ネーションズリーグ名古屋大会で昨シーズンに引き続き山本智大選手はリベロのスターターとして出場し、守備の要としてイラン戦ではファインディグを連発。セルビア戦の会見ではフィリップ・ブラン監督から評価を受けている。ブルガリア戦の後にお話を聞いた。

■山本智大選手
――今大会での今までの自身の評価について
山本：初戦（イラン戦）とセルビア戦で自分の力を発揮することができました。
今日のブルガリア戦では途中でサーブに崩されることがあったのでそこで流れが悪いところで僕がミスをすると（チームが）沈んて行ってしまいます。いかにコート内にボールをキープして攻撃することが大事になってきます。
これから強い国、サーバーが増えてくるので連続で得点を与えてしますと相手も強いチームで勢いに乗ってきます。
明日（フランス戦）も厳しい戦いになると思いますがまずはレセプションから安定をさせて気を付けてやっていきたいと感じています。

――同じリベロの小川（智大）選手がコート外から見たことを各選手にアドバイスするなど、コートの内外でリベロの選手がチームを支えているように見えるがどのように感じているか？
山本：ふとしたところで「今のでいいんじゃない」というアドバイスをくれます。
彼もとてもうまい選手です。僕も負けないように切磋琢磨しています。いいものは盗みあって作り上げていければいいかなと思います。

――オーバーハンドでセットをするようになっているが自分の課題をなくそうという感じか？
山本：使ってはいませんが練習はしていました。打ちやすいセット上げるように心がけています。

――試合前の練習で山本選手、小川選手ともにジャンプセット（※バックゾーンからフロントゾーンにジャンプをしてオーバーハンドセットをすること（セルジオといわれることもある））の練習をしているが試合の中でやっていきたいと考えているのか？
山本：基本に日本チームはセッターが1本目を取った場合はアウトサイドヒッターの選手が2本目を上げに行きます。
必ずしもそういう状況が作れないのでそういう時はリベロがジャンプトスをして上げるように練習をしています。
そこはアウトサイドとコミュニケーションを取りながらやるようにしています。

――山本選手の声が記者席にいても響いているが。意識していることは？
山本：関田（誠大）さんを助けるような声掛け、相手のブロッカーがどうなっているか、こう来ているからどこに上げろという指示を出すようにしています。なるべく関田さんに対して負担が減るようにやるようにしています。

――昨シーズンより伸びているという手応えはあるか？
山本：ディグで評価をされていると思います。昨シーズンよりも上げられるという自信があります。
こちらのブロックシステムが機能していることもあり良く拾えていると思います。
今は常にリラックスをしてあげられていると思います。
強いボールに対していかに止まってリラックスをしてあげられるかが大事です。そこがフィットしている部分です。
そこを継続してできるようにしたいです。

――ディグが強い印象だが、今はレセプション（サーブレシーブ）でもよく見えるが？
山本：ディグ、ディグと言われますがレセプションの数字も今のところ悪くありません。
小川がレセプションで山本がディグといわれていますが、レセプションも山本といわれるようにしたいです。
数字も大事ですがチームを勝たせることが一番大事です。石川（祐希）選手をカバーしながら楽にできるコミュニケーションをとるようにしています。

――フランス戦に向けて。
山本：フランスは主力メンバーが来ていませんが、いなくても強いチームだと思います。
誰が出ても日本の強いバレーをしてしっかり4連勝できるようにチーム一丸で頑張ります。

試合前の練習でジャンプセットの練習をする山本選手

写真：黒羽白