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2022-01-10 17:42 追加

就実が2連覇を達成。深澤つぐみ「岡山に残っている3年生にメダルをかけてあげたい」 春高女子決勝

春高女子決勝戦の結果

高校バレー 女子

 春の高校バレー(第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会)は9日、東京体育館(東京都)で決勝戦が行われた(無観客)。

 女子決勝は2連覇を狙う就実と(岡山)と2年ぶりに決勝の舞台に立ち、1999年以来の優勝を狙う古川学園(宮城)が対戦。準決勝でそれまでミドルブロッカーのポジションだった双子の深澤姉妹の妹・深澤つぐみ(3年)がオポジットに入る布陣を初披露し、決勝はどちらのシフトを敷くのか注目されたが、決勝戦もオポジットでスタート。キャプテンの深澤めぐみとその対角の曽我紀美(ともに3年)のアウトサイドヒッター対角の攻撃も冴え、就実が25-18で第1セットを先取する。

 続く第2セットは古川学園のタピア・アロンドラ(2年)の活躍などで競り合いとなり、デュースにもつれ込むが、最後は古川学園の鈴木玲香主将(3年)が決め切って、29-27でセットを取り返した。しかし、第3セットは再び就実が序盤から連続得点でリードする展開に。最後まで古川学園に流れを渡さず、25-18でこのセットを奪取する。第4セットは中盤にめぐみ主将の脚がつり、一度コートを離れるも、その間は妹のつぐみや曽我がしっかりコートを守り、21-16の場面でめぐみがコートに戻る。最後はセッター・岩本沙希(2年)がめぐみにボールを託し、アタックを決めて25-20でセットを取り、セットカウント3-1で勝利。就実が初の2連覇を果たした。

 就実で今大会にメンバー登録されている3年生は5人いるが、それ以外に岡山に残って応援している3年生も3人いた。試合後の記者会見でつぐみは「岡山に戻ったら、3人に金メダルをかけてあげたい」と支えてくれた同級生を思いやった。また、優勝が決まった瞬間、コートにいた3年生3人は西畑美希監督のもとに駆けつけ、抱き合って喜んだが、3人は「美希さんに金メダルをかけてあげたい」という思いが強かったという。主将のめぐみは、「普段は厳しい監督だが、寝食をともにしてくれたり、食事を作ってくれたりと選手思いの監督」と西畑監督について語った。

 昨年7月に行われたインターハイは下北沢成徳に敗れ、2位で大会を終えた。「あとは春高しかない状況で、絶対に優勝しようとみんなで声を掛け合ってきた」と曽我は語った。163cmの身長で「小さな大エース」としてチームを支えた曽我は笑顔を見せつつ、「私にとって、小さな大エースと呼べるのは室岡莉乃選手(東九州龍谷→日立Astemoリヴァーレ)だけです」と謙虚に言う。曽我は大学バレー界の西の名門、鹿屋体育大学に進学予定だ。Vリーグの道に進む深澤姉妹の活躍とともに曽我の今後にも目が離せない。

 一方、敗れた古川学園の鈴木玲香(3年)は、学校の体育館の荷物置き場に「就実を倒して日本一になる」と紙に書いて貼っていたことを教えてくれた。「就実とは昨年も対戦したが、当時から更にパワーアップしていて、スパイクの威力を感じた」という。「悔しさはあるけれど、自分たちの力は最大限に出せたと思う」と試合を振り返った。デュースの末に奪った第2セットの最後の得点については「いちばん近くで支えてくれた他の4人の3年生の分までという思いを込めた」と語った。卒業後の進路は同じ宮城県内の東北福祉大。リオ五輪代表の佐藤あり紗など、古川学園の歴史を彩ってきた先輩たちと同じ道を歩む。チームを支え、優秀選手賞も受賞した鈴木は、「高校時代以上に精神面、技術面を磨き、大学日本一になって今日のリベンジを果たしたい」と今後の目標を語り、春高の舞台を去った。

【女子決勝戦の結果】
就実 3(25-18,27-29,25-18,25-20)1 古川学園

【女子最終結果と個人賞】
優勝:岡山県代表・就実高等学校
準優勝:宮城県代表・古川学園高等学校
3位:大阪府代表・金蘭会高等学校、東京都代表・下北沢成徳高等学校

■優秀選手賞
深澤めぐみ(就実)
深澤つぐみ(就実)
タピア・アロンドラ(古川学園)
鈴木玲香(古川学園)
吉武美佳(金蘭会)
古川愛梨(下北沢成徳)

■ベストリベロ賞
井上凜香(就実)

■最優秀選手賞
深澤めぐみ(就実)

■勝利監督賞
西畑美希監督(就実)

写真:堀江丈、坂本清

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