2024-04-26 07:00 追加
サントリー 山村宏太監督が勇退。「下のカテゴリーの指導者も変わらなければいけない」。元日本代表コーチの津曲勝利が現場復帰へ V1男子
サントリー 山村宏太監督が勇退。元日本代表コーチの津曲勝利が現場復帰へ
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サントリーホールディングス株式会社のバレーボール事務局は4月25日、サンバーズの山村宏太監督が5月1日開幕の黒鷲旗全日本選抜男女選手権を最後に勇退することを発表した。後任にはオリビエ・キャットコーチが昇格する見込み。また、元男子日本代表コーチで、代表リベロとして2008年北京五輪出場などに貢献し、現在、チームの運営・ファン事業グループ責任者の津曲勝利氏がコーチとして現場復帰する予定。
山村監督は筑波大からサントリー入り。日本代表MBとして2008年に16年ぶりの五輪出場(北京)に貢献。指導者としてイタリアでのコーチ留学、サントリーコーチを経て、20年から監督に就任。1年目のVリーグで14季ぶりに優勝し、翌年も連覇。「2023-24 V.LEAGUE DIVISION1 MEN V・ファイナルステージ ファイナル」では、2季ぶり10度目の優勝に導いた。
23年5月には日本勢として初めてアジアクラブ選手権を制し、12月のFIVB世界クラブ選手権では銅メダルを獲得し、初の表彰台を果たした。
山村監督は4月23日の取材に対し、「監督として最高の経験をさせてもらっている中で、間違いなく時代は変わってきていると感じます。世の中のスポーツを見る目は厳しく、若い選手たちも(これまでと)違った感性や時代の背景を受け、価値観が変わってきています。新しい時代に、大学生や高校生ら下のカテゴリーの指導者も変わっていかなければならない時期だと思っています。それを僕の将来の夢と捉えているので、そういう活動ができればいいなと思っています」と若い世代の日本代表への指導に意欲を示しており、今後、日本代表男子のアンダーカテゴリーの指導にあたるとみられる。
サントリーが発表した山村宏太監督のコメントは次の通り。
「この度、監督を退任する運びとなりました。いつもサンバーズに温かいご声援をありがとうございます。現役を引退した後、サンバーズで監督・コーチを7年間させていただき多くの経験を積みました。特に監督になってからは毎年Vリーグの決勝に進むことができ、選手とスタッフには感謝しかありません。監督としても人としても未熟者ですが、周囲のサポートのお陰でここまでやってこられたと思います。自分自身まだまだ成長しなければならないという思いがあり、勝手ではありますが今回の決断をしました。今後に関しては決まっていない状況ですが、更なる成長を遂げどんな形であれバレー界を盛り上げていければと思っています。サンバーズのことを心から好きですし、今後も一番強いチームであり続けるために皆が成長し続けなければいけないと思います。最後になりますが、いつも声を掛けてくださった皆様ありがとうございました。今後も見かけた際には気軽にお声がけ下さい。サンバーズのことが大好きな監督、山村より」
取材・写真:北野正樹
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