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会見・コメント

2025-02-08 08:00 追加

群馬グリーンウイングス・白岩蘭奈「なんで負けたんだろう。この想いを次に繋げたい」、リベロに挑み全ポジションを経験した菊地実結「やってないことに挑戦するから価値がある」 SV女子

群馬グリーンウイングス 選手インタビュー

SV女子

2月初週、バレーボールSVリーグには語るべき戦いがあった。
ヤマト市民体育館前橋で開催された群馬グリーンウイングスとアランマーレ山形、V2時代からのライバルによる2連戦だ。たしかに今の順位は下の2つかもしれない。しかし、どのチームにも過去と未来を語るうえで重要なターニングポイントになる戦いがある。

結果はアランマーレの連勝、群馬の連敗。勝敗はついたが双方の維持と矜持が見えた試合でもあった。

グリーンに染められた会場、音響、スクリーン、ライトアップ。V2時代とはまた違う華やかさ、まばゆさの中で相まみえた2チームだが、わずか1年の空白とはいえ両者の対決はどこか懐かしく、故郷を出た昔馴染みが都会で再会したような趣もあった。

敗れた群馬だが、善戦した。
GAME1は1-3、GAME2は2-3のフルセット。どちらの試合も流れが来た時間帯はあった。GAME2に至っては第2、第3セットを連取し、第4セットも先行した。

GAME2は本来、群馬の勝つべき試合であっただろう。しかしながら、別カテゴリーで戦った1年の月日が最後の局面でチームに経験の差を生み出していた。トップカテゴリーに昇格したものの勝利を得ることができず、ワンシーズン歯を食いしばりながら自力をつけていったアランマーレ山形は最後に自力を発揮した。

「私が普段通りにやること。それがチームの力になる」
アランマーレのバイプレーヤー、柳沢紫子はリリーフサーブから入って度々チームに落ち着きをもたらした。最後にアランマーレを勝利に導いたのはアランマーレ自身が持っている「いつも通りの」力だった。

「なんで負けたんだろう」
GAME2でオポジットとしてスタメン出場した群馬の白岩蘭奈が試合後に感じたことを話してくれた。

「モニターに映ってる数字を見た時に、決定本数とか、サーブの数とか、あんまり差がなくて。自分たちはどうやって負けたんだろうなって」

1勝は遠いか、近いのか。
結論ではなく、あくまで試合直後の感想を教えて欲しいと白岩に頼んだ。
「なんで、どうやって、負けたんだろう」
これが白岩から返ってきた答えだった。
「試合が終わって少しの間そう考えていて。でも第5セットまで勝敗を持ち越すことができましたし、確実に良くなってきている部分はあるのだと思います」

GAME2後の所感を白岩は次のように述べた。

「昨日より相手に対する粘り強さは出せたと思います。でも、ラリーが続く中での決定打、そういうところに差があったかなと思います。マッチョさん(齋藤真由美監督)からはオフェンスで爆発して欲しいと送り出してもらった試合でした。その期待があった中、試合の終盤に決定打が出せなかった。スタートで起用してもらったのにチームを勝たせることができなかったことを申し訳なく思っています。今回感じたことを次に繋げていきたいと思います」

「この負けを糧にする」
今季移籍加入し、チームを引っ張り続ける攻撃の柱、髙相みな実もそう語る。

「残りの1点、2点を取り切ること、勝つことの難しさを改めて思い返しています」
そう話す白岩蘭奈の目には次の戦いが見えているに違いない。彼女にもまた、明日へ羽ばたく緑の翼が生えているのだ。

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