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会見・コメント

2024-08-16 22:41 追加

男子日本代表 フィリップ・ブラン監督「今大会の本当のターニングポイントはドイツとの第4セット」、南部正司強化委員長「若年層の育成にも取り組むことができたのは大きな成果」 今季総括コメント

男子日本代表 シーズン総括コメント

全日本代表 男子

公益財団法人日本バレーボール協会は16日、第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)の終了をもって2024年シーズンの活動を終了した男女日本代表のシーズン総括コメントを発表した。本記事では男子日本代表のフィリップ・ブラン監督、南部正司男子強化委員長のコメントをお届けする。

■バレーボール男子日本代表チーム フィリップ・ブラン監督

2017年以降、特に東京2020オリンピック以降、私たちは着実に進歩しました。2023年と2024年はさらに格別な年でした。
皆さんの関心がオリンピックに集中していることは承知していますが、リオデジャネイロで開催されたネーションズリーグ第1週では、髙橋藍選手と石川祐希選手が欠場していたにも関わらず、アルゼンチン、セルビア、キューバ相手に3勝できたことを非常に誇りに思っています。

この数年間ずっとそうであったように、パフォーマンスの向上は常に私のチームマネジメントとオリンピックプロジェクトの中核をなすものでした。高い目標を達成するには、明確でわかりやすい目標と適切な計画が不可欠でした。パフォーマンスを追い求め、2024年6月に世界ランキングが2位となりネーションズリーグでは2023年の銅メダルに続き、銀メダルを獲得することができました。

これらの成功により、オリンピックが近づいても、私たちは平静さを保つことができたはずです。多くの素晴らしい経験を積み、オリンピック前最後で唯一の親善試合となったポーランドとの試合も勝利することができました。オリンピックでのメダル獲得は、非常に高い目標ではありましたが、チームのプレーの質とこれまでの結果を考えれば現実的であるように思えました。

しかし、オリンピックは特別な大会です。感情のコントロールがチームのパフォーマンスにおいて特別な役割を担う大会なのです。オリンピック史上最もレベルの高い大会の1つである今回のパリ2024大会ではなおさらです。オリンピックのメダルを獲得して日本のバレーボール競技の歴史に1ページを刻みたいと告げるとき、その任務の重大さに直面し、自分自身の感情をコントロールすることは至極困難です。

準々決勝で敗れたのは事実ですが、今大会の本当のターニングポイントはドイツとの第4セットでした。私たちはこのセットに勝つ、つまりセットカウント3-1で勝利を収める十分な可能性がありました。そうなっていれば、精神的にも、また準々決勝前の順位も、完全に変わっていたでしょう。

もちろんドイツはこの大会中、驚くべきパフォーマンスを見せました。銅メダルのアメリカ、金メダルのフランスに対してフルセットまで追いつめました。勝利は私たちの手の届くところにあり、勝利すれば私たちに大きな自信を与えてくれたことは間違いありません。

私はオリンピックでメダルを獲得することができませんでした。私が手にしたことのない唯一のメダルだっただけに、個人的には非常に残念です。それ以上に、スタッフや選手たちが懸命に努力してきた夢、つまり日本のオリンピックメダリストに名前を刻むという夢を達成させてあげられなかったことが、本当に悲しいです。

ただ、目標を達成できなかったとしても、2022年の世界選手権王者であるイタリアに、準々決勝では信じられないようなパフォーマンスを発揮しました。試合時間は2時間24分、総得点は日本114点、イタリア113点でした。このような結果に対し、非常に残念な思いを抱くことは当然です。イタリアが私たちよりもうまく切り抜けていたとはいえ、マッチポイントが4回あったのですからなおさらです。この敗戦の責任は誰にもありません。ましてや、すばらしいキャプテンであり、アメリカとの厳しい試合から立ち直ってイタリア戦で32得点を挙げた石川祐希選手に責任はありません。

パリオリンピックの開幕前に選手たちに話したように、確かにオリンピックにおける夢は実現させなければなりませんが、実際には、このオリンピックまでの間に、私たちはすでに日本のバレーボールの歴史を何度も塗り替えてきました。私は代表選手全員をとても誇りに思っていますし、もしもう一度やり直すことになっても同じ選択をするでしょう。確かに予選ラウンドでは、各選手のパフォーマンスは必ずしも安定していたわけではありませんでしたが、話し合いを重ねた結果、準々決勝でチームの本当の姿を見せて戦うために、すべてのエネルギーを結集することができました。第3セットを落としても諦めない、意志が固く闘志あふれるチーム。敗れはしましたが、ファンの皆さんと日本のバレーボール界は、このチームを誇りに思うことができると信じています。

あの熱い戦いを忘れない バレーボールは続く。
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