2023-03-12 18:01 追加
東京五輪代表セッターの藤井直伸さん(東レ)が死去。享年31歳。JVA・川合俊一会長も「悲しみでいっぱいです」とコメント
訃報
SV男子 / 全日本代表 男子
バレーボールV1男子の東レアローズは12日、3月10日に同チームの元主将でセッターの藤井直伸選手が死去したことを発表した。享年31歳。
藤井選手は昨シーズンの1月8日、JT広島戦で目の不調を訴えて途中欠場。その後、2月27日に自身のInstagramで検査の結果、胃癌が見つかり、「ステージIV」であることを報告。「目の症状は胃癌が脳の方にも転移していることが影響している」、「転移は複数ある可能性がある」ともコメントしていた。
藤井選手は1992年、宮城県石巻市出身。順天堂大学卒業後、2014年に東レアローズに入団。2016/17シーズンにはミドルブロッカーを活かしたトスワークでチームの8年ぶりの優勝に貢献し、自身もベスト6賞を受賞した。2017年に日本代表に初招集され、2018年世界選手権、2019年ワールドカップなどに出場。2021年には東京五輪代表となった。プライベートでは2021年9月に元日本代表の佐藤美弥さんと結婚を発表。代表セッター同士の結婚となり、多くのバレーボール関係者やファンが祝福した。
東レアローズの公式サイトには、「人柄も含めチームの中心であり今後の活躍を嘱望されていた選手を失ったことは悲しみに耐えません。生前のご厚誼を深謝し、謹んでご連絡申し上げます。また、生前の功績を偲び、ご冥福を心よりお祈りするとともに、ご家族様へ心から哀悼の意を捧げます。」と記されている。
また、公益財団法人日本バレーボール協会も訃報を発表。川合俊一会長は「闘病生活を始められてからご本人が発信されていた情報には、いつもバレーボールに対する愛が溢れていました。そんなチャレンジ、努力を積み重ねてきた藤井選手の日の丸を背負った雄姿を二度とコートで見ることができないと思うと悲しみでいっぱいです。」とコメントしている。
写真:火野千鶴
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