2023-10-12 03:29 追加
バレーボール男子、パリ五輪予選で出場国6カ国が決まる。昨年の世界選手権優勝のイタリアは予選で出場権獲得ならず。ドイツ・グロゼル「夢か魔法のような気がします」
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■喜びの中、ブラジル、ダルゾット監督が辞任
パリ行きを大観衆と共に喜ぶ中で、ブラジルのダルゾット監督が辞任を申し出た。「私のバレーボールに対する愛情は永遠です。ブラジルがますます強くなっていく様を見届けたいと思います。しかし、私の健康状態はそれを全うするのに十分でないと感じています。(いくつかの国だけが強いのではなく)様々な国の代表がしのぎを削る戦いは、バレーの新たな現実だと思います。ですから、どの勝利もとても価値があります。五輪予選で成し遂げたことを誇りに思います。彼らはパリできっと素晴らしい戦いをするでしょう。これからは応援する側にまわります。皆さんに感謝しています。監督を辞するにあたり、ここまで毎日、全力を尽くしたと言いきれるでしょう」
2021年に新型コロナウイルス感染で生死をさまよった健康状態も一因にあるようだが、今年のVNLや南米選手権での成績に責任を感じていたであろうことも事実だ。五輪予選の前には、シュワンケコーチも辞任しており、スタッフの立て直しが急務だ。
■各国のコメント
ドイツ、ブラジル以外は各国のバレーボール協会のインタビューより。
A組ドイツ、OPグロゼル:全勝で五輪予選を終えて、信じられないというか、夢か魔法のような気がします。本当に全員で戦い抜いたと思います。ブラジルのバレーファンからも温かい声援を頂いて、感謝しています。
A組ブラジル、OPダーラン(ファン投票で最優秀選手に選ばれる):信じられません。自分が観客から最優秀選手に選ばれるとは思ってもみなかったけれど、チームのみんなが祝ってくれました。みんな僕のエネルギーが気に入ったのだと思います。さあ、次はパリです。全てをかけてメダルを取りに行きます。
B組アメリカ、スパロウ監督:最後まで安定していて、サイドアウトからの切り替えしは恐らく今年1番だったと思います。この五輪予選は非常に難しいフォーマットでしたが、うまく対処でき、自分たちをどのようにコントロールするかも学ぶことができました。しかし、それよりも重要なのは、ここ数年で築き上げたチームの厚み、成熟度だと思います。
B組で出場権を逃したスロベニア、主将OHウルナウト:日本の方が私たちよりいいバレーをしました。全ての要素において上回ったと思います。出だしは良かったのですが、それまでにも何度かあったように、試合に変化が必要でした。ここまでの試合の様にサーブで点を取ることができず、サーブで彼らを追い詰めたかったのですが……。日本はとてもディフェンスがいいことはわかっていて、それを十分に発揮したと思います。守備からの切り替えしも優れていてとても効果的で、残念ながら彼らの方が優れていたことを認めなければなりません。
C組カナダ、サムエルボ監督:信じられません。五輪予選で戦った選手だけではなく、北中米選手権や五輪予選のためのトレーニングに多大な努力を払った多くの選手たち、そしてそれを支えたスタッフ全員に感謝します。五輪に参加することは、国を代表することであり、非常に栄誉あることです。
取材:ブラジル在住 唐木田 真里子
写真:FIVB
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