2022-10-29 07:00 追加
WD名古屋・川口太一「約20年という自分にとって長い期間バレーボールに携わってこれて幸せな気持ちで一杯」引退会見
WD名古屋・川口太一 引退会見
SV男子
10月23日にエントリオ(豊田合成記念体育館)(愛知県)で行われたバレーボールV1男子、WD名古屋vsジェイテクト後に行われた10月末で引退をする川口太一選手の会見の模様をお届けする。
■ウルフドッグス名古屋
●川口太一選手(リベロ)
バレーボール選手人生全体を振り返って、セレモニーでも言いましたが、約20年という自分にとって長い期間バレーボールに携わってこれて幸せな気持ちで一杯です。
この長い期間で、いろいろな方と出会うことができ、そのおかげでできた経験というのが自分のバレーボール人生、今後の人生の中でも必ず生きてくる本当に貴重な経験をさせて頂いて感謝の気持ちで一杯です
――来週末(10/30)で現役生活を終えることについて現在の心境は。
川口:感じていることは次というところで、今後については豊田合成の人事部でお世話になることになります。
今まで会社がしてきてくれたことを今度は自分の会社で恩返ししたいという気持ちです。次に向けて前向きな気持ちです。
――豊田合成トレフェルサ、WD名古屋時代を振り返って。
川口:豊田合成トレフェルサの時は、入社させてもらって練習をさせてもらえない状況から始まりました。
その中で必死に練習をしてアピールをして何とか途中出場という形ではありますが出場する機会がどんどん増えていきました。
レギュラーで出たいというのもあったので海外に行きたいというのを会社、チームに相談してそれを実現していただきました。
会社、チームに対して感謝の気持ちがあります。
WD名古屋になってからは試合出場の機会はなかなかありませんでしたが、自分の中では過去自分がやってきたことと同じことはやらないというか、やるというより違うことをやったほうが今後の自分にとっていいんじゃないかと感じていました。
そういう過去と違う決断というのが豊田合成トレフェルサと、WD名古屋での大きな違いです。
選択、決断いい悪いがあったと思いますが、豊田合成トレフェルサと、WD名古屋でもいいバレーボール人生を過ごせたと思います。
――海外リーグを経験したことはいい経験、今後に繋がることか?
川口:もちろんバレーボール選手としての成長ということもありました。一方バレーボール選手としてではないところでの成長も大きかったです。
その経験は今後全くフィールドの違うところでの生活になりますが必ず生きてくると自信を持っています。
――今後バレーボールに携わるという点で、 TG SPORTS(WD名古屋の運営会社)の横井(俊広)社長が試合前に川口選手を紹介する際に「育成に関心がある」ことを話していたが?
川口:WD名古屋、TG SPORTSと何かやるというのは現状ではないというところです。ここまでバレーボールで成長させてもらったということもありますし、自分が得てきたものをこれからの世代に還元・貢献していきたい気持ちはあります。
WD名古屋ではなく違った形でバレーボールに携わることはあるかもというのが現状です。
――バレーボール界が今後どうなって欲しいか?
川口:前提として僕は大した選手ではありません。その選手が意見を言うのは心苦しいです。
少し前に石川(祐希(川口選手とともに星城高校で2年連続3冠を達成))選手と電話で話したのですがもっと若いうちに海外に行って勝負をする選手が出ていていいのではないかと思っています。
いろいろな問題があるので行きづらいとうことはありますが、もう少し日本の選手が海外で一杯プレーをして得てきたものを日本のリーグ、日本のバレーボール界にいい形でもたらせてくれるともっとバレーボール界にいいアイデアがでてきたりいい方向に向かっていけるのではと思っているところです。
今日のVリーグで対戦したジェイテクトさんの中にも海外を経験した選手(柳田将洋、関田誠大、西田有志選手)がいます。
そういう方と話をしていても、考えている感じていることが国内のみの経験とは違うというのが印象としてあります。
そういう選手が高校、大学のころから行くようになるとよくなるのではないかと思っています。
――いろいろな経験を積んだ選手が集まって、マインドやアイデアが混在することが望まれるということか?
川口:日本はレベルの高いリーグで得られるものはあります。一方違ったリーグでも得られるものはたくさんあると思います。
多様な経験を若い世代からするということはバレーボール界にかかわらず日本としても重要だと個人的に感じています。
写真:黒羽白
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