2025-02-27 07:00 追加
東レ静岡・西本圭吾「相手のセットアップの仕方を見極めるのを含めてリードブロック」 SV男子
東レ静岡会見 SVリーグ男子
SV男子
2月19日、国立代々木競技場第二体育館(東京都)で開催されたバレーボールSVリーグ男子、東京GB対東レ静岡の試合後、東レ静岡の会見をお届けする。
■東レアローズ
●楠本岳選手(アウトサイドヒッター)※天理大学在学中
第1セットは良い流れでスタートできました。
第2セットでは自分のサーブレシーブ(レセプション)がきっかけで悪い流れになってしまいましたが、最後は全員バレーでなんとか勝ち切ることができて良かったと思います。
●西本圭吾選手(ミドルブロッカー)
個人的には相手セッターとの駆け引きに対してうまくアジャストできたと思います。良いブロックを何本か決められました。
ただ、もう少し止められる場面もあったので、そこを詰めていきたいです。
サイドアウトではセッターとしっかり合っています。
サーブは修正が必要だと感じていますが、以前より自信を持って打てるようになっています。
映像を見ながらさらに改善して、より良いものにしていきたいです。
僕たちが取ったセットは、相手のレセプションが崩れてサーブが効果的に機能していました。
逆に落としたセットは、相手のサーブが効いて僕たちのレセプションが乱れました。その点をしっかり確認して、詰められるところを改善したいです。
明日はタフな試合になると思います。相手のホームゲームでかなり盛り上がっています。
相手に合わせるつもりはありませんが、より良いバレーができるようにミーティングで準備して臨みたいです。
――楠本選手に。マッチポイントのシーンでハイセットが上がってきたが、どのようにアタックを打ったか。
楠本:ネットからかなり距離があったので、どシャット(キルブロック)の可能性は低いと判断しました。
結果的に点に繋がって良かったです。
――第2セットの途中でベンチに下がり、第3セットで再びコートに入ったが、どのように気持ちを切り替えたか。
楠本:自分がミスでチームに迷惑をかけたので、それを取り戻すことだけを考えてコートに戻りました。
――アタックで多彩な引き出しがあるように見える(3枚ブロックが揃った場面でタイミングをずらしてブロックの吸い込みを誘うなど)。自身の特徴をどう捉えるか。
楠本:高さがない分、タイミングや外に打ち出してレシーバーが拾えない場所を狙うことを意識しています。今回はそれがうまくハマりました。
――ブロックの吸い込みを誘うプレーは意識的にやっているか。
楠本:自分だけが高くないので、ブロッカーとブロッカーの間の隙間を狙って吸い込むようにしています。
西本:マジ?すごいですね。
――相手のブロックは見えるか。
楠本:はい、見えています。
――学生時代からそのスタイルを意識していたか。
楠本:学生時代も身長が小さめ(177cm)だったので、そういう点の取り方を続けてきたことが今に活きていると思います。
――前衛でのブロックについて。相手のライト(オポジット:一般的に背が高い)に対してどう対応するか。
楠本:ブロックでも高さで勝負できないので、手の出し方を工夫して対応しています。
――西本選手に。ブロック対応ができていたと言うが、東京GBの速い攻撃への対応はどうしたか。
西本:速い攻撃なので、ブロックで全部止めるのはほぼ不可能だと考えています。
自分のリードブロックがどこまで通用するかを理解した上で、つけられない部分は割り切ってプレーしました。
頭をクリアにして取り組んでいました。
1人で止めるのも無理なので、今のチームはオフェンス力に課題があるものの、フロアディフェンスにはかなり自信があります。
今日の武田(大周)もよく拾ってくれましたし、楠本が入ってもフロアが安定しています。
その強みを頼りに、相手が打ってきたところを仕留めることを徹底しました。
――リードブロック(相手のセットや状況を確認して反応)とコミットブロック(アタッカーの動きに反応)の切り替えはどうするか。
西本:勘ももちろんありますが、その勘は映像をしっかり見ているからこそ生まれるものです。
東京GBのような速い攻撃だと癖も出てくるので、相手のセットアップの仕方を見極めるのを含めてリードブロックだと思っています。
――第3セットの最後のシーンはコミットブロックか。
西本:実はあれはコミットではなくリードブロックです。
あまり詳しく言いたくはないですが、自分の中で「何%はここから来る」という比率を作っています。
それをセットアップと照らし合わせて、クイックかなと判断して反応したら止まった感じです。
――レセプションが崩れてアタックの場面が減るとき、どのように感情をコントロールするか。
西本:僕の強みはスパイクだけでなく、ブロックもできるし、今はサーブにも取り組んでいます。
アタックしか武器がない選手だとストレスが溜まるかもしれませんが、僕は他にも武器があると自負しています。
だからフラストレーションはあまり感じません。
レセプションが返らないのは僕がコントロールできない部分なので、他の選手を信じてやるしかないです。
返らないときはブロックフォローに入るなど別の役割を果たします。
(ブロックフォロー時に)スパイカーの打ち方を下で見ているので、タイムアウトでアドバイスするようにしています。
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