2023-02-03 06:00 追加
久光・西村弥菜美「レシーブを何度も拾ってラリーを取り切れたことが勝因」、NEC・中川つかさ「責任感を持ってやっていこうという気持ちでコートに立った」 V1女子会見
1月28日 NEC対久光 会見コメント
SV女子
1月28日に大田区総合体育館(東京都)で行われたバレーボールV1女子NECレッドロケッツ対久光スプリングスの試合後の会見コメントをお届けする。
NEC 1(25-20、15-25、22-25、22-25)3 久光
■久光スプリングス
●酒井新悟監督
NECさんはトータル的にオフェンス力もあり、ディフェンスもすごいですし、サーブのいいチームです。そういったチームに対して、私たちがどれだけ受け身にならず、粘り強く戦えるというのが、今日のひとつのキーだったと思います。
第1セットは、古賀(紗理那)選手にはほとんどスパイクを決められています。ミドルの決定率も高かった。ただ、そんな中で2セット目以降、ブロック&ディグのところで修正ができたというところ、それに加えて、古賀選手の決定率を抑えることができたことが勝因かなと思います。
ただ、楽なセットはなく、NECさんは小島(満菜美)選手含めてディフェンスもいいので、こちらがいいスパイクを打っても、それをファインプレーされて繋がれて、新人の廣田(あい)選手にハイボールを決められたシーンなんかは、本当に苦しい状況でした。そういったところも、うちの選手たちが耐えて、しっかりと最後まで集中力を切らさず、戦い抜いてくれたかなと思います。
明日もう1戦ありますので、今日の課題をしっかりと修正しながら、明日の試合に臨みたいと思います。
――今日のチーム全体のサーブについての評価と、長岡望悠選手が活躍されていましたが、今日の試合の評価をお願いします。
酒井:サーブはNECさんに比べると、ある意味弱いサーブだとは思うのですが、それも含めて相手のスパイカーの足止めという意味で、いろんなところに揺さぶりをかけていくというのが、 今日はひとつのキーだったので。相手のサーブレシーブの返球率は高いかもしれませんが、その次の相手の攻撃力といったことを考えたら、継続してやっていこうという話で、試合を通してやりました。また、長岡の起用に関しては、1セット目から栄(絵里香)の上を打たれて、決定をたくさん出されていました。もちろん最初から長岡を起用することもゲームプランの中には入っていましたが、今日のゲームはあの場面から長岡に中盤を託すという形で行きました。スパイクもそうですけども、逆にブロックの部分で、今日は非常に貢献してくれたんじゃないかなと思っています。
――今日は相手が新人の廣田選手と内定の中川つかさ選手を途中起用しましたが、これは監督としては想定内だったのでしょうか? また、ここのところ西村弥菜美選手をリベロとして起用していますが、改めてその経緯と評価を教えてください。
酒井:まず、NECさんが若い選手を使われたことに関しては、廣田選手に関しては、先週もベンチに入っていましたので、レフトの控えという部分で少しは想定はしていました。でも、(ベンチ入りのみで)試合には出ていなかったので、情報のない中での対応となりました。彼女はハイボールをしっかりジャンプして打つというところに関しては、最初の出だしはうちのブロックが速くなってしまって、しっかりと打たれたなという印象です。
セッターの中川選手も先週からベンチ入りしていましたが、起用は想定外でした。澤田(由佳)選手がベンチ入りしなかったことから、「今日は入れ替わるんだな」と初めてわかった状態です。中川選手はアンダーカテゴリーで世界一を獲っているので、非常にいいセッターだというのはわかっていましたが、VリーグのNECの中で彼女がどんなトスを上げるのかというのも今日のゲームをやりながらの対応になりました。明日に向けて、中川選手のトスワークも分析しなければならないと思っています。二人ともいい選手だなと試合を通して思いました。
西村のリベロに関しては、年始のJT戦で戸江(真奈)が少し足を傷めまして、そういった状況から、サーブレシーブも含めて、西村は常にレシーバーで毎回試合に出していましたが、リベロで思い切って起用することにしました。
リベロにポジションが変わっても、自分の力をしっかりと発揮してくれますし、初めてリベロで起用した時はまだまだチームに遠慮して、なかなか言いたいことも言えない状況もあったかなとは思いますが、ここ3週ずっと西村に一人で任せることによって、コート内でのコミュニケーションも良くなったと思います。彼女はサーブレシーブはもちろん、強打レシーブもすごくいいので、将来的に楽しみな選手の一人です。今日、本当にいい仕事をしてくれました。
――ミドルは今日、濵松明日香選手と荒木彩花選手を起用されていましたが、他に大竹里歩主将と平山詩嫣選手もいて、起用が悩ましいところではないかと思います。今日はこの2人を起用した理由とその評価、この組み合わせの評価を教えてください。
酒井:NECさんと戦うにあたっては、どうやって相手の攻撃を仕留めていくかということがキーになると思いますが、逆に相手もディフェンスがいいので、私たち自身で点数を取っていくために荒木の攻撃力を見て起用しました。逆にブロック重視ってなると、大竹とか平山を使っていくとは思いますが、今日も濵松なんかは決定率も高いですし、自分の仕事をしっかりとしてくれたなと思っています。
――先ほどおっしゃっていた2セット目以降のディグの修正について、具体的にはどのような指示をされましたか?
酒井:ブロック&ディグの両方ですが、ポジショニングの点で少し変えていきました。NECさんは単調な攻撃ではなく、古賀選手の速い攻撃もあれば、短いトスの攻撃もありますので。対角の古谷(ちなみ)選手なども少し浮かせますけども切り込んできたり、ライト側からの時間差であったりと多彩な攻撃がありました。それに対して、1セット目に決められていた部分を決められないようにするにはどうするのかというところで、自分たちのブロック&ディグを動かしました。
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