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会見・コメント

2024-02-01 06:31 追加

震災の痛みを超えて PFU・髙相みな実「私たちができることを精一杯全うしたい」、休学してVリーガーに 大熊紀妙「得意なプレーはレシーブ。記者会見はめっちゃ緊張します」 V1女子

V1リーグ 女子

NEC 3(27-25、25-19、27-25)0 PFU

■PFUブルーキャッツ

●髙相みな実主将(アウトサイドヒッター)

今日の試合では第1セットからリードする展開を作れたのですが、NECさんの粘りだったり、最後にフィニッシュを決める得点能力に対して自分たちがしっかりディフェンスしきれなかったところがあります。
第2セットはその流れのまま行ってしまったのですが、第3セットの中盤から終盤にかけては自分たちの展開を作ることができました。このリーグでの大きな収穫になったと思っています。
今シーズンはいろいろなことがあって、外国人選手が不在だったり、主力で頑張ってきた選手が不在だったりしています。その中で(バルデス)メリーサや大熊(紀妙)のような若手の選手が頑張ってくれています。それはPFUにとってプラスになる原動力だと思います。
私たちがそういった選手たちを支えて、若手とベテランの融合を残り4試合で見せることができたらと思っています。

●バルデス・メリーサ選手(オポジット)

今日の試合は悪い出来ではありませんでした。でも、やっぱり最後のところ、勝負するところがまだ足りないと思います。それを課題にして、みんなで次の試合に向けて頑張りたいと思います。

●大熊紀妙選手(アウトサイドヒッター)

序盤は自分たちのバレーができていたと思いますが、終盤にかけて勝ち切ることができずに、それが敗因につながっていると思いました。練習の時から「最後に勝ち切る」イメージを持って取り組んでいきたいと思いました。

ーー大熊選手に。大学を離れてPFUに入団したいきさつは?

大熊:大学バレーを続けていくことも考えていました。でも、もっとレベルの高いところでバレーボールをしていきたいという気持ちがどんどん自分の中で大きくなっていました。ですので、休学をしてVリーグの世界に行きました。

ーー実際にVリーグを経験して。

大熊:Vリーガーの皆さんはすごくレベルが高いです。この中でいかに自分のプレーを発揮するか、そういうことを考えながらやっていかなければなりません。学ぶことだったり、もっと成長していきたいと感じることばかりです。

ーー大熊選手に。記者会見の感想は?

大熊:めっちゃ緊張します(笑)

ーー得意なプレー、Vリーグで伸ばしていきたいプレーは?

大熊:自分の得意なプレーはレシーブだと思っています。そこを活かしつつ、攻撃の面ではまだまだだと思うので、相手のブロックを利用したスパイクだったり、相手のコートを見て空いてるところに落とす技術を伸ばしていきたいなと思っています。

ーー坂本監督の指導で新たな発見などは?

大熊:技術指導を受けるのが久しぶりなので、たくさんのことを楽しく教わっています。

ーー日本代表のキャプテンでもある古賀紗理那選手と対戦してみて勉強になったことは?

大熊:「憧れの選手と対戦できた」という感動があります。古賀選手は自分と同じポジションですが、長いコースに打ったり前に落としたり、スパイクの技術が本当に高いなと感じました。真似していきたいです。

ーーメリーサ選手に。決まっていたスパイクも徐々にNECが修正して対応してきました。課題に感じていることは?

メリーサ:ブロックをされても同じ打ち方をしてしまうことです。自分のタイミングとか打ち方とかを変えないとまたブロックされてしまいます。そこが課題に残ったと思います。
それからブロックとディフェンスの関係です。自分が点を取ることだけではなく、相手に得点を取らせないこともしっかりやりたいと思っています。

ーー今年はオリンピックイヤーですが、オリンピックに対する思いは?

メリーサ:子どものころからの夢ではあります。でも、今日本代表にいるメンバーに頑張ってほしいなと思っています。

ーー髙相主将に。以前の会見で他の選手が「競り合いで勝つことが課題」だと言っていました。主将としてはその部分をどう考えている?

髙相:今シーズンは最後の競り合いのところで勝てなかった試合がいくつかありました。最後の2点を取るところで、自分たちの攻めきる姿勢だったり、守りきる姿勢がまだ曖昧になっていると感じています。
ゲームを作る選手もそうですし、最後にメリーサに持っていくのか、自分で決めるのか、そういうところをチームとして共有ができていない。それが最後の詰めの甘さに繋がっていると思います。
最後にメリーサに決めさせるために周りの選手がリバウンドを取って逆サイドで行くのか、もしくは自分が決めるのか。そういったことをやっている本人だけがわかっているのでなくて、周りの選手にしっかり共有する。そうすればもう少し自分たちの良い展開を作ることができると思いますし「あと2点」も取れると思います。
残り4試合、そこを改善していきたいと思っています。

ーー坂本監督は最後を取り切るための伏線、組み立てについて何度か言及されています。今日の第1セットは、リードを広げたところから逆転されてしまいました。視点を変えて、相手のNECからはどのような攻撃の伏線を感じた?

髙相:ライトのドルーズ・ダニエル選手だったり、日本代表の古賀選手は最初にストレートを見せておいて、最後に自分が得意なクロスに打つなどの仕掛けをしてきます。
最初にストレートがあるから自分たちのブロックもストレートを意識するのですけれども、意識をさせたところで最後はクロスに決めてくる。自分の決め球を良くわかっていると思いますし、最後にポイントを取るために種をまいてると思いました。そういうところは勉強になりましたね。
それからNECさんはリバウンドを取った後に、他の選手に打たせることをすごく徹底してやっています。コートの中の選手はみな身長も能力も高いと思うのですが、身長が高い選手がそういった細かい部分も徹底してやっているところがNECさんの強さだと思います。それよりも身長が低いPFUはさらに徹底して繊細なプレーをやっていかなければ、これからも勝てないゲームが続くという印象を受けました。

ーーみなさん腕に「がんばろう能登、がんばろう石川」の腕章をつけています。そこに対する想いは?

髙相:先週からこれをつけています。元旦に悲しいニュースが入ってきたわけですが、自分たちも避難をしたり、体育館が停電したり、断水したり、そういった経験をしました。
「がんばろう能登、がんばろう石川」ということで、自分たちに今できることはバレーボールを通して元気を与えることなんですけれども、私たちが元気を与えるって言うのも簡単に口にすることができないぐらい非常に苦しい現状というか、これをつけている想いを被災者の方々に自分たちが一方的にぶつけるっていうのも失礼なんじゃないかと思ったりもしています。
でも、それでも自分たちのバレーボールを通して支援の輪が広がっていけばすごく嬉しいですし、以前バレーボール教室で一緒になった中で被災している子どもたちが「もう一度バレーボールをしよう」「私たちもバレーボールを頑張りたい」という気持ちになってくれれば、私たちの想いは届いているんだろうなって…。私たちは私たちができることをこれからも精一杯全うしていけたらと思っています。

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