2023-09-17 23:56 追加
眞鍋政義監督「宮部藍梨、山田二千華のミドル陣と井上愛里沙が安定して得点してくれたのが大きかった」 パリ五輪予選/W杯 アルゼンチン戦会見全文
全日本代表 女子
――チームとしての課題は?
眞鍋:サーブはかなり崩してるイメージがあるんですけど、ミスも多い。それは比例するんですけど。もう少しミスを減らせば、より一層効果的に得点がとれるのではないかと。これは大きな課題だと思います。
――セッターの関選手に加え、リベロの福留(慧美)選手もナイスレシーブが多かったと思いますが、監督の評価は?
眞鍋:福留は昨日、今日とサーブレシーブもディフェンスも安定していましたね。いいところでディグを上げてましたし。もっともっと上げてほしいなという思いはあります。
――先程おっしゃっていた宮部選手の遅いクイック、遅い分高さのあるクイックがチームにどのような利点をもたらしているのか。もう1点はサーブについて。攻める分ミスも出ると思いますが、どこまでを許容と考えていますか?
眞鍋:遅いクイックと言ったらあれですけど(笑)、少しタイミングが遅いクイックですね。人に比べたら遅いクイック。それが彼女のひとつの特徴なものですから。サイドとできるだけ同じタイミングで、シンクロでいくので、そんなに問題はないと思うんですけど。あとは2、3か月前、VNLが終わってから、少し流れる攻撃を彼女にお願いしていまして、それが彼女のスパイクの幅を利かせているのかなと思います。
サーブは一概には言えませんけど、あえて(具体的な本数ではなく)もう少しと言っておきましょうか。まずはやはり一つ違うのは、選手のサーブに関する意識が去年と全く違うので。スピードも全く違うと思います。ですから、正面にいっても崩れるケースが中にはあるんですね。これが世界のトップのチームだと正面に行くと拾われてしまう。それが大きな課題だと思います。
――試合の前にコーチの発案だとうかがったんですけど、ラグビーのようにウォーミングアップの後隊列を組み、一体感が出ていました。監督の指示ではないと思いますが、そういう光景が出るようになって、この2試合が明日早朝に大一番を迎えるラグビー代表にも届いたと思われますか?
眞鍋:私は全く指示しておりません。トレーナーの方から、「こうやって入るので」、「はい、了解」と。何をやるかのか全く聞いてなかったものですから。必ずラグビーにも届いてると思います(笑)
――井上選手について。ネーションズリーグ後、ご自身でもバックアタックなど工夫しているとおっしゃっていました。監督から見て彼女はどのように成長していますか?
眞鍋:彼女の一番すごいところはスパイク。特にミスがチームでいちばん少ない。被ブロック、スパイクミスが少ないので、セッターにとってはトスを上げやすい。もっと言えば、今のフォーメーションは井上はサーブレシーブしないので、古賀にかなり負担がかかっています。そういうところも見てほしいなと思います。
――今日の試合、プッシュが多い印象でしたが、監督の指示だったのか、コンビの問題だったのか教えてください。
眞鍋:古賀がプッシュが多かったですね。そこはコンビが合わずにフェイント、プッシュをしていたと思いますけど。まあ、当然プッシュというのは我々日本の持ち味ですから、できたら対応していきたいと思っています。
――1日空けて、また強いチームと試合が続きますが…?
眞鍋:今日まだ見ていませんが、ベルギーにプエルトリコが勝ったということで、次のプエルトリコ戦が大きなひとつのヤマかなと思っています。勢いがつくと我々のブロックでは手がつけられなくなるので、そういった意味でも恐らく、オポジットの選手が点数をとっているのではないかと。要注意ですね。ビデオを見て少し研究したいと思います。
写真:堀江丈、坂本清
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