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2022-06-03 14:37 追加

男子親善試合、日本対ブラジル第1戦、日本が3-0でブラジルを撃破

親善試合レポート

1. 有観客のネーションズリーグまで後少し。開幕が楽しみだ。 撮影:Patricy Albuquerque/Inovafoto/CBV

東京五輪が終わり、パリ五輪に向けて国際シーズンが始まった。ネーションズリーグ第1週のブラジルの首都ブラジリアに早めに到着した日本チームは、ブラジルとの親善試合に臨むことになった。ブラジル大会では、日本はブラジルとの対戦はなく、大阪大会の最終戦になる。親善試合第1戦は、日本が集中力を切らさず、日本3(25-19、39-37、25-22)0ブラジルで勝利した。

■けが人と混乱のブラジル
東京五輪でメダルを逃し、王座奪回を目指したいブラジルだが、先行きは暗い。まずはけが人が多い。OPアラン・ソウザが手術後6ヶ月のリハビリを終え初めての試合、OPフェリペ・ロッケ、OHルカレリ・デ・ソウザが回復途中にあるところ、開幕間近になりMBマテウス・ピントとOHヨアンディ・レアルも離脱。ロッケは国内シーズン終盤には、試合に出ていたが、まだまだ試合感覚が戻っているとは言い難い。ピントはスーパーリーグで最も成長した選手の一人なだけに、ここに来てケガとはなんとも残念だ。ルカレリも肩の手術を回避したと伝えられているが、ネーションズリーグは抑え気味で、世界選手権に照準を合わせてくるかもしれない。
日本の西田選手と同じイタリアのVibo ValentiaにいたOHドグラス・ソウザは「幸せを感じられない」とチームを一方的に退団。先日、「代表チームにはもう戻らない」と宣言しており、今回メンバー入りはしなかった。リオと東京五輪を若くして経験し、燃え尽き症候群の様なものもあるのかもしれない。また五輪メンバーであったMBマウリシオ・ソウザは、国内シーズン初めに同性愛者嫌悪を示す投稿をSNSにしたことで批判され、チームを退団している。本人曰く、ブラジルバレー界復帰は難しく、政界入りも視野に入れているとのことだ。今年はカウンセラーが代表チームスタッフ入りしているのも、こうした混乱によるものだろうか。
ということで、日本との親善試合では東京五輪メンバー以外を中心に、本戦前にテストしていくことになりそうだ。昨年のネーションズリーグでは控えだったOHガブリエル・ヴァッカリ、南米選手権や続くスーパーリーグで活躍したOHアドリアーノ・シャビエール、遅咲きの花ベテランのOPフランコ・パエセらがどれだけ国際舞台で安定した力を出せるかにかかっているのだが……。

2. 日本の3枚ブロック。 撮影:Patricy Albuquerque/Inovafoto/CBV

■日本はテンポ良く、集中力も切れず
結果 日本3(25-19、39-37、25-22)0ブラジル
スターティングメンバー
日本 OP西田、S関田、MB山内、高橋健、OH高橋藍、石川、L山本
ブラジル OPフランコ、Sカショッパ、MBイサック、フラビオ、OHアドリアーノ、ヴァッカリ、Lターレス

第1セット 関田のサーブで試合開始。両チームのエースのスパイクや互いのサービスミスがあり、6-6となる。ラリーの後、アドリアーノをブロックして、7-6。アドリアーノがレセプションミスしたところを山内がダイレクトで決め、12-11。この辺りから日本が徐々にリズムをつかんでくる。関田がコートの端から逆へ大きく振って西田が決め、15-13。ブラジルのサーブミスやスパイクミスが続き、20-16と日本がリードを広げる。高橋藍のサーブで崩し、日本の3枚ブロックで封じ、18-24。最後はブラジルのサーブミスで第1セットを日本が先取する。

第2セット 第1セット同様に点を取りあう展開になる。高橋藍がブラジルのブロックがばらけたところにパイプを決めたり、良く見てフェイントを落としたりと落ち着いたプレーを見せる。山内もレシーブでつなぎ、高橋健もイサックをブロックするなど、点を離されないようにすぐに切り返し、15-15と競い合う。高橋健がほぼノーマークで速攻を決め25-24となるが、ここからも互いに点を取り合う。ブラジルも負けじとイサックが高橋健を1対1で止め、31-31。アランの強打を山本が拾い、石川が強打で決め、35-34。この後、西田のスパイクがアウトになるも、石川がスパイクで奪い返し37-37。ここでブラジルがスパイクをネットにかけ、最後はセッターのタッチネットで、日本が39-37で2セット連取する。

第3セット 序盤は点が並んだが、ブラジルのフェイントをうまく拾い、石川が決め、8-5。中盤も石川のスパイクで20-15と点差を広げる。ブラジルも意地を見せ、サーブを日本がはじいたり、日本のスパイクアウトで詰め寄るが、高橋藍が3枚だが穴だらけのブロックを難なく破り、23-21。ピンチサーブに入った宮浦のサーブをブラジルが大きくはじく。最後は山内のスパイクで25-22と締め、セットカウント3-0で勝利した。
日本は終始、リズムが良く、セッターの振りも良く、ブラジルに的を絞らせなかった。サーブ&ブロックというブラジルの得意パターンが全く影を潜めていた。ブラジルの攻撃もMBがなんとかしのいでいるような状態で、両翼をうまく機能させなかった。途中出場のOPアラン・ソウザの強打を浴びるも、「日本の守りのリズムが良く、焦りが出てしまった」とアランが言う様に、山内や西田も片手で拾ってつなげば、高橋藍も体制を崩したレセプションから積極的に打ちに入るなど、攻守のリズムが速く相手に隙を与えなかった。ネーションズリーグ開幕前に、いい仕上がりの日本とは逆に、課題の多いブラジルだった。

■ブラジル、レナン・ダルゾット監督のコメント
「色々な事の状態を見ましたが、誰もあきらめずに戦ったのは良かったと思います。個々にそしてチーム全体でまだまだ良くならなければいけませんが、それは日々の練習の積み重ねです。日本は本当にいつも内容の濃い試合で、シーズン初戦で戦うのは容易ではありません。理想的な連携ができませんでした。もっと頑張って、日曜日(第2戦目)は違った戦いをお見せしたいです。」
親善試合第2戦は、日本時間6月5日夜10時から。

取材:ブラジル在住 唐木田 真里子

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