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2022-01-08 07:31 追加

日南振徳(宮崎)が初出場でベスト4進出。北京五輪代表・宇佐美大輔監督率いる雄物川(秋田)は就任後初のセンターコートへ 春高男子3回戦、準々決勝

春高男子3回戦・準々決勝の結果

高校バレー 男子

 春の高校バレー(第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会)は7日、東京体育館(東京都)で3回戦と準々決勝が行われた(無観客)。3回戦に勝利したチームはダブルヘッダーという例年通りのハードな状況下で行われた男子準々決勝は4試合全てがフルセットという白熱した戦いとなった。

 前回覇者の東福岡(福岡)は日本航空(山梨)と対戦。第2セットはデュースにもつれ込むなど大接戦となったが、1-2で敗れた。日本航空は出場20回目で初のベスト4進出。また、足利大附(栃木)を下して勝ち上がった日南振徳(宮崎)は初出場ながらセンターコートに。対戦相手となる名門・鎮西(熊本)とは同じ九州のため、練習試合も何度もしているという。その鎮西の畑野久雄監督が「大会ナンバーワンアタッカーではないかと思う」と賞賛するエース・甲斐優斗(3年)のプレーにも注目したい。

 北京五輪代表の宇佐美大輔監督率いる雄物川(秋田)は同監督就任後初の4強入りを果たした。8年前に父の跡を継ぐ形で監督に就任したが、全国大会ではなかなか上位進出できない時期が続いた。勝利の瞬間は監督が涙を拭うシーンもあり、「正直嬉しかった。今年は筋力、体力の強化にも重点を置いたので、ダブルヘッダーを乗り越えることができたのもその効果が出たのではないか」と語った。「監督として初めてのセンターコートだが、そんなことよりも選手たちが全力を尽くしてくれれば。悔いを残さないように戦いたい」と笑顔を見せた。

 日本代表合宿にも参加経験のある210cmのアウトサイドヒッター・牧大晃(3年)を主将とする高松工芸はインターハイ優勝校の鎮西と対戦。第1セットを25-14で奪うも、第2セット以降を鎮西に連取され、コートを去った。「自分が打ち切れず、みんなに申し訳ないという気持ち。ここまで連れてきてくれた監督やチームメイトに感謝したい」と話す牧は大学(現段階で進学先非公表)でももちろんバレーを続ける。将来的には海外でのプレーも経験したいと夢についても語った。

 男子準決勝は8日10時から2試合が行われる。

【1/7男子3回戦の結果】
足利大附(栃木)vs山形中央(山形) 2(23-25,25-23,25-19)1
雄物川 (秋田)vs県岐阜商(岐阜) 2(25-16,25-16)0
高松工芸(香川)vs東海大札幌(北海道) 2(23-25,25-17,25-13)1
川内商工(鹿児島)vs日本航空(山梨) 2(25-23,17-25,14-25)1
日南振徳(宮崎)vs駿台学園(東京) 2(21-25,27-25,25-21)1
郡山北工(福島)vs崇徳(広島) 0(18-25,21-25)2
鎮西(熊本)vs高川学園(山口) 2(25-17,20-25,25-18)1
東福岡(福岡)vs習志野(千葉) 2(25-21,28-26)0

【1/7男子準々決勝の結果】
足利大附vs日南振徳 1(25-23,11-25,16-25)2
崇徳vs雄物川  1(16-25,25-19,19-25)2
鎮西vs高松工芸 2(14-25,25-23,25-21)1
東福岡vs日本航空 1(22-25,29-27,22-25)2

【1/8男子準決勝組み合わせ】
鎮西vs 日南振徳
日本航空vs雄物川

写真:坂本清

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