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会見・コメント

2023-05-11 20:04 追加

姫路 アヴィタル・セリンジャー新監督が就任会見「高さ、スピード、パワーを兼ね備えたダイナミックなバレーボールを目指す」

姫路 アヴィタル・セリンジャー監督就任会見

SV女子 / V女子

 バレーボールV.LEAGUEのヴィクトリーナ姫路は10日、兵庫県姫路市内にて23-24シーズンから監督に就任するアヴィタル・セリンジャー氏の就任会見を行った。

 アヴィタル・セリンジャー新監督はオランダ出身。選手時代はオランダ代表のセッターとして、父であるアリー・セリンジャー監督のもと、1992年バルセロナ五輪で銀メダルを獲得した実績がある。
 指導者としては1998年に父のアリー氏が監督を務めるVリーグ女子のダイエーオレンジアタッカーズでコーチとして優勝を経験。翌年に同チームの後継であるオレンジアタッカーズの監督に就任した。その後、チームは久光製薬スプリングアタッカーズ→久光製薬スプリングス(現・久光スプリングス)となり、アヴィタル監督は2002年度まで監督を務め、01/02シーズンにはVリーグ優勝も果たしている。

 その後20年間、世界中のクラブチームの監督として数々の優勝を成し遂げ、2004年~2011年、2020年~2022年にはオランダ女子ナショナルチームの監督として指揮をとり、2007年ワールドグランプリ大会で優勝した。父親のアリー・セリンジャー氏は、前述のバルセロナ五輪のほか、1984年ロサンゼルス五輪でもアメリカ女子を銀メダルに導いた名将で、日本ではダイエー以外にパイオニアでも2度のVリーグ優勝を果たしている。

 アヴィタル監督にとっては久しぶりの日本のVリーグでの監督就任となるが、「オファーを嬉しく思っている。約20年前に日本で指揮を執ったことは良い思い出であり、まさかまた日本で監督ができるとは夢にも思っていなかった。本当にありがたく嬉しく思っている。夢が叶ったという思い」と語った。「チームの本当に強くなりたいという思いや地域の皆様の絶大なるサポートがあることを耳にしている。挑戦的な位置にいることはわかっており、大きなチャレンジとなるが、私は挑戦することが大好きです」と話し、2023-24シーズンはV2からのスタートとなることをポジティブに捉えていることが窺えた。

 目指すバレースタイルは、「高さ、スピード、パワーを兼ね備えたダイナミックなバレーボール。それにプラスして技術を巧みに使える、見ていて美しいバレーボール。まずはチームワーク。チーム一丸となって戦うチームになること。そして、ボールを絶対に床に落とさないという強い精神力も必要」とし、攻撃に関しては、「現代バレーを駆使した攻撃を展開する。前衛と後衛の絡んだダイナミックなバレーボールで常勝軍団を目指します」と語ったアヴィタル監督。V2降格については、「スポーツの世界ならあり得ること。この絶望感をバネにして、これから成長していきたい。勝ち続けるよりも負けを経験した方が成長できると信じている。負けてしまったのは事実だが、それは過去のこと。これからは未来に向かって上昇していくだけ。これからさらに強くなります」と力強く宣言した。

 チームへの合流は8月となり、それまではオンラインで選手やスタッフとコミュニケーションを取る予定。上原光徳取締役球団副社長によると、今回の来日では練習はまだ見ていないものの、アヴィタル監督と選手との面談を行い、選手たちはモチベーションが上がっているという。

 会見の最後には漢字を使ったメッセージをリクエストされたアヴィタル監督が「百%」という文字を色紙に書き、「選手、スタッフとの面談では全員が100%の力を出してほしいと伝えた。今日の100%、明日の100%を積み重ねていきます。今年の100%と来年の100%はきっと違うと思います」と笑顔も見せた。


写真提供:株式会社姫路ヴィクトリーナ 

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