2024-03-10 08:00 追加
NEC・古賀紗理那「ビハインドの状況でも焦ることなくプレーできた」、JT・サンティアゴ・アライジャダフニ「JTに移籍して新しいプレーを学んだ。スタッフやチームメイトに感謝している」 V1女子会見
23-24 V1女子ファイナル 記者会見コメント
SV女子
3月3日に行われたバレーボールV1女子ファイナル(決勝戦)、JT対NECの会見コメントをお届けする。
■NECレッドロケッツ
●小島満菜美主将
まず、今日の試合勝ち切れたことが嬉しいとともに、すごくホッとしています。
1、2セット目、すごく競った場面が多かったんですけど、そこを耐えて勝ち切れたところ、そして、3セット目は大差で取られてしまいましたが、その後しっかり切り替えて、もう1回自分たちのやるべきことに集中できたことはすごく良かったかなと思います。
●古賀紗理那選手
特に今日のスタートのところで点数が2、3点ビハインドの状況でも私たちは焦ることなくプレーして、1セット目を取ることができました。2セット目も同じような展開でしたが、終盤のチャンスのところでしっかり得点が取れて、セットを取れたことが勝因かなと思います。チームみんなで戦って、しっかり勝ちにつなげられるチームに成長できたことがとても嬉しいです。
●塚田しおり選手
戦う前からタフな試合になることはわかっていて、1、2セット目はああいう展開になって、そこで勝ち切れたことはすごく大きいですし、やはりみんなが集中力を高く持って、1点1点集中できたことが勝因のひとつだと思います。勝ち切れてよかったです。
――塚田選手に。先ほど古賀選手もコートインタビューでおっしゃっていましたが、第2セットの後から「バックアタックを使っていこう」という話をされて、特に古賀選手のバックアタックが増えたと思うのですが、切り替えるために勇気が必要だったかと思います。バックアタックを使っていくために、どのように取り組んだのかについて教えてください。
塚田:1、2セット目、フロントでサイドアウトだったり、切ることができていたというところで、 バックアタックの使用が自分自身の選択肢の中で少なかった部分があったのと、ミドルにブロックが強く来ていたため、そこを囮にして、パイプもしっかり入れていこうという話をしました。いつもバックアタックのコースに入ってきてくれているのも私はわかっていたので、そこを信じて思い切って上げられたのかなと思います。
――塚田選手に。第1、第2セットの競った場面で古賀選手に連続してトスを上げていましたが、その理由は?
塚田 :いつも大事なところでは得点を取ってくれるし、「持ってこい」という声かけをしてくれているので、私もそこを信じて託したかったです。でも、そのミドルを外しているケースで、自分がそこを感じられなくて、紗理那に上げてしまったところはまだ成長できる部分でもあると思うので、そこもちょっとミドルとも、「今のミドル通してたよね」とか、もうちょっとコミュニケーション取りながら、枚数を増やしてやっていけたら良かったんじゃないかなって、今になって反省しています。
――古賀選手に。セッターとのコンビについて、2か月前は厳しい言葉などもあったと思いますが、このファイナルで成長したと感じる部分は?
