2022-08-27 09:13 追加
世界選手権カタール戦談話 石川祐希主将「僕がコートに入っても入らなくても、チームのスタイルが変わらずできていたことがよかった」、髙橋藍「誰が出ても日本は強いと証明しなければならない」 西田有志 大塚達宣
男子世界選手権 カタール戦 コメント
全日本代表 男子
8月26日にスロベニアのリュブリャナで行われたバレーボール男子世界選手権予選ラウンド第1戦、日本対カタールの試合後の選手コメントをお届けする。
日本3(25-20、25-18、25-15)0カタール
■髙橋藍
――オリンピックは経験されていますが、世界選手権は初めて。初戦を終えて。
髙橋:いよいよ始まるんだというところで今日の試合前は少し緊張感もあった。本当に久しぶりにオリンピックの時の感覚が蘇ってきた。でも出だしからしっかりとカタール相手にいい形でバレーボールを展開することができた。3セットともこちらがリードして主導権を握っていたので、次に繋がるいい試合になった。
――特に手応えを感じた部分は。
髙橋:VNLベスト8に行ったことですごく自信につながりました。その自信から、初戦で余裕を持って自分たちのプレーを見失わずにできた。それは多分選手全員が感じ取っているところだと思う。余裕ができて、自分たちのリズムの作り方がうまくなった。
――石川祐希主将が今日スタートではなかったのですが、そこで不安などはありませんでしたか?
髙橋:もちろんやはりキャプテンが出場できないのでまずは自分たちがまとめなければならないということで、そこはもう考え方を変えて、しっかりと自分たちが石川選手の仕事であるところを補っていかなければいけませんし、誰が出ても日本男子バレーは強いということを証明しなければならないので、石川選手がいないからといってそこは言い訳にはできない。自分たちがしっかり補って逆にプラスになっていく。本当に自分にとってもそうですし、対角を組んでいる大塚選手もまだまだ若い年代なので、すごくいい経験になっている。そういうプラス思考でやっています。
――次からブラジル、キューバと強豪が続きますが、次以降に向けてどんなところを修正していきたいか。
髙橋:今いい形で試合が行えて自信があるなかで、相手が強豪国になればうまくいかないプレーも出てくるとは思うのですが、そこの割り切りというか、そうなったとしてもそれを乗り越えていけるイメージは持っておかないといけない。やることは変わらない。今日出したプレーのさらにいいプレーを出せれば、戦える相手だと思っている。そこを意識してやっていきたい。
――ブラジルには髙橋選手が代表に入る前からだいぶ長いこと勝てていませんが、そろそろ勝ちたいところですね。
髙橋:そうですね。VNLで戦ってやはりサーブで押されてしまったという自分としての悔しい部分もあったので、今回引かずに押せる形を作りたい。1セット目が本当に鍵になってくると思う。1セット目にどれだけ自分たちのバレーができるかが鍵になる。
■石川祐希主将
――今のコンディションは。
石川:足首の状態は良くなっていますし、まあまだベストというわけではないですけど、怪我してからの期間が4週間くらいしかなかったので。でもその中でやれることはやって試合にも少しずつ出て調整できているので、いい形で来ていると思います。
――初戦、プレー時間は短かったですが、コート上で戦ってみて、どういう感触ですか。
石川:感触はいいです。僕がいなくても、途中から入っても、チームのスタイルは特に変わらないので、そこはとてもいいと感じています。
――前回の世界選手権は開幕戦が屋外のコートでかなり特殊な状況で空気に飲まれてしまったところがありましたが、今回は。
石川:前回の世界選手権は、僕も立場が違ったので。あと怪我明けでチームにもあまり帯同していなかったりと難しいところはありました。今はVNLでもファイナル以外はしっかりとプレーしていましたし、キャプテンとしての立場もあるので、前回の世界選手権とは違った立ち位置で今回の世界選手権を迎えられています。初戦カタールだったので、他のキューバブラジルと比べると少し勝たなければいけない相手だったので、そこで3-0で勝ち点3を勝ち取れた。特にストレート。プラス点差も離してとれたので、そこも評価できると思います。
――オリンピック、VNLと成果が着実に出ていて、それで迎える世界選手権というのは気持ち的にも違いますか。
石川:世界選手権は大会の規模も一番大きいですし、ある意味オリンピックよりもレベルが高いともいわれている大会なので、そこでまずはベスト8に入る力があると証明することが今の僕たちのやるべきこと。その先は、ここ数年は準々決勝ですべて負けているので、まずそこまでしっかりたどり着いて、その先にいくためにはやはりブラジルだったり他のトップのチームを倒さなければいけないのはわかりきっている。そこに挑戦する大会にしたい。
――ブラジル、キューバ、どういうところが鍵になるか。
石川:やはりサーブが鍵になってくると思います。今日はサーブがあまり…。最後に西田選手がエースを取ってくれましたが、それ以外でサーブでは思ったより崩せていなかったので、ブラジル・キューバを相手にするならもう少し良いサーブを、リスクを負って打っていくことになる。多少サーブミスが増えても崩せるサーブが打ててくるのかなと思います。
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