2023-05-11 07:59 追加
社長兼Vリーガー誕生! カノアラウレアーズ福岡・熊本比奈が株式会社 MIRAiを起業し、うなぎ屋をオープン。「私が起業してチームや引退した選手を養う!」目指すは、うなぎの総合デパート
カノアラウレアーズ福岡 熊本比奈選手 起業インタビュー
Others / V女子
2023-24シーズンよりVリーグに参戦する女子バレーボールチームのカノアラウレアーズ福岡に所属する熊本比奈選手が株式会社 MIRAiを起業し、うなぎ屋をオープンする。(5月10日本人のInstagramにて発表)
熊本選手はチームの主軸にして人気選手。V1トヨタ車体クインシーズ、V2ブレス浜松を経て地元の福岡に戻り、新興チームのカノアラウレアーズ福岡でVリーグ参戦を目指していた。
現役Vリーガー、女子選手が社長業を兼ねるのは異例中の異例だが、プロ化、セカンドキャリアなど数々の課題を抱えるバレーボーラーたちの今後の指針ともなるであろう。熊本選手の挑戦には大いに期待したい。
昨日の発表を受け、本誌は急遽、熊本選手に単独インタビューを行った。
ーー会社に込めた思いは?
熊本:カノアラウレアーズ福岡が V1に昇格し、毎年チームを運用するには、年間6億円ほどの資金がかかると言われています。でも私たちがV1に昇格する頃って、選手寿命が終わりに近づいている可能性が高いと思っています。私も今年で28歳なので。
どうすれば大好きなチームや仲間ともっと⻑く一緒にいられるかと考えた時に、「私が起業してチームや引退した選手を養えれば問題ないじゃん!」と思い立ちました(笑)
チームがV1に昇格して、将来は引退したカノアの選手ともっといろいろなことにチャレンジしたい。そんな「理想の未来」を実現するために「株式会社 MIRAi」と名づけました。
ーーなぜ「うなぎ屋」?
熊本:この事業は、元々カノアの森部⻑(森裕介氏)が計画していました。カノアが V1に昇格するために、スポンサー様に頼るだけでなく自分たちで事業を興す。その事業が「うなぎ」でした。
なぜ「うなぎ」かというと…。今、ニホンウナギが絶滅危惧種ってご存知でしたか?
価格も驚くほど日々高騰しています。 10年後には、ニホンウナギを食べることができないかもしれない。そこでフィリピンなどに生息している「ビカーラ」という種類のうなぎに注目しました。
実はもうフィリピンにカノアの養鰻施設は完成していて、日本人のベテラン職人を派遣しているんです。そこから日本に輸入できる安全で美味しいうなぎを開発しました。
これを私たちのホームタウン「福智町」の特産品にしたいと計画していました。その話を最初に聞いた時に「それ、私がやりたい!」と森部⻑に直談判したんです。
ーー店舗名は?
熊本:「加乃福うなぎ」です。「かのふく」と読みます。カノアのマスコットキャラ「カノ福」から由来しています。
うなぎは、龍の化身や神の使いなどといわれることもあるようです。だから「カノ福」は巫女の格好をしていて龍のツノと尻尾が生えています。縁起がよく、カノアも「うなぎ登り」の勢いでV1に昇格したい。そんな思いも込められています。
ーー販売店? 飲食店?
熊本:両方の予定です。店舗は約150坪あります。加工食場も作り、通販やふるさと納税返礼品も作り、お世話になっている福智町へ貢献したいとも考えています。飲食店も開始する予定ですが、先に加工食場からスタートします。量販店への流通も視野に入れています。
ーー飲食店としては、どんなメニューを提供したい?
熊本:うなぎ屋さんなので「鰻重」などを中心としたメニューで構成します。
加乃福のシェフがいろいろ考案してくれています。凄腕シェフなので、お楽しみに! 席数もかなり広いですよ。
ーー個人のお店ではなく、会社にしたのはなぜ?
熊本:量販店へ流通するためには法人化が必要です。事業が多角化するので最初から法人化する予定でした。
同じカテゴリの最近の記事
- JOC杯中学バレーが開幕。川合俊一会長が「世界で対等に戦う石川祐希や髙橋藍らが育った大会。勝っても負けてもプラスになる」と選手を激励 [Others] / 2024.12.26
- 東レ滋賀 花岡千聡(金蘭会高)と結束美南(習志野高)の内定を発表 SV女子 [SV女子] / 2024.12.25
- 岡山 永井知佳(敬愛大)の内定を発表 SV女子 [SV女子] / 2024.12.24
- サントリーが大阪Bにストレートで勝利し、優勝。MVPに髙橋藍 天皇杯決勝 [SV男子] / 2024.12.22
- 姫路が初優勝。2セットダウンからフルセットの激闘を制す。MVPに井上愛里沙 皇后杯決勝 [SV女子] / 2024.12.21
コメント
Sorry, the comment form is closed at this time.