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会見・コメント

2025-03-21 21:30 追加

ついに初勝利、群馬グリーンウイングス・齋藤真由美監督「全ての歯車が噛み合った試合だった」、道下ひなの「自分の想いにやっと届いた」 SV女子

群馬グリーンウイングス 会見コメント

SV女子

3月16日、OPEN HOUSE ARENA OTA(群馬県)で開催されたバレーボールSVリーグ、群馬グリーンウイングス対クインシーズ刈谷の試合後会見から、GAME2、群馬グリーンウイングスのコメントをお届けする。
この1戦で群馬は念願のSVリーグ初勝利をおさめた。

■GAME2

3月16日 群馬 3(25-23、25-17、25-19)0 刈谷

●齋藤真由美監督

やっと勝つことができました。今日は最初から高い集中力を持って、自分のやるべき役割を全うしたからこそ得られた1勝だと思います。
私たちを本当に温かく応援してくださる方々がたくさん集まってくださった。応援の力が選手たちの支えになっていますし、なんとか皆さんに喜んでもらえるようなプレーをと、選手たちが懸命に頑張ってくれました。
(試合終了後に)ホームで運営に携わっている方々も涙してくれている姿を見て、胸が熱くなりました。
まだ、群馬の挑戦は始まったばかりですので、この1勝に浮かれずに気を引き締めて、さらに勝利を手にできるようにハードワークしていきたいなと思います。実際、勝った瞬間にはすでにそう思っていました。

――2セットを先取したわけですが。

齋藤:相手も負けるわけにはいかない。第3セットはすごい勢いで来ると想定していました。やっぱり相手サーブのクオリティーがグッと引き締まりましたね。胸元奥をついてくるようなサーブもあったのですけれども、選手たちは冷静にボールの軌道を見て、各自で予想していた通りにしっかりとセッターにボールを運ぶことができていました。精神的に強くなったなと感じました。

――攻守において良かった部分、これまでと違った部分は?

齋藤:グリーンウイングスとして目指しているのはミドル中心の3Dバレーです。今日は林田も道下も、相手の攻撃に対してしっかりワンタッチを取ったり、ブロックで止めて大きな貢献をしてくれました。
昨日の試合のスタートとはミドルのポジションを逆にしたことによってそれぞれの強みが大きく引き出されたゲームとなり、藤井寧々もそれを援護し、髙相みな実もバックアタックで果敢に攻めていきました。
私たちが目指しているバレー、理想に近いところに少したどり着けたんじゃないかなと思います。
あとアリョーナ(マルティニューク)がすごく良かった。彼女もここまで苦しんで来ましたが、今日は楽しみながらプレーしていましたし、手応えも一杯あったのではないかと思います。彼女の良い笑顔が見れたのは嬉しいです。

――勝利の瞬間は?

齋藤:逆に気が引き締まりました。勝つことよりも勝ち続けることの方が大変だということを自分の経験からでも感じています。
今日の勝利は大いに喜んでもらいたいと思いますけれども、しっかりとこれからの道筋を立てなければならない。これで満足してはいけないと思いますので、次はもっと良い試合をしなければという思いがありました。

――前日の試合も悪くなかったと思います。勝てるなと思った要素はあった?

齋藤:前日も含め、相手のサーブが少し緩い感じを受けました。これならば自分たちの攻撃につなげられるという手応えがありました。選手たちにも「今日は勝てるよ」と。
だから、勝った瞬間とか、勝利を喜ぶイメージをして、前向きな気持ちで戦おうという言葉がけをしました。
彼女たちはそれを実際に遂行してくれて、今日の結果につなげてくれました。日々、どうしても不安に押しつぶされそうになることがあるとは思うのですが、「自分たちにはやれる力がある」と思って戦い続けることが、やはり勝負ごとには大事だと感じました。
フィジカルと技術、心もタフに、良いものは褒めて、伸びしろを大事に選手とお互いに向き合っていきたいと思います。

――勝利したことで今後への影響は?

齋藤:試合後の控え室でも「油断すると足元をすくわれる」と話してきたところです。気持ちを