2022-12-24 06:00 追加
NEC・古賀紗理那「苦しい時間帯も足を止めず、コート内でのコミュニケーションを忘れずに戦った」、金子隆行監督「サーブでアグレッシブに攻めることができた」 皇后杯決勝会見コメント
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●金子隆行監督
今日の試合に臨むにあたってサーブがカギになってくることはわかっていました。入りからサーブでアグレッシブに攻めることができたのが良かったなと思います。
ただ、セットを追うごとにサーブのクオリティーが高い時と低い時がはっきりしていたと思うので、そこのクオリティーをリーグに向けてもっと修正していきたいです。
東レさんは非常にオフェンス力が高いチームで、見習う部分がたくさんあったと思います。苦しいCパスなどを打ちこなす技術というのも精度を上げていきたいと感じた試合でした。
――今までチャレンジして来たことの何が実り始めてこの結果に繋がったと思いますか? 監督としてチームに働きかけたことがいろいろあったと思いますが…。
金子:正直、今まで勝てなかったのは僕が未熟だったからだと思うんですよね。選手たち個々の能力は非常に高いです。それを一つにできていないのは監督である僕の責任だと強く感じていました。
未熟な監督の元で選手たちが自立したマインドを持ってくれて、さまざまな状況にもあたふたすることなく、今は何をするべきなのか具体的な会話が増えていったことが、このチームの今の強さになっているのかなと思っています。
そして、選手一人ひとりのバレーボールに対する情熱がどんどん高まった結果、勝てたのかなと思っています。
ただ今日は勝てたかもしれないですけど、これからも勝ち続けるために必要なこと、マインド自体を上げていきたいです。もう一回、フィットネスのところからしっかり見直してやっていけたらいいなと思っています。
――皇后杯では試合球がモルテンになりました。ボールの特徴をどう捉えていましたか?
金子:普段通りしっかり叩くということをしていけば問題ないかなと思っていました。ボールが変わったとか、会場が広いとか、そういうことに囚われないように、選手たちには自分たちの技術を信じて、しっかり集中してパフォーマンスを出していこう、と。その結果、選手たちが上手く(状況を)コントロールしてくれたかなと感じています。
――チームとしてのサーブ戦略は?
金子:ターゲットは決めていましたけれども、ターゲットに入れることがサーブの目的ではなくて、点数を取る、崩すということが一番重要です。あまりターゲット、ターゲットになりすぎないように自分の持っている打点、パワー、スピードに集中して打ち込んでくれと伝えました。
――古賀選手が代表でキャプテンをやってチームにもたらした影響は?
金子:古賀に限らず代表から帰ってきたメンバーというのは、チームに与える影響が非常に高いと思っています。
世界のトップレベルで戦って、そのマインドを持って帰って来てくれています。
代表では代表の中心として、NECではNECの中心としてチームを勝たせるということを常に考えてくれている。
古賀一人の力ではなく、島村(春世)、小島、山田(二千華)だったり、相手チームの石川選手だったり、いろんな代表選手が高め合ってくれていることが(バレーボール界にとって)非常にいいのかなと僕は感じています。
――柳田(光綺)選手を最初2枚替えで使って、その後のセットではスタートから使いました。評価と狙いは?
金子:スピードのある攻撃、印象を残す攻撃というところで柳田はライト方向のクロスにしっかり決定打を出してくれたので良かったと思います。
2枚替えを控えたのは、島村の良さを活かすためでした。途中から島村を入れて、彼女のブロードの効果に賭けたので。
――夏場に意欲的なトレーニングをしたそうですが、その効果は?
金子:夏場から走り込みをしてきましたが、なぜ走るのか、どうやったら速く走れるのかというところまで追求してやってきました。
チーム全体の走力は非常に上がっています。ジャンプ力もついてきていますし、それを持続するパワーもついてきている。今シーズンの強みのひとつかなと思っています。
ただ連戦になってくるとどうしても走り方とかも変わってきてしまうので、もう一回年末に追求していけば、フィットネスレベルはもっと上がっていくと思っています。
――今回の優勝は今後のチーム作りにおいて、どういう影響があると思いますか?
金子:優勝を過信しないことが大事かなと思っています。もっともっとタフな戦いが続いていくので、もう一回オフェンス面、特にバックアタックの印象、存在感は引き続き追求しながらやっていきたいですね。
優勝を経験したメンバーが少ない中で優勝を経験できたということは、選手個々にとって非常に大きな自信に繋がると思っています。
撮影 堀江丈
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