古賀:特に塚田選手には、例えばパイプなら、 低いトスが上がったら「それは打てません」と、ちゃんとその時その時に伝えるようにしていて、その「低かったよね」とか「タイミングが悪かったよね」っていうのが、塚田選手と私の中で意識が一緒というか、感覚が一緒になってきていました。多少トスが低かったりしても本人もわかってるし、私もわかってるし、それでちょっとずつ試合中に修正できていたと思います。今日に関して言えば、最初、パイプのところで ちょっと低かったんですけど、それをちゃんと塚田選手が修正して私に持ってきてくれたので、私は安心してバックアタックに関しては打てていましたし、フロントの時も私の高さを殺さずに常に高いところでセットしてくれていたので、本当にそこはコミュニケーションを通して確認できたところでもありますし、スキルの部分でも成長できたと思います。
――古賀選手に。コートインタビューで、「私たちは最後の勝負というところで体も心も持って行くのがとても上手だったとおっしゃってましたが、これはいつ頃からそういうふうに思い始めたのか。そして、具体的にはどういった場面でそう感じたのかを教えてください。
古賀:今年の皇后杯の一発勝負の時から、そこに向けてのミーティングを2、3週間前から計画的にやってきました。もちろん他のチームもやっていると思うんですけど、そこをしっかりやっているというところと、平日の水・木曜日の練習では、本当にストレスのかかる練習を常にやっています。気持ちよくやる練習っていうのが少なくて、そういうストレスをかける練習ができているので、試合の時も「それ以上のストレスは感じないよね」というところで、気持ちよくプレーができていたことが皇后杯で勝った要因でもあると思います。今回の国内リーグに関して言えば、 先週のセミファイナルの時も、会場練習の時に本当にストレスのかかる練習をめちゃくちゃやりました。そうすることで週末にスイッチを入れることができたところが、セミファイナルや今日の試合をしっかり勝ち切れた要因かなと感じています。
――皆さんに。小島選手と塚田選手がそれぞれ個人賞を受賞しましたので、そこに対してのコメントを改めていただきたいのと、それにプラスして、古賀選手がMVPを獲得したことを2人はどういうふうに見ているか。そして、古賀選手はどんな存在だったかを教えてください。
小島:まず個人賞をいただけたことは、私のポジション的にも自分1人で取れるポジションではないので、そういう意味ではブロックを跳んでくれる人であったり、サーブからみんなの助けがあって取れた賞だと思っています。そういった意味では私個人が取った賞ではないなと。NECとして評価してくれた賞だなと思っています。
MVPを紗理那が取ることに関しては、そりゃそうだよなと思います(笑) それだけチームに常に勝つためにいい影響を与え続けてくれていますし、ここぞって時にみんなに声を掛けてくれたり、大事な時に決めてくれたり、そういった意味では本当に頼もしい存在だなと思います。
塚田:私も小島選手と少しコメントがかぶってしまうんですけど、やっぱり1人の力で取れた個人賞ではないと思います。私は元々スキルがそんなにない中でも、アタッカーがカバーしてくれたり、周りの選手たちが「ブロックこうなってるよ」とか声をかけてくれて、みんなに支えられて今シーズン戦い抜くことができたと思うし、こうやって賞をいただけたと思うので、本当にみんなのおかげで取れた賞だと思います。
そして、古賀選手がMVPを取るのはやはりその通りだなと思いますし、私も困った時はいつも最後にトスを上げて、それを思い切り打ってくれていたので、本当に頼りになる存在でした。
――古賀選手に。内定で入られたシーズンが最初の優勝で、 ここまで4回、去年からの連覇を含めて4回優勝されていますが、改めて過去の優勝と今回の優勝、何か自分の中で違う思いなどがあれば教えてください。
古賀:最初の優勝2回は年上の先輩たちにすごく助けてもらって、本当にがむしゃらにやってるだけだったんですけど、去年は苦しい展開から最後に逆転して優勝して、チームの成長もそうですし、自分の成長もすごく感じたシーズンでした。
今年に関して言えば、私も含めて個々が本当に成長したシーズンだったなと感じていて、スキルの部分でも気持ち的な部分でも、焦らなくなったというか、心も体もタフになって、皇后杯もそうですし、セミファイナル、ファイナルという勝たないと終了してしまう試合で力が発揮できたことは積み上げてきた証拠だと思います。そこが最初の2回の優勝とも去年とも違うなと思っていて、今年は本当にこれまでの3回の優勝よりも自信を持ってプレーできた試合だったかなと、今振り返って感じています。
――古賀選手に。今季自分自身が成長したと感じる部分と、2連覇したということはこのチームにとってどんな意味をもたらしそうだと思うかを教えてください。
古賀:個人として成長した部分は、去年よりも高く跳べるようになりました。それで攻撃の幅、自分の選択の幅が広がったのかなと感じています。そして、チームが2連覇したことは、自信になると思います。
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