2024-02-01 06:31 追加
震災の痛みを超えて PFU・髙相みな実「私たちができることを精一杯全うしたい」、休学してVリーガーに 大熊紀妙「得意なプレーはレシーブ。記者会見はめっちゃ緊張します」 V1女子
SV女子
●坂本将康監督
震災から3週間が過ぎて、まだ復興ままならず、お亡くなりになられた方もいますし、金沢市の体育館、県の体育館にも避難されている方々もいて、たくさんの人が苦労されている、そういった大変な状況です。
同じ地域に住む者として、毎日そういった場所を通ったりしているわけですけれども、そんな中で今日もバレーボールをやれている、自分たちの職業だったり、自分たちのミッションに向き合えるいうことは本当にありがたいなと思っています。
今日は大田区の体育館でNECさんのホームゲームですが、3000人ぐらいですか(正確には2812人)、お客様が入って、まあほとんど真っ赤でしたけれども、そんなことは僕らには関係がなくて、バレーボールを観に来てくださるたくさんの人たちの前で試合ができたということを喜ばしく思っています。
うちの選手たちも気分良く…、負けたから気分は良くないのかもしれませんが、バレーボールを存分に楽しむことができたのかなと思います。
そんな中で試合を振り返りますと、2点差のセットが2つ。27-25が第1セットと第3セットにもあって、ここを取り切れるようになりたいなと改めて痛感した試合になりました。
ただ、選手は今日、本当にベストを尽くしてくれました。若い選手が出たり、毎週メンバーが変わっていってしまってる状況の中で、できることをやりましたし、ブルーキャッツというチームの戦う形が垣間見れたのではないかなと思っています。
だからこそ、本当に残念で、勝たせてあげたかったという気持ちが大いにあります。
ーー第1セットの攻防について。最後を取れなかったのは、たびたび言われる「伏線」の差が結果に出たのか?
坂本:今日に関してはシンプルに戦っていくことができていたと思います。小技の応酬ではなくて、サーブで攻めてブロックタッチを取ってという繰り返しです。相手のチームもそういった戦い方で来ていますし、こちらもサーブで崩せている部分もありました。
今日に関しては伏線というより、勝負を分けたのは凡ミスだったとは思います。確実に取らなければいけない局面でパスが乱れたり、トランジションの入れ替わりのところでの失点が第1セットにはありました。
ぽろっとボールが落ちるのはバレーに付きもののプレーではないと思います。サーブで攻め込まれてSPを取られたり、崩されてブロックされるのはバレーには付きものといえる部類だと思います。でも、イージーミスは付きものとしてカウントできないと思います。伏線以前に、それが起きてることは良くないと思います。
ただ、そういった状況でも相手に追いつく力があったと感じました。
ーー数名の主力選手が不在でしたが。
坂本:今まで出場していた選手が出ていないのは厳しいことだとは思いますけれども、その分チャンスが来た選手もいますし、その選手が自分の本領を発揮してくれれば良いと思っています。それがチーム力のアップに繋がるでしょうね。
ーー大熊選手のどういうところを伸ばしていきたい?
坂本:純粋に、天真爛漫にバレーボールをやっているところです。彼女の良さはディフェンスですね。サーブレシーブ、ディグ、強打に対するレシーブ。そして、つなぎです。
フリーボールだったりフェイントボールだったり、そういうものに対して処理の質が非常に高い。それはここに入ってくる前からできていることです。今後の武器にしてもらいたいですね。そこからの展開もとても良いと思います。セッターが上げやすいボールを出せる選手だなと思っています。
ブロックも非常に良くて、位置取りだったり、身長は173cmなのですが、180cmくらいに見えるような手足の長さを持っています。
ブロックのタイミングが素晴らしくて、今日もフェイントされてるのに上からはたき落としてるのが何本かあったと思います。物怖じもしないですね。
撮影 堀江丈
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