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会見・コメント

2022-04-17 01:30 追加

WD名古屋・白岩直也「やめると決まってからは寂しさはあるもののやり切った」神谷雄飛「チームでバレーができたことは幸せでしたし光栄に思っている」引退会見

SV男子

●白岩直也選手

未練というものが多少残ると思いましたが、やめると決まってからは寂しさはあるもののやり切ったというのが正直な感想です。
ファイナルステージに向けては最近2位が多くファイナルは大変だと思いますので、今回は天皇杯を優勝した勢いもあります。
クリス監督もミーティングで話しましたが、チームの気持ちを入れ替えろと活が入りましたのでそこに乗っかって準備をして戦います。

●神谷雄飛選手

ウルフドックスでは4年間という短い期間になりましたが、このチームでバレーができたことは幸せでしたし光栄に思っています。
引退するという発表があってから知り合いから「移籍しないの、現役でやらないの」とかいう話が来ましたが、僕の中ではここで一区切りというかやり切った気持ちがありましたのでこのチームで引退できるのはとても幸せです。
ファイナルステージに向けてはもう一度引き締めてやっていくつもりです。チームの勢いはあると思うのでラストスパートをかけてやっていきたいと思います。
黒鷲旗も僕にとって最後の大会になるので、それまで悔いの残らないように練習をして試合でいいプレーができるように頑張ります。

――白岩選手に。黒鷲旗までではなくファイナルまでにしたのは?
白岩:ファイナルのあたりで子供が生まれます。それだったら一緒に居たいなというのがあります。黒鷲旗までやるとなかなか触れ合うことができないので、リーグで引退して家族の時間を作って社業に臨もうという思いで決断しました。

――今シーズン出場機会が少ない中でいきなり出場してバックアタックを決めたが。
白岩:あれに関しては上げた永露(元稀)が「(アタッカーが)僕じゃない」と思っていたと思います。たまたま僕の「前!!」という言葉に反応したと思います。
正直上がってくるとは思っていませんでした。決まってホッとしました。

――バックアタックを打たないイメージがあるが。
白岩:はい。打たないです。前からそれを重視して求められていませんでした。今シーズンに関してはクリス監督がパイプ(バックセンターからのバックアタック)、クイックを中心で考えているので打たなければいけない状況でした。
ただ打てないので..。苦労はしました。びっくりはしましたが、決まって嬉しかったです。
第4セットでバックアタックを決める白岩選手

――スパイサーブを打っていたが。
白岩:トミー(ティリカイネン)前監督の時はジャンプフローターでした。今年はサーブは自由だったので戻しました。

――現役を続けられそうだが。
白岩:正直、後輩たちが凄いです。いい選手が揃ってきています。そう考えるとなかなか僕がその中で対等に戦うということは自分の中ではできないかなというところがありました。
そう考えると引退して、社業に専念するというのは僕にとってもメリットが高いです。後輩は凄いポテンシャルと持った選手たちなので安心して任せられますし、頑張ってくれると思います。

――セレモニーの挨拶の時に「苦しいことがあった」と言っていたが。
白岩:ボールも触りたくない時期がありました。練習もしたくありませんでしたし閉じこもっていました。
それが半年間の空白の時期です。バレーをしない生活をしていると、やりたくなってきたというのもありますし、そこでチームにもお願いをして戻りたいといったらスタッフ、選手も快くあたたかく迎えてくれました。
それで戻れました。しっかりそこからプレーもできたのは感謝しかありません。
その時期、家族は自分のやりたいようにやりなと言ってくれました。やめようとも考えていました。しっかりフォローをしてくれました。
チームメイトは余計なことを言ったら逆に悩ませるかもしれないということも考えて特に連絡はありませんでした。逆に戻るときはしっかりウェルカムで迎えてくれました。

――現役時代取れるだけのタイトルを取ったが。
白岩:満足したところもあります。天皇杯・リーグも優勝ができて。それもあって未練がないというのもあります。今回自分の意志で引退をすることを決められました。

