2023-11-12 23:18 追加
春高バレー高知決勝 元Vリーグ監督の名将対決は、高知中央の達川監督に軍配
春高高知予選男女決勝の結果
高校バレー 女子 / 高校バレー 男子
第76回全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)の高知県予選決勝が11月12日、高知県民体育館で行われ、男子は高知がフルセットの末、高知商を破り、8年連続23度目の優勝。女子は高知中央が高知を下し、5年ぶり10度目の春高出場を果たした。
高知中央高校
JTなどの監督を務めた一柳昇総監督率いる高知と、ユニチカ、東レ、デンソーなど監督を歴任した達川実監督が指導する高知中央との、2年ぶりの〝元Vリーグ監督〟による対決となった女子。高知中央は、硬さのみえた第1セットを20-25で落としたが、第2セットを25-17で取ると第3セットを26-24で競り勝ち、3-1で逃げ切った。
手を突き上げ選手を鼓舞する達川監督
リベロを含め、1年が5人の若いチーム。大阪・城南学園中学3年時のJOC杯で、オリンピック有望選手に選ばれた2年の左腕・村瀬アンジェリーナ梨里(181㌢)だけでなく、津藤遥(163㌢)、樋口明日香(160㌢)の1年生コンビが得点源としてチームを支え、「1年生が本当によくやってくれた」と目を細めた達川監督。
就任3年目の達川監督は、今回が3度目の決勝戦。1年目は一柳総監督の高知に1-3で敗れ、昨年は明徳義塾にストレート負けを喫した。今夏のインターハイで全国大会出場は果たしたが、春高バレーは第1回大会に大商大付属高の選手として出場した経験を持つだけに思い入れの強い大会だ。
「高校生にとって一番、華やかな舞台ではないでしょうか」。3度目の正直で出場権を手にした達川監督は、選手らが大舞台で輝く日を早くも思い描いていた。
選手に指示をする濵口幸恵監督
一方、男子を制した高知・濱口(旧姓春山)幸恵監督も、Vリーグ経験者。熊本信愛高校、鹿屋体育大学を経て武富士でセッターを務めた。高知中学男子バレー部監督を務め、高校で6年目。「何をしたから勝ったというのではなく、交代要員がいないというチーム事情の中でのゲームで、脚を引きずりながらでも全国に行きたいという選手の気持ちで押し切ったと思います」と、選手の健闘を讃えていた。
高知高校
取材・文、写真:北野正樹
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