2023-04-03 06:00 追加
東レ・越谷章監督「ファイナルラウンドは優勝を意識せず、普通に試合を重ねたい」、石川真佑「修正するところと継続していくところを最後まで詰めていく」 V1女子
V1女子 東レコメント
SV女子
バレーボールの2022-23 V1女子は3月26日にレギュラーラウンド全試合を終了。3月19日にレギュラーラウンド1位が確定した東レアローズは3月25日の最終戦、同2位でホームの埼玉上尾と対戦し、フルセットの末敗れたが、どちらが勝ってもおかしくない白熱した戦いとなった。越谷章監督と小川愛里奈、黒後愛、石川真佑の3選手にこの試合についてとファイナルラウンドに向けての抱負を聞いた。
3月25日 埼玉上尾 3(25-23、21-25、25-18、21-25、15-12)2 東レ
●越谷章監督
――3月25日の埼玉上尾戦を振り返って。
越谷:埼玉上尾さんは非常にディフェンスが強く、ブロックも高いので、我々にとってはやりにくさのあるチームでした。セミファイナルでも当たるしつこく拾ってくるチームに対して、ここでどのぐらいできるのかが非常に重要でした。
実際に結構苦しんだ試合で、向こうも多分苦しかったと思います。決定打はなかなかお互いに出なくて、ラリーが続きました。最後ちょっと競り負けたっていうところは悔しかったですけど、試合を通して、選手たちが粘り強く戦ってくれたと思います。
3セット目、ちょっと悪い流れでとられてしまいましたが、しっかり4セット目で修正できました。5セット目も終盤はとり切れませんでしたが、石川(真佑)やクラン(ヤナ)、途中から出た黒後(愛)、そして小川(愛里奈)が要所でしっかり決めてくれました。そして、リベロ陣がしつこくディグで粘ってくれたことが非常に評価できます。
ただ、この2週間ちょっとでコンディションをしっかり合わせながら試合に臨むという形だったので、チーム練習をほとんどやるところがなくて、前日少しゲーム練習でチームを慣らして試合に行くという形でした。
ここからファイナル4まで少し空くのでしっかり休んで、もう一度チームの練習、特にサーブレシーブをもう少し安定させて、あとはコンビネーションの精度、アタッカーとセッターの連係のところ、トスのテンポ含めて、修正していかなければと。今日の試合で課題が出た、つなぎの時のハイセットのトスの精度も、しっかり打たせられていたら結果が違っていたかもしれない。ラリーの中でトスがあまり安定しなくて、打ち切れない場面があったので、その辺はしっかり修正して、次のファイナルラウンドに向けて準備していきたいと思います。
今日の負けは悔しいですけど、(ファイナルラウンドの)本番に向けてしっかりできるように、こうして課題や良かったところが出たので、その点は非常に良かったのではないかと個人的には思っています。
――今日の試合は黒後選手や西川(吉野)選手を前衛で積極的に起用されていましたが、ファイナルラウンドを見据えた視点もあったのでしょうか?
越谷:野呂(加南子)が最初頑張ってくれていましたが、彼女が悪いというわけではなく、チームの流れが悪いので、黒後でちょっと流れを変えてみようと。黒後が良かったので、そのまま使い続けたというところと、あとは関(菜々巳)もちょっと休ませたいという意図もありました。西川に関しても、今まで開幕からずっと使ってきた選手で、いいものを持っているので、チームの起爆剤になれたらと思い、2枚替えで起用しました。ゲームの流れが良くなかったので、もう少しいい場面で決めさせてあげることができれば乗ってくることができたと思いますが、そこがなかなか難しいところでした。2枚替えが機能しないまま交代になってしまうと、本人もダメだったと思ってしまうので、そこは申し訳ないなと。決してプレーが悪いわけではないです。非常に良くなっているので。実際、ファイナルラウンドの時にこういう場面で流れが変わるきっかけになったら、チームが上がっていくと思います。そういうところも見据えて起用しました。
――先ほどもおっしゃっていたように小川選手が要所でよく決めていたと思います。ベテランの井上奈々朱選手が残念ながら怪我で離脱してしまい、小川選手はミドル陣の中で最年長となり、若い選手を引っ張っていく自覚が出てきたように感じましたが、監督から見て変化を感じた部分は?
越谷:「自分が引っ張っていくんだ」っていう意志が練習でも強く出てきていると思います。非常に頼もしくなってきて、今日も前半は少しリズムに乗れなかった部分はあったと思うんですけど、最後に上げてきてくれたところは勝負強さもあると感じています。
――そういうところを踏まえて、ファイナルへ向けての期待は?
越谷:みんな期待しています。個性と持ち味が人それぞれ違うので、そこは全員に期待しています。ミドルに関しては、特に大崎(琴未)とか、ここで出なきゃいけない状態なので、それがプレッシャーにならず、自分の持ち味をしっかり出せるようなところをもう一度作って、要所で活躍できればいいのかなとは思っています。そんなにすごいプレーは求めていないので、全員しっかり自分の役割を全うしてくれたらと。
あとはそれをバックアップできる深澤(つぐみ)を本来はサイドで使ってますけど、今はこういう状況でミドルの人数含めて、ちょっと手薄なので、彼女の器用さを買っています。前回の岡山戦の時は、苦しい場面でいきなり出て、チームに流れを持ってきてくれました。
なかなか不慣れなところなんですけど、彼女にしかできないというところで起用しています。
――リーグ優勝に向けての意気込みをお願いします。
越谷:まあ、普通にやります(笑) あんまり意識しないで普通に試合を繰り返していこうかなとは思っています。
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