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2023-03-24 17:22 追加

JVA 指導と暴力の間に隠れた「未暴力」に目を向ける「暴力撤廃アクション」を始動。川合俊一会長「非常に大きなミッション。真正面から向き合う」

JVA 「暴力撤廃アクション」を始動

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 公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)は24日、バレーボール指導の現場において問題となっている暴力・暴言・ハラスメントなどいき過ぎた指導を完全に撤廃することを目的とした「暴力撤廃アクション」を開始することを発表した。このアクションは昨今のスポーツ指導の在り方を見つめ直し、「暴力的指導になるさらに前の段階で防ぐことができたのではないか?」という視点から、指導現場にある、明らかな「暴力」とは判断しづらいが、将来的に暴力に発展する可能性を秘めた、注視すべき状態である「未暴力」について目を向けている。


提供:日本バレーボール協会

 同協会では24日に「暴力撤廃アクション」の第1弾として、ウェブサイトを開設。「未暴力」を含む暴力の実態や捉え方について学ぶコンテンツや、指導の方法を学ぶ「グッドコーチングセミナー」の動画、「相談窓口」などを紹介している。サイトを通じて指導する側、指導を受ける側、そしてその周辺の全ての関係者にとって有益となる情報を提供することで、バレーボール界全体の暴力撤廃に対する意識および理解力の向上を狙うとしている。

暴力撤廃アクション ウェブサイト

 次に、第2弾として、3月25日(土)発行の日本経済新聞に、日本バレーボール協会として暴力撤廃を目的とした啓発メッセージを掲載。「それって、指導ですか? 暴力ですか?」という問いかけとともに、指導現場で起こり得る、一つの事象に対する指導する側と指導を受ける側、それぞれの考えをコピー化して記載する。これは、一概には判断できない「未暴力」状態も含めた暴力問題があることに気づいてもらうことを狙いとしている。またハッシュタグ「#指導ですか暴力ですか」を通じて、SNS上で暴力撤廃に関する議論が活性化されることも目的としている。

 第3弾としては、指導者自身の意志を変えていくアクションとして、今後JVAが主催する各種大会で、指導者が暴力撤廃を宣誓する「指導者宣誓」を実施する。指導者宣誓は選手宣誓の対となり、指導者が選手を含む全てのステークホルダーに対して指導のあり方を見つめ直し、議論のきっかけとなることを目的として行う。また、暴力撤廃アクションのロゴマークを大会会場に掲出し、暴力撤廃に対する意識と理解の向上を目指す。

暴力撤廃アクションのロゴマーク

提供:日本バレーボール協会

「暴力」・「未暴力」を撤廃していくためには、一つひとつの事象について、関係者がオープンに話し合っていける環境が重要。そこで、ロゴマークは「暴力」・「未暴力」に気づき、それに対して手を挙げて問いかけることで暴力を制止する行動喚起を表現した。エクスクラメーションマークをモチーフに、手を挙げる様子、さらにその手を重ねて暴力をブロックする手を表している。

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