2022-04-01 22:40 追加
埼玉上尾・青柳京古「相手のMBの本数が少なくサイドにつけば良いという展開に持ち込めた」東レ・越谷章監督「シーズン当初からコートの中にリーダーがいなく締める人がいない」V1女子会見
SV女子
●越谷章監督
第1セットは終盤に白井、深澤が入って流れが変わってひっくり返したことは良かったです。
全体を通して、第1~3、5セット序盤から失点が続いたのと、あとは荒いバレーだったなということがあります。
ラリーになって簡単に失点してしまいました。本来なら0-3で負けていた内容だと思います。
その中でも樫村(まどか)、深澤がしっかりプレーができたことは良かったです。
今日は勝ちたいゲームでしたが、コートの中にリーダーがいなく締める人がいません。そのため立て直すのに時間がかかります。
1回失点すると大量に失点する形なり非常によくないバレーが出ています。
――リーダーがいないというのはシーズン当初からか?
越谷:はい。そうです。いいときは若くて乗っていけるので別に問題ありません。
ただ、1回失点したりチームの調子が悪かったりしたときにそのままになってしまいます。
そこは選手たちで厳しさをもって立て直したりできてこないと…。外から言っても限度があります。
立て直すスピードが大事です。それができないとワンローテーションで大量失点してしまう結果になります。
――監督が外からアプロ―チしても選手が育っていかない状況か?
越谷:外からアプローチしても限度がありますが継続していきます。選手が本当に「勝負に対してやさしい」です。
詰めが甘いというか、いい方は悪いですが半殺しにしても首を切らず、自分たちが首を切られています。
勝負はそれぐらいのことです。プレッシャーを与えながら一緒にやっているところです。そうやってひとつ一つ覚えていくしかありません。
――第2セットに普段と違う中田(紫乃)選手と野呂(加南子)選手を同時に入れたが、選手で立て直させるという意図があったのか?
越谷:急に入ってその時にどういうプレーをするのか、悪い状況の時のどのように立て直せるのかというところを見ました。
あとは、点数が開いたので後のセットのことも考えて休ませる点の両方の狙いがありました。
――第3セットでボールを追いかけない場面で監督が怒っていました。追いかけることを求めた理由は?
越谷:チームの状況が悪い中、それを改善していくためには普通だと難しいです。
どうするかというと床際のボールなどを最後まで追っていく姿勢がいろんな人に影響を与えてチームが盛り返せるのではというところがありました。
今のチームで勝てるかというとそんなに甘いものではありません。一人が何か引き付けることをやることで相乗効果がでると思います。
僕はベンチにボールが来た場合には椅子などをすべて避けています。なので「来い!!」という感じですが、勝手に自分で見切ったということで怒りました。
練習から最後まで取れなくても追いかけろということをずっと言ってきています。それはウチの柱だと思っています。
諦めない粘り強さが出てきます。非常に残念という感じです。
――ファイナルに向けてこの試合の結果を受けてどうアプローチしてくか?
越谷:大一番を迎えるのに当たって、僕たちに足りないのは野心のようなものがないことです。絶対取ってやるというところなどです。
目指しているのは表彰台の一番高いところです。今日勝てたから明日勝てるという保障はありません。
順位に関係ない試合なども含めすべて勝たないと頂点に立てないと思っています。その辺りのハングリーさが出てこないといけません。
ファイナルはもっとプレッシャーがかかりますし1点の重みがあります。今の状況だと簡単に負けると思います。
――ファイナルに向けて修正するポイントは?
越谷:急に改善できるかというとなかなか難しいところがあります。
優先順位としては、サーブが単調で前のような勢いがありません。スピードも落ちており相手へのプレッシャーがありません。
簡単にサイドアウトを取らてしまっています。
次にサーブレシーブのところの連携を作っていきたいです。間のボールが落ちたり、ショートサーブを打たれた時に本来の動きと違う人が取りに行ってしまっています。
その辺がしっかりしてくれば攻撃のリズムはできると思っています。あとはトランジションのアタックの点数の取り方です。
ブロックに関してはもともとポイントが少ないのでそれよりしっかり打って切り返す方がいいのかなと思います。
――若い選手を起用している場面があるが、成長の部分と起用することによる懸念点は?
越谷:成長していると思います。ただ、試合に出ているので責任感もしっかり持ちながら元気よくやって自分の良さを出してくれればよいなと思います。
そこまで難しいことを要求しても慌てるだけなので。自分が求められているプレーを失敗しようが思い切ってやってくれればと思います。
逆に僕が言うとプレッシャーになります。
写真:黒羽白
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