2023-07-12 22:47 追加
VNL女子ファイナルラウンド準々決勝 日本はアメリカと対戦
VNL女子ファイナルラウンド展望、9位以下のチームについて
Others / 全日本代表 女子
第2週のアメリカ戦で32得点と活躍した和田由紀子
バレーボールネーションズリーグ(以下VNL)は、予選ラウンドの上位8チームが進むファイナルラウンド準々決勝が、アーリントン(テキサス州、アメリカ)で始まる。組み合わせはポーランド(予選ラウンド1位)対ドイツ(8位)、アメリカ(2位)対日本(7位)、トルコ(3位)対イタリア(6位)、ブラジル(4位)対中国(5位)となった。日本が準々決勝に勝利すると、トルコ対イタリアの勝者と準決勝になる。昨年の世界選手権を全勝で優勝したセルビアは出だしの4連敗が響き、第3週にエースOPティヤナ・ボスコビッチを投入したが9位となり、ファイナルラウンドを逃した。
■新旧バランスのとれたアメリカ
昨年の世界選手権でのアメリカは、東京五輪優勝に続けという期待や、チームの要だったOHジョーダン・ラーソンが抜けたことで、もっと頑張らなくてはというようなプレッシャーに負けていたように見えた。今年のVNLの予選3週間はそれぞれ新旧のメンバーを組み合わせながらも、攻守のバランスがとれていた。アメリカはほぼ第3週のメンバーが中心で来る。OPのアンドレア・ドルーズ、ジョーダン・トンプソン、どちらが出ても強力な攻撃力がある。OHのケルシー・ロビンソン‐クックも世界選手権の時よりもずっと硬さが抜け、チームを引っ張る存在だ。第2週の日本戦で活躍した若手のOHエイブリー・スキナー、カリア・ラニアーも名を連ねる。MBでは203cmのダナ・レツケが気になる存在だ。日本の後方からのパイプに立ちはだかる壁になりそうだ。アメリカは日本同様、MBよりも両サイドの攻撃が多いが、このレツケやベテランMBのヘイリー・ワシントンをどう絡めてくるか、セッターのトス回しに注目したい。
日本はアメリカのブロックを抜いても、相手はブロックとディグの連携で拾ってくるので、1本で決めることにこだわらず、粘ってつないでいきたい。また、ラリー中にネット際でバタバタしてしまう場面があるので、各自のポジションをしっかり把握して、いい態勢で攻撃に向かいたい。スタメンはOP長岡望悠でいくのか、OH石川真佑の起用はスタートかサーバーで入るのか、監督の選手起用も注目される。完全なアウェーになるが、多少メンバーは違っていても第2週でアメリカに勝っていることを自信にして、戦っていきたい。
プレーに余裕ができ、安定した攻守でチームを引っ張るロビンソン‐クック
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