2023-01-30 10:32 追加
佐藤あり紗の退団に揺れる仙台はホームで1勝1敗。ルートイン、JAぎふ連勝。「期間限定Vリーガー」GSS東京・中澤恵が首位の群馬銀行から18得点 混戦の中位グループ V2女子
V2女子の結果
V女子
2022-23 V.LEAGUE DIVISION2 WOMEN(V2女子)は1月28日、29日にことぶきアリーナ千曲(長野県)、富谷スポーツセンター(宮城県)で計8試合を開催した。
チームの功労者、オリンピアンでもある佐藤あり紗監督兼選手が引退と退団を発表した仙台。23日の会見で佐藤が退団の経緯と複雑な心境の一端を吐露し、世間の耳目を集める中で行われた富谷スポーツセンターでのホームゲームは1勝1敗の結果に終わった。
28日は2位のアランマーレと対戦し、第1セットを先取する健闘を見せるが1-3の敗戦。
翌29日はヴィアティンと対戦し3-1で勝利。この試合ではアウトサイドヒッター柳下夏苗が20得点の活躍を見せた。
昨季王者のルートインはホームことぶきアリーナ千曲で28日に千葉、29日に大野石油を破り連勝。順位を3位に上げた。今季無敗だったアランマーレに土をつけるなどルートインの底力は健在だが、ヴィアティン、熊本と下位チームに敗戦を喫しており、不安定さも垣間見え評価が定まらない現状だ。今後の展開に注視したい。
シーズン序盤、守備が安定せず苦戦が続いたJAぎふはチームの立て直しに成功し連勝。前週のホームゲームで柳沼優花が負傷退場するアクシデントがあったが、それを乗り越えての3連勝で中位グループの一角に浮上した。
前週3位の浜松は熊本に勝利したが勝率でルートインが上回ったため4位に後退。
チームの速攻バレーを担っていたセッターの島原玖南がV1・PFUに移籍し、後任セッターの人選が課題となっているが、今のところは新人の森木かれんに落ち着いたようだ。
森木はチームでも1、2を争う長身。熊本戦ではブロックも3本決めており、今後大いに注目される存在になるであろう。
群馬銀行はGSS東京を3-1で破り首位をキープ。
群馬銀行と接戦を演じたGSS東京は身長2メートルに達するミドル張心穆意がブロック7を含む17得点。今年春に一般企業に就職する早大生、金蘭会高で春高連覇を経験した「期間限定Vリーガー」の中澤恵も本領を発揮し18得点。後半戦の台風の目となる予感も見せている。
首位群馬銀行と2位アランマーレの2強状態が続くV2女子。ファイナルステージに進めるのは3チーム。ルートイン、浜松、仙台、JAぎふなど中位チームが3位の座を巡ってしのぎを削っている状況だ。
次戦は2月4、5日。群馬県、広島県で試合が行われる。
1月29日終了時点での勝敗は下記の通り。
・群馬銀行(13試合12勝1敗、36ポイント)
・アランマーレ(13試合12勝1敗、34ポイント)
・ルートイン(12試合9勝3敗、27ポイント)
・浜松(13試合9勝4敗、27ポイント)
・仙台(13試合8勝5敗、23ポイント)
・JAぎふ(15試合6勝9敗、18ポイント)
・GSS東京(13試合4勝9敗、11ポイント)
・熊本(12試合3勝9敗、9ポイント)
・ヴィアティン(11試合3勝8敗、8ポイント)
・大野石油(12試合2勝10敗、9ポイント)
・千葉(13試合2勝11敗、8ポイント)
撮影 堀江丈
*写真は荒川大会、前橋大会のものです
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