2022-08-25 15:22 追加
男子代表・石川祐希主将「自分たちの強さを証明できる大会にするために、自信と覚悟を持って臨みたい」会見コメント(全文)
全日本代表 男子
――ピークの合わせ方について。今回、世界選手権が五輪と同じようなレギュレーションになっています。ケガの状態にもよると思いますが、初戦のカタール戦からガンガン行くのか、それともどこかにピークを合わせて、その上で準々決勝、ベスト8突破というのを考えているのか、チームとしての考え方もあると思いますが、石川選手が考えるピークの持っていき方は?
石川:ケアの段階というか、本来であればカタール戦からベストパフォーマンスを出せるように今調整しているところです。 そのように今取り組んでいますし、 カタール、ブラジル挟んでキューバと対戦しますが、キューバが今非常にいいバレーをしていて、力を持っているチームなので、キューバ戦はこの予選ラウンドでは特に大事になるなと感じています。キューバ戦ではベストパフォーマンスを必ず出せるようにしたいと思っています。あくまで個人的の状態というか、自分の感覚とかリハビリとかも含めての予定であり、実際にどうなるかわかりませんけど、予選がいちばん僕たちのグループでは大事だと思っているので、予選でベストパフォーマンスを出せる状態に持っていきたいです。
――まだ練習に合流できていないとのことですが、ご自身の感触として、世界選手権の試合が始まる頃にはコートに立てそうですか? そして、石川選手の立ち位置やチーム全体のリーダーシップの面での成長を考えると、チームが全く機能しないわけではないので、コンディション調整を維持して欠場するという選択肢もあったかと思いますが、現在のコンディションでも世界選手権に臨もうという折り合いを自分の中でどのようにつけたのかを教えてください。
石川:まず世界選手権に出られないようなケガではないので、元からそういう選択肢はなかったです。スケジュールがタイトではあるので、(調整する)時間が少し短いとは感じますが、無理してやるとかそういう話ではなく、ちゃんとコンディションを調整していけば試合に出られると僕自身も感じていますし、ドクター、スタッフもそう判断しているので、問題なく自分にできることを今はやるだけかなと思っています。
――東京五輪とVNLは同じベスト8という結果でしたが、チームとして着実に成長していると感じている部分は? プレー面、戦術面など、どのようなところで感じますか? また、前回の世界選手権にも出場されていますが、非常に悔しい結果だったと思います。今回は立場も変わり、どのような心構えで臨むのか、どういう大会にしたいと思っているのかを教えてください。
石川:東京五輪後成長した部分については、安定感が非常に増したと思っています。僕たちよりランキングが下のチームには確実に3ポイントとって勝てていますし、強豪相手にもフルセットに持ち込んだり、フルセットで勝ったりもしているので、安定感は増したと思います。それも個人それぞれのメンタルやスキルが常に安定して、波がなく出せるようになったことが要因かなと思っています。海外に出る選手も多かったですし、Vリーグで自チームのリーダーとなって戦う選手も多かった。山内(晶大)選手はパナソニックでキャプテンをしていましたし、関田(誠大)選手、西田選手、髙橋(藍)選手に関しては海外に出ていましたし、大塚(達宣)選手は大学に在学しながらパナソニックでプレーしていました。試合に出る経験が増えたことと、より高いレベルの新しい環境で取り組む選手が増え、人任せではなく自分がやるという自覚や責任感を選手一人ひとりが持ってプレーしていたので、崩れることなく、誰かが調子が悪かったり、プレーが乱れても他の選手でカバーしてできることは、今の日本チームの強さかなと思っています。
世界選手権に関しては、他の大会よりもレベルが高い大会となっているので、東京五輪の時や今年のVNLのように簡単ではないと思いますが、そこでベスト8以上をとることで、まず世界のトップ8に居続けるひとつの証明にはなるのかなと。このレベルの高い大会でまずはベスト8以上にいるということで、安定して強いチームだと思ってもらいたいですし、僕たちは、その先を求めるためには準々決勝で勝つしかないので、準々決勝を突破するといった目標も立てながらやっていきたいと思っています。とにかく自分たちの強さを証明できる大会になると思っているので、自信と覚悟を持って臨みたいと思います。
写真:火野千鶴
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