという思いがあった。
ーーV1の経験は大きい?どういったところで?
山田:36試合やった経験は僕らにとって自信になっていて、そこは大きかったと思う。スパイクであったりブロックであったり、トップレベルの中でずっとバレーボールをしていたので、経験であったり、外国人選手を相手に決めきるといった経験ですね。
ーー監督が先ほど話していたが、改めてバレーができる喜びというのは?
本当に1人でバレーボールをやっている時もあったんですけど、その時よりやっぱり皆でバレーやったほうが楽しいし面白い。そして今日皆で試合できて楽しかったし、さらに勝てたし、皆で喜び合えたのが本当に良かった。
(取材・写真:大塚淳史)
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