2023-08-16 12:46 追加
群馬銀行・安福若菜「日葵(ひびき)さんは憧れの存在。負けたくないですね」、埼玉上尾・鈴木日葵「ポジションを奪いに行く気持ちで。若菜の目標になれるように頑張りたい」
SV女子 / V女子
●埼玉上尾メディックス
鈴木日葵選手(ミドルブロッカー)
*取材日7月22日
ーーメディックスに移籍してからなかなか出場機会に恵まれませんでしたが、黒鷲旗、サマーリーグ、日立Astemoとの親善試合など徐々に試合に出る回数が増えてきましたね。
鈴木:以前の所属チームに比べて試合に出る回数がだいぶ減ってしまったので、試合感覚を保つのが難しいですね。
でも、これまでは「頑張らなきゃ」って自分自身に勝手にプレッシャーをかけていましたが、その荷が下りて、少し余裕ができたというか。
「自分が決めなきゃ、決めなきゃ」という感じにはならなくなったかな。
周りにも「今、どこが空いてる?」と聞けるくらいの精神的な余裕が出てきたと思います。
ーーサマーリーグでは古巣の群馬銀行との対戦。安福若菜選手とも直接対峙しましたね。試合開始前の練習で「ニヤニヤしていた」と安福選手からは聞いています(笑)。
鈴木:前日からお互いに探り合う感じでした(笑)「(先発で)出るだろうな」っていうのをお互いが感じ取っていて、蓋を開けたら…「やっぱり出るよね」と。
一番の仲良しでしたし、試合前から目でやり取りはしていました。
ーー群馬銀行を特別な対戦相手として意識した?
鈴木:いえ、相手が群銀だから緊張するとかそういうのはなかったです。でも、向こうに意識されているのかなとは感じました。Aパスが入ったらコミットで跳ばれたり。
ーーコートを挟んで感じた安福選手の印象は?
鈴木:いい意味で変わらないなって。なかなか決まらない時でも勇気をもってセッターに要求していますね。「自分のところに持ってきて」と伝えながら助走に入ってるなって感じました。
ーー安福選手は鈴木選手が憧れの選手だと。
鈴木:それは言わされてますね(笑)
群馬銀行では私が前(ポジション3)で若菜が後ろ(ポジション6)でずっとやってきました。今、私もどちらかというと3枚じゃなくて2枚の方でワンレグに走ることが多いのですが、若菜の目標にされるような選手にはまだ全然なれていないので…まだまだですけれども目標の選手になれるように頑張ります。
ーー日立Astemoとのインビテーションマッチについて。
鈴木:熱い中でしたけれども日立Astemoさんが試合に来てくれて、試合後のバレー教室には中学生が参加してくれて、お客さんも想像より多くて。席がなくて立ち見をされる方もいましたし、こんなにたくさんの人が来てくれたことが本当に嬉しかったです。
バレー教室に参加した子たちがすごく楽しそうにパスをしているのが印象に残りました。この楽しさを続けさせてあげたいなって。
ーー新シーズンに向けて。
鈴木:作シーズンは団結、「和」がチームのテーマになっていました。今シーズンは「突破」という言葉をテーマにしています。「突破」に向けて何ができるのか、その挑戦をそれぞれがやっています。
突破に挑みつつ、昨シーズンよりコミュニケーションをたくさん取っていきたいですね。試合ごとにチームの良いところを探して、ポジティブな言葉をかけながらやっていけたらと思っています。
移籍して2年間、リーグでユニフォームを着る機会がまだ少なくて。空いた場所(レギュラーだったサンティアゴ・アライジャダフニ選手がJTに移籍)やアイさん(青柳京古選手)のところを奪いに行けるくらいにならないと。今日の試合は暑さでへばってしまったので(笑)、そこに負けない体作りをしなければ。自分の技術とフィジカル面の強化をリーグに向けてやっていきます。
今も外で待ってくれている方たちがたくさんいて。私たちってこんなに応援してもらっているんだなって。コロナ禍を終えて、そのことをすごく身に染みて感じています。
会場に足を運んでもらって、みんなで一緒に応援して、試合を楽しんでほしいなって思います。「試合を観に来て良かった」ともっと感じてもらえるように頑張ります。よろしくお願いします。
撮影:堀江丈
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