2025-01-17 23:32 追加
ヴォレアス・池田幸太「僕自身としても今回バックアタックのバリエーションをいろいろ増やした」 SV男子会見
SV男子
●クラインエド監督
普段落ちてしまっている第4、5セットでもパフォーマンスが落ちませんでした。
しっかりハードワークして集中にフォーカスしてやってきているので、成長も伴ってきたのかなと思います。
昨日負けていますので、強い意志を持っての試合となりました。
より戦術的な修正を行って、試合で昨日も相手チームよりブロック本数が多かった(12得点)ですけども、今日もさらにそこの差をつけて(15得点)ブロックをすることができました。
昨日の試合を分析した時に2チームの違いはサイドアウトの数字でした。
今日の目標は相手のファーストボールサイドアウトを下げて、うちのファーストボールサイドアウトを上げるところでした。
ブロックディフェンスでやることをできていたのでそういったところまで抑えることができました。
グレートベアーズさんが安定したレセプションでしたので、サーブというは大きな要因ではなかったかもしれないですしリスクを背負う必要も少なかったです。
ブロックでかなり対応ができたと思います。
4試合連続で同じ相手とやっていることで、相手がどうプレーしてくるのか、どうしてくるか感覚がついてきたのかなと思います。
ウチのサイドアウトについても戦術的な準備ができました。
特に相手の(フェレイラ)アレックス、ムザイ(マチェイ)選手がいる時にそこを避けるができたかなと思います。
本当に勇気づけられる勝利でした。
――4試合連続で同じ相手とやることで相手のこともわかると同時に相手も分析してくると思うがどのように対応したか?
エド:まずは相手がウチに対してどのようにブロックをついているのかを見ました。
相手がやってくることをある程度はっきりさせることができました。
昨日に関しても明確なゲームプランありましたが、セッターが別の考えでプレーしていました。
セッター陣がBクイック(セッターから離れた位置から打つクイック)を使いすぎました。
1セット目うまくいったのですが、クイックを使い過ぎました。これは昨日のゲームプランではありませんでした。
それを改善してゲームプランをしっかり守ろうという話をしました。
(クイックを打つミドルブロッカーのタンメマー)ティモ選手を警戒してくるのは分かっていました。昨日ほど彼を使っていません。
パイプをより使わないといけないのもわかっていました。そこが昨日との違いです。
もちろん他にも細かいところはありますがそこが基本のラインです。
――今言ったクイックを使わない選択ができたのはセッターの山岸選手が、池田、陳選手などいろいろな選手にセットを供給し、選手がそれに応えたことがベースにあり、監督の期待していたことと一致していたか?
エド:常に池田選手にはアタックの得点を期待しています。
張選手ともに彼がチームの中を主要な得点源であって欲しいと思っています。
常に彼には多くの得点を取ることを求めています。
――池田選手自身もかなり工夫をされていて、バックアタックで相手のブロックを見たり、フェイントをやったりしているが、それについてはどのように見ているか?
エド:シーズンを通してアタックでクリエイティブなプレーをしようと話しています。
全てのチームがスカウティングをかなりしてくるので選手たちの傾向をお互いに分かっています。
なので、自分の得意なコースは相手がブロック、ディフェンスをしてくるのを理解しないといけないです。
選手がよりプレーすればするほど、相手チームはより情報が集まるということなので、同じ手段を毎週使っていくわけにはいかないです。
毎週末少し何かを変えていく必要があります。クロスラインのアタック、ティップ、リバウンドなど全てです。
――劣勢の時でもすごい笑顔が見られるチームだと思うが、チーム作りで大事にしていることは?
エド:リーグの中でベストなチームがではないので、ゴールは別のところにあった方がいいと思います。
現実的に負ける試合も多いです。
将来的にはより強くなるなどで結果も変わってくると思います。
今は成長に重きを置いています。
タフなシチュエーションで強くないチームは勝ちにこだわりすぎている部分もあると思っています
無意識の中で負けるのを恐れていると思います。
勝ち負けを気にしなかったらそういった状況でも笑顔でいることができます。
2-0という状況は今シーズンも何回かありましたが第2セット後の休憩の時に結果がどうなろうともどうでもいいと選手に伝えました。
クリアなマインドを持ってやるべきことをやろうと伝えました。
常に成長について話しています。
選手たちは分かっていますが、今日勝ったとしても、また来週からいつもと同じアプローチでやっていきます。
安定していく必要があります。セットを取っても落としても安定性が失われてはいけないです。
そういった状況では恐怖心が自分たちをナーバスにさせてしまいます。
――(早稲田大学出身でルーキーの)荒尾(岳)も負けることが怖いと言っていました。
エド:私も(荒尾選手と同様に)ずっと勝ってきた環境から来ました。
自身も負けた時にどうするかというのは学ばないといけないと思っています。
負けた時にその負けを学びの経験として捉えるというところが必要です。
ヨーロッパで何回も優勝してきたこともありますが、勝っても負けてもそれは過ぎ去ります。
ただ成長、自分たちの改善、学びは残ります。
写真:黒羽白
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