――いずれバレー界に戻るのか?
白岩:それはきっぱりないです。

――リーグ優勝前後でチームは変わったか?
白岩:皆自信を持ってプレーをできるようになりました。それまでは劣勢の場面ではボコボコにやられるイメージがありました。
優勝したシーズン、その後もたとえ劣勢の場面でもプレーをして勝てるようなイメージがありました。
あきらめない、勝てるという自信がありました。そこで強くなったと思います。
メンタリティが変わり、いい方は良くありませんが余裕がでてきました。どうにかなるだろうというのもありそれでどうにかなってくるようになりました。
慢心をすることはなく相手をリスペクトしながら戦えてきました。。

――コートに入ったときアンディッシュ(クリスティアンソン)元監督時代のメンバーが揃っていたが
白岩:何も覚えていないです。本当に一杯一杯でした。どんなメンバーでやりましたか?

――山田(脩造)選手、白岩選手がアウトサイドヒッター対角で、近選手、傳田選手がミドルブロッカーで途中から前田(一誠)選手がセッターです。
白岩:それを時間があったのでSNSで見ていたら「うわ懐かしいメンバー」とコメントされていてそこでやっと気がつきました。ああ、そうだったんだと思いました。
懐かしいなと思いながらプレーはしていなかったです。

――チームでは英語でコミュニケーションを行っているが、プラスの面とやりづらかった点は?
白岩:英語はチームの中でできる人できない人がいます。それでもバレーに関するところだけは皆吸収ができます。
作戦の話は多少わからない選手がいるかもしれませんが、基本的にはバレー用語で話しているのでしっかり理解したうえで作戦を実行できていると思います。
日常生活の会話になったときは皆苦労している感じです。
クリス監督になってからは(母国語なので)速いです。アンディッシュ元監督はゆっくり話してくれました。

神谷:わかりやすくバレーの用語で話してくれるので、「バレーだったら」僕もわかります。日常会話は僕はできない側だったので何かあるときは英語できる人を捕まえてと風にやっていました。

――今後に向け英語を身に着けたのは役立つか?
白岩:英語を聞き入れる耳は養われたと思います。その点はプラスになりました。実際その局面に陥らないとわからないです(笑)。

――神谷選手に。引退セレモニーでは高校3冠(※)に続き、天皇杯・Vリーグ・黒鷲旗の3冠を取ると言っていたが。
神谷:戦力としてはあまり力になれないかもしれないと思いますが、ファイナル前の練習や雰囲気などでチームに貢献して最高の結果を残せるように頑張ります。

――引退した時に高校3冠メンバーとどのような会話をしたか?
神谷:星城のグループLINEで引退するよと出して、皆「お疲れ」ぐらいです。堺の山崎(貴矢)も今シーズンで引退で中学校も一緒ですが引退も一緒かよというやりとりはしました。
祐希もおそらくお疲れといってくれたと思います。

――MB陣の先輩をどのように見てきたか?
神谷:傳田(亮太)さんから僕迄何人もMBがいる中で皆やめていってしまいました。期待されて入ったことがありますが、せめて3番手には入らないととやめる前には言われました。
実力不足というのはありますがウチでは近(裕崇)さん、傳田さんの2人が大きい存在でそこに固定されている現状です。僕とか小山(貴稀)とかが本当は頑張るべきだったと思います。
今となっては後の祭りになりますが。そういう気持ちはずっとありました。
傳田さんは高さ、動き、身体能力が高いです。近さんはブロックの寄せの速さ、スピードだったり本当にひとつ一つのことをしっかりやっているという感じです。

※:星城高校時代、石川祐希選手(現パワーバレー・ミラノ)、武智洸史選手(現JTサンダーズ広島)、川口太一選手(現WD名古屋)、中根聡太氏(元ジェイテクトSTINGS・現星城高校監督)、山崎貴矢選手(現堺ブレイザーズ(今シーズンで引退))とともに高校3冠(インターハイ、国体、春高)を達成した。

写真:黒羽白

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