2021年欧州選手権のドイツチームを指揮するアンドレア・ジャーニ氏。 広報写真：CEV

東京五輪後、フランス男子を率いていたブラジル人、ベルナルド・レゼンデ監督が家庭の事情により、わずか数か月でまさかの辞任となってしまった。2024年パリ五輪に向けて、誰が指揮をとるのか。注目の新監督はイタリア人、アンドレア・ジャーニ氏となった。

■国際大会での経歴を高く評価
バレー界において、イタリアそして世界のスーパースター、アンドレア・ジャーニ氏、51歳。現在は、イタリアのクラブチーム、モデナの監督を務める。フランス代表のOHエアルヴィン・ヌガペ選手もモデナにいる。選手として、アトランタ、アテネ五輪で銀メダル、シドニーでは銅メダルを獲得し、世界選手権は３連覇、ヨーロッパ選手権やワールドリーグでの数々の優勝など輝かしい経歴をもつ。ナショナルチームの監督としては、ヨーロッパ選手権で2015年にスロベニアを、そして2017年にドイツを銀メダルに導く手腕を見せた。2021年のヨーロッパ選手権では、ドイツチームを指揮し、６位だった。選手として監督としての、国際大会への準備、判断力、統率力、経験が、新監督選出の過程で、高く評価された。ジャーニ氏に、唯一欠けていると言われる五輪の金メダルを、前回優勝国で自国開催というプレッシャーを背負い、フランス男子代表と共に目指すことになった。

■開幕が待ち切れません
フランスバレーボール協会を通してのジャーニ氏のコメントは以下の通り。
「オリンピックチャンピョンであり、あらゆる国際大会において、すべてを勝つことのできるポテンシャルのあるこのチームの監督に就任し、本当に満足しています。フランスにはとてもレベルの高い多くの選手がいます。私の目標は常に勝つことであり、そのために選手たちの体力面そして技術面の準備をすることです。新しいシーズンが始まり、パリ五輪に向かっていく選手たちと共に経験を分かち合うのが待ち切れません。」

取材：ブラジル在住　唐木田　真里子