2023-08-09 13:20 追加
久光・石井優希 公式戦ラストコメント「今シーズンは葛藤しながら戦っていた。最後に見た景色がすごく気持ち良かった」 V1女子
石井優希 公式戦ラストコメント
SV女子
久光スプリングス、および日本代表にて数々の輝かしい戦歴を残した石井優希選手。
惜しまれつつも昨シーズンをもって現役引退、現在はSAGA久光スプリングスと専属アスリートのマネジメント契約を締結して、バレーボールの普及に向けた新たなチャレンジに挑んでいる。
石井選手の最後の公式戦となったバレーボールV1女子ファイナル4、東レ対久光は久光が3-0のストレートで東レに勝利。
4強総当たり戦の結果、チームがファイナルに勝ち上がることはできなかったが、石井選手はラストマッチにフル出場して有終の美を飾り、多くのファンに見守られながら笑顔でコートを後にした。
4月15日豊田市総合体育館(愛知県)にて開催されたV1女子ファイナル4、試合後記者会見から石井選手のコメントをご紹介したい。
会見ではシーズン中、記者が戸惑い、文字にできなかった言葉についてあらためて質問し、そのコメントをいただいた。
8月4日に入籍された石井選手。今後益々ご活躍されるであろうことを祈念し、この記事を皆様にお届けする。
■久光スプリングス
●石井優希選手(アウトサイドヒッター)
私のバレーボール人生13年間の中で、たくさんの記者の方やメディアの方に取材をしていただきました。ありがとうございました。
今日の試合はその感謝の気持ちも含め、本当に楽しんでプレーをしたいなって。そういうところが第一にありました。
実際にコートの中でもワンプレーワンプレーを噛みしめながらプレーができましたし、勝利で終えることができました。
今シーズンの集大成であり、自分の締めくくりの試合で勝てたことがすごく良かったなと思います。
ありがとうございました。
――石井選手に。今シーズン折々の会見で「耐えながらやっている」という言葉を使われていて…それをどのように書いていいのか、ファンの皆さんにそのまま伝えていい言葉なのかずっと迷っていました。今シーズンは特に心身共に厳しい部分もあったでしょうし、葛藤もありながらのプレーなのだろうなと思いつつ、その言葉をお聞きしていました。
「耐えながらやっている」
それが何であったのか、そのことについてお聞かせ願えればと思います。
石井:やっぱり20代の時と比べてプレーの勢いであったり…。
たくさん点数を取るというところでは思うようなプレーはできなかったのですけれども、それでもチームから頼っていただいて。
コートに立ってプレーするという責任に対して、自分がチームに何を一番に求められているかということを考えながら今シーズンはやっていました。
チームを締める時はやっぱり締めないといけないですし。得点をたくさん取って引っ張るっていう考えじゃなくて…コートに立ち続ける意味を、自分の中で葛藤しながら今シーズンは戦っていました。
疲労も含めてシーズンが長いなって感じたり、きついなと思った時もたくさんありました。でも、やっぱりこうやってやりきったからこそ最後に見た景色っていうのは、すごく気持ち良くて。
感動するっていうか。
感じることが多くあったなと思っています。
取材・撮影 堀江丈
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