2021-07-29 12:19 追加
河野裕輔のエール!第4稿 サーブで鍵をこじあけろ!! イタリア戦振り返り
河野裕輔コラム
全日本代表 男子
元日本代表でJTサンダーズでも活躍した河野裕輔さんのコラム。第4回は東京オリンピック第3戦のイタリア戦についてをお届けします。
◆眠れる獅子が目覚めた!
7月28日龍神日本の第3戦の相手はイタリア。予選通過に向けて2連勝で来た日本と、初戦カナダとフルセット、第2戦でポーランドにストレート負けと、今一つ調子が上がっていないイタリア。戦前の予想では十分勝利のチャンスがあると思っていた。しかしそこは世界有数の強豪国。コンディションをしっかり調整して、「本気モード」のイタリアを見せてくれた。終わってみれば1-3。強豪国の戦い方というものをまざまざと見せられた試合であった。
しかし今までと大きく違うのは、今までは正直何をどうやったら勝てるのかを明確にすることができなかった。全てにおいて大幅にイタリアの方が上だったからだ。それに比較して今回の試合は「いい状態」を作ることができた場合しっかりと通用しているし、今回うまくいかなかった部分はどうすれば上手くいくのかのビジョンがイメージできた。これを修正し、次戦以降に生かすことができれば予選通過の道は必ず開けると信じている。
◆桁違いのサーブが飛んできた!!
立ち上がりから「サーブで殴られる」シーンが多く、なかなか日本の攻撃の形が作れない。そうなると石川祐希、西田有志に頼るパターンが増える=相手のブロックは石川と西田を中心にマークするためブロックにつかまるパターンが増えてしまっていた。これを打開するにはやはりレセプション(サーブレシーブ)をコート中央、アタックライン付近に上げる事が必要になってくるだろう。と、言うのは簡単だがイタリアの強力なサーブをコントロールするのは本当に至難の業である。現にイタリアのOHユアントレーナのジャンプサーブは130キロを超えたそうだ。それに対応していた石川、高橋藍、山本智大、高梨健太らには本当に頭が下がる思いだ。
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