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コラム

2024-05-22 12:29 追加

バレーボールネーションズリーグ男子開幕。初戦の相手はアルゼンチン。【現地レポート】

VNLブラジル大会レポート アルゼンチン戦

Others / 全日本代表 男子

日本とアルゼンチンの手作りのバナーで応援のファンはチリからブラジルに観戦に来た(筆者撮影)

 バレーボールネーションズリーグ(以下、VNL)が、女子に続き、男子が現地時間5月21日に開幕した。16カ国が予選ラウンドでそれぞれ12試合を行い、上位8チームが決勝ラウンドへ進む。

 第1週の対戦相手のアルゼンチン、セルビア、キューバ、イタリアは4カ国ともまだ五輪の出場権がないので、死に物狂いでくる厳しい4試合となるだろう。今年は1週間14人のメンバーを固定せずに、試合ごとに14人を選んでいいので、1週間に4試合というハードなスケジュールをどう交代させ乗り切るか、監督の采配にかかる。

初戦アルゼンチンを倒す

日本のスタメン:西田、小野寺、山内(主将)、関田、富田、甲斐、山本

第1セット、ビセンチンのスパイクやブロックでアルゼンチンに6-10と離されたところでタイム。その後、富田がネット際に落としたり、後方へ伸びるサーブで3本エースを取り、流れを引き寄せ11-10と逆転する。2枚替えで入った宮浦が決めるも、日本のサーブミスが出る。追いつきたいところでサーブミスと、19-21となかなか追いつけない。ここで西田が踏ん張り、相手が3枚付くも、うまく内側へ落とし24-23と逆転する。しかしアルゼンチンのブロックが2本出て、24-26で1セット落とす。

第2セット、山内のエースや小野寺のブロックが出るが、アルゼンチンもサービスエースで6-6。その後、山内がスパイク、ブロックと連続得点で、11-10と逆転する。互いに点を取り合うが、甲斐がブロックを決め再度15-14。皆が甲斐に駆け寄り励まし、若手を盛り上げた。ネット際で互いに競り合う場面では富田が、深津がネット際のボールを片手で上げれば、山内が走りこんで決めるなど、粘りで流れを引き寄せ22-19と差をつける。コンテも意地を見せるが、西田が決めて25-22で締める。

キャプテンを務めた山内。プレーでチームを引っ張った(写真:FIVB)

第3セット、甲斐のスパイクで波に乗る日本、逆にアルゼンチンは2段トスのミスで7-4と日本がリードする。リベロ山本が片手で飛びつき上げるが、甲斐のスパイクは惜しくも後方にアウト10-9と迫ってくる。富田の2段トスがネットに近く打ち切れず、10-10と追いつかれる。小野寺がブロックが大きく割れたところを決め、富田のブロックも続き17-13とリードする。会場には第2試合を見に来たブラジル人が徐々に増え、ブラジルの隣国で最大のライバルであるアルゼンチンへのブーイングも大きくなる。西田がブロックの遅れた方へ押し込んだり、3枚付いてもフェイントで落とすなど軟攻でうまみを見せる。日本はブロック3枚を抜かれても後ろで山本があげる。アルゼンチンも甲斐に3枚つき連続ブロックするが、最後は西田が決め25-23、2-1とリードする。

第4セット、出だし富田がネット際のブロックフォローの後、すぐ左へ回り込んで打つすばやい動きを見せ4-3。アルゼンチンは微妙なトスのずれが出て、チームの要セッターのデ・セッコが交代。山内が拾った強打を主審後ろの審判席に入りながらもつないであげ、富田が決めるなど、レシーブやつなぎが出る。山本も飛び込んでレセプションするなど16-10と完全に日本のペースになる。終盤は一人とばして甲斐に回すなど、的を絞らせないトスがさえる。甲斐も3枚ブロックを破るなど、期待に応え、最後も決めて25-19、セットカウント3-1で、日本が初戦を飾った。

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