■世界ランキング４位の日本男子

　男子は五輪予選で６カ国と開催国フランスがパリ五輪出場が決まり、残りは５枠。そこからアフリカ大陸枠を除いた４枠を争っていく。

　日本男子はブラジルのリオデジャネイロ市で開幕を迎える。対戦相手のアルゼンチン、セルビア、キューバ、イタリアと４カ国ともまだ五輪の出場権がないので、死に物狂いでくる厳しい４試合となるだろう。しかも日本は世界ランキングが４位。僅差の３位のイタリアを除き、アルゼンチン、セルビア、キューバとランキングが自分たちより下になるので、ここで負ければ大きくポイントを失うことになる。初戦のアルゼンチンに勝って、勢いをつけたいところだ。主力の石川祐希選手、高橋藍選手を欠く布陣で、セッター関田誠大選手のトス回しに注目したい。

昨年のVNLのアルゼンチン戦に勝利し喜ぶ日本チーム。関田（８番）対デ・セッコのセッター対決にも注目（写真：FIVB）

日本男子の第１週試合予定（開催地ブラジル、リオデジャネイロ市）：
日時は日本時間
５月22日 午前５時30分 対アルゼンチン
５月24日 午前５時30分 対セルビア
５月25日 午前２時 対キューバ
５月26日 午前２時 対イタリア

■アメリカ男子は早くも五輪メンバーを発表

　昨年の五輪予選で既に出場権を獲得したアメリカ男子は、早くも五輪メンバーを確定し発表した。OPアンダーソン、OHラッセル、デファルコ、ジェスキー、ムアグトゥティア、MBジェンドリック、ホルト、エイブリル、スミス、Sクリステンソン、マア、Lショージの12名と、12名の誰かがケガや病気の際の補欠としてOPエンシングが入った。日本と同じグループで戦った五輪予選のメンバーからLダゴスチーノが外れただけだ。

　誰が見ても納得のメンバーだ。チーム内だけでなく、こんなに早く公に発表したのはちょっと驚きだが、誰が外れるのかという様な憶測や精神的負担を取り除くことができる。また、休養やリハビリが必要な選手がいれば、五輪に合わせてのピーキングにも余裕ができるだろう。東京五輪では予選のグループラウンド敗退で10位に沈んだアメリカ、パリ五輪でのメダルに向け準備万端だ。

昨年の予選を勝ち抜き、パリ五輪メンバーに名を連ねた（左から）Lショージ、Sクリステンソン、OHムアグトゥティア、Sマア（写真：FIVB）

バレーボールネーションズリーグ公式サイト：volleyballworld.com
全試合放送（有料）：Volleyball World TV
試合ハイライトYouTubeチャンネル：Volleyball World

取材：ブラジル在住 唐木田 真里子

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