2021-08-02 22:11 追加
女子代表、怪我明けの古賀奮闘も、ドミニカ共和国に1-3で敗れ、予選敗退
女子代表 ドミニカ共和国戦の結果
全日本代表 女子
バレーボール女子日本代表は2日、有明アリーナでオリンピック予選ラウンド最終戦の第5戦に臨み、ドミニカ共和国と対戦した。初戦のケニア戦で負傷し、31日の韓国戦で復帰。フルセットを戦った古賀紗理那はこの試合もスタートから起用された。
スターティングメンバーは、黒後愛、古賀紗理那、石川真佑、島村春世、荒木絵里香(主将)、籾井あき、リベロ・小幡真子。
第1セット、立ち上がりからデラクルスのスパイクやブロックなどで0-3と先行される。荒木のサーブで崩し、古賀のスパイクで3-4とするが、その後、被ブロックやミスが目立ち、3-8と点差を離される。4-8の場面で後衛に林琴奈を投入し、そのまま前衛でも起用される。石川のスパイクが2本アウトになるなど、日本はなかなか攻撃を決め切れない。一方のドミニカ共和国はリベラも好調で、6-15とされる。石川を石井優希に交代するが、その直後に荒木がブロックされて、7-17。8-19となったところで籾井に代えて田代佳奈美を投入する。9-22と苦しい展開となり、その後も日本が得点したかに見えた場面でドミニカ共和国のチャレンジが2回成功し、最後は石井がブロックされて10-25と大差をつけられて、セットを失った。
第2セットは第1セット開始時と同じメンバーでスタート。波に乗るドミニカ共和国は序盤からサービスエースが出るなど、先行する。しかし、黒後のバックアタック、島村のブロードとサービスエースで追い上げ、7-7と同点に。石川もスパイクを決め、8-7と逆転する。古賀のバックアタックが決まり、10-9とするが、石川のサーブがアウトになり、10-10。その後も一進一退の展開が続く。相手の3連続ポイントで13-15となり、15-16となったところでドミニカ共和国は2枚替え。古賀がパイプを決めて18-17となったところで相手のタイムアウト。黒後が2本スパイクを決め、20-19とするが、すぐに追いつかれ、20-20。日本は守備の穴を突かれてチャンスボールを拾えない失点が重なり、22-24と相手にセットポイントを許す。最後はゴンザレスが決めて、23-25とセットを連取された。
第3セット、後がない日本は古賀のブロックなどで3-1と先行する。黒後と石川のスパイクが決まり始め、8-7となったところで相手がタイムアウトを取る。籾井のツーが決まり、10-4。14-9で林をリリーフサーバーで投入。ドミニカ共和国はカスティージョの好ディグが光り、攻撃に繋げて、15-10。黒後がブロックで止められるが、古賀が決めて、16-11。相手は強打のみならず、フェイントも効果的に決め、17-14まで追い上げられる。黒後がパイプを決めて20-15とするが、その後、追い上げられ、22-19。小幡のディグから島村のブロードが決まり、24-19。相手のスパイクがアウトとなり、25-19でセットを取り返した。
第4セット、日本は失点が重なり、相手の攻撃を止められず、0-4とリードを許す。その後もつなぎのミスが目立ち、4-8とドミニカ共和国に先行される。石川がバルデスに止められ5-9、黒後のバックアタックがアウトになり、5-10と日本はなかなか決め切れない。古賀のスパイクで9-13としたところで林をリリーフサーバーで投入するが、相手の攻撃を止められず、9-15でタイムアウトをとる。しかし、その後もタッチネットなどのミスが出て、なかなか追いつけない。13-18で石井、14-19で田代とリリーフサーバーを送るが、得点につながらず、遂にドミニカ共和国に20点目を許す。黒後のスパイクでラリーを制して16-21となったところで相手がタイムアウト。タイム明けはドミニカ共和国のペースとなり、17-24でマッチポイントを許す。ここで古賀が2連続得点し、19-24。しかし、最後は相手にミドルから決められ、1-3で敗戦した。
中田久美監督は「この5年間頑張ってきたが、選手たちは頑張ってきた。古賀の怪我は想定していなかったので、たらればになってしまうが…、(古賀の怪我がなかったら。でも、負傷後も)よく頑張った。コロナ禍の大変な状況の中、五輪で戦う機会を作っていただき、感謝しています」と涙をこらえて語った。
日本は1勝4敗で予選ラウンドを終え、A組5位となり、決勝トーナメントに進めずに敗退した。2000年シドニー五輪は出場権を逃したが、それ以降の4大会は銅メダルの2012年ロンドン五輪以外も予選ラウンドを通過してきた。予選ラウンド敗退の成績は当時史上最低だった1996年アトランタ五輪と並ぶ。3年後のパリ五輪に向け、チーム再建を期待するしかない。
写真:FIVB
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