2024-06-16 16:48 追加
眞鍋政義監督「出場権を獲得し、少し楽な気持ちで臨めた。アメリカ戦もランキングが少しでも上に行けるようにベストを尽くしたい」 VNL女子セルビア戦会見コメント
VNL女子セルビア戦 眞鍋政義監督会見コメント
全日本代表 女子
6月15日に西日本総合展示場(福岡県北九州市)で行われたバレーボールネーションズリーグ(VNL)女子セルビア戦後の女子日本代表・眞鍋政義監督の記者会見コメントをお届けする。
日本 3(25-22、25-18、25-15)0 セルビア
――昨日五輪の切符を掴み、これからは世界ランクというのを意識しながらの戦いになっていくかと思いますが、今日のセルビア戦を振り返っていかがですか?
眞鍋:カナダにはフルセットで負けて、1日置いて今日のセルビア戦でしたが、気持ちを切り替えて、やはりオリンピックの出場権を取ったということで、今までよりは少し楽な気持ちで1セット目に入ったのかなと。
――明日のアメリカ戦にどう挑むかを教えてください。
眞鍋:まだランキングがどうなるかわかりませんし、5位になる可能性もあると聞いていますので、 ぜひ可能性がある限りはランキングが少しでも上に行けるようにベストを尽くしたいと思います。
――リベロについて。選考をどのように考えているかと、それぞれのリベロの選手の評価する部分を教えてください。
眞鍋:リベロは(リザーブの山岸あかねを含めて)今3人いまして、今日の14名の中では小島(満菜美)が サーブレシーブがいちばん得意なのでサーブレシーブ、そして福留(慧美)はアタックレシーブ、ディグが得意なのでディグリベロと2人を使い分けしています。今後2人にするか1人にするかはいろいろ考えながら決めたいと思っています。
――監督が就任されてからこの2年半、オリンピックの切符を取るまでチームがどのように成長してきたと感じていますか?
眞鍋:2021年、確か12月に再就任しまして、その時は確か266ポイントですかね、世界ランキング9位で引き継ぎました。
もうその時には、次のパリのオリンピックは、1年前のオリンピック予選3会場で、上位2チーム、計6チームがまず出場権を取れると。そして、開催国フランス、それに残り5枠は大陸の1位、もしくはランキングの上位から取れると決まっていました。ですから、2022年ネーションズリーグ、おそらく世界各国は、東京オリンピックの翌年は若い選手を使うだろうということを含めまして、我々はランキングを上げるためには2022年が勝負ということで、選手たちには2022年のネーションズリーグで開幕ダッシュをして勝ちにこだわり、ポイントを取りに行こうと宣言していました。
そしてその年、世界選手権がオランダでありましたが、最終的に5位になりまして、2022年、確か316まで、50ポイント獲得しました。今思うと、この2022年の50ポイントがかなり貯金が効いたのかなと思っておりますし、昨年のワールドカップでブラジル、トルコに悔しい負け方をしましたが、選手たちがそこをこの半年間よく継続してくれたなと。
そしてまた精神的にもひと回り、ふた回り大きくなっているかなと思っています。
――古賀紗理那選手のキャプテンとして3年間やってきた中での成長について。
眞鍋:古賀はキャプテン3年目ですけど、やはりキャプテンという仕事は、特に女子バレーはキャプテンというのは仕事が非常に多いものですから、その前に日本のエースとして点数を取ってほしいということで、その負担を少なくするためにも、今でしたらリベロの山岸とか岩崎(こよみ)とか小島に少しキャプテンのこともやってもらいながら、古賀には少しエースとしての負担を少なくさせてあげようということでやってきました。でも、そうは言いつつ、役職、役割っていうのは人間を成長させるといいますか、1年1年、キャプテンとしてよくチームをまとめてくれているなと思っております。
――パリ五輪の出場権が決まるまでは、まずは出場を最大の目標にするということでしたが、出場が決まって、現状、今のチームだと、オリンピックでどのようなあたりが狙えるようなチームになっているということができますか?
眞鍋:我々の最大のミッションは、このオリンピックの出場権を獲得するということで、それが2日前に決まったばかりで、本大会の目標はまだ決めていませんし、選手・スタッフと話し合いながら決めたいと思います。
――明日のアメリカ戦で世界ランキング逆転する可能性もありますし、その後タイでファイナルラウンドもありますが、その戦いを今後パリオリンピックに向けてどう繋げていきたいかを教えてください。
眞鍋:特に今回のパリのオリンピックは、バレーボールは3グループに分かれます。そして、開催国フランスから順番に世界ランキング、次のゾーンは世界ランキング3、4、5。
やはりそのゾーンに入る方が予選は当然少し楽に戦えますし、そういった意味でランキング、もし5位を狙えるのであれば、明日の1戦が大きいと思います。また、当然、中国とのランキングのこともありますし、可能性がある限り、明日は勝ちにこだわりたいと思います。
VNLの決勝ラウンドはどういうチームと当たるかまだ決まっていませんが、当然五輪の本大会も近いですから、勝敗にこだわりながら戦っていきたいと思います。
――先ほど山岸選手、岩崎選手、小島選手がキャプテンの仕事も分担しているとお話しされていましたが、彼女たちはどんなところでキャプテンの代わりをされていたのでしょうか?
眞鍋:選手ミーティングなどは、できるだけその年上の選手たちが声掛けをしながらしたり、古賀のいろんなサポートをしたり、ポジション別などいろんなミーティングをするときに、その3人がいろいろ協力しながらやっているというのは聞いております。
――これからメンバーのセレクションにも入られると思うのですが、残り1人、2人という大事な部分においては、チームとして、そして監督として、どこのピースをいちばん大事に12人、11人目を決めようと監督は考えていますか?
眞鍋:まだ出場権を取ったばかりで何とも言えませんけど、当然私ひとりで決めるわけではないです。スタッフとはもう何回も話もしていますし、最終的にはスタッフといろいろ話をしながら、シンプルに最強のメンバーの12名、プラス1名が今回からリザーブですから、計13名のベストメンバーを選考しようと思っています。
写真:黒羽白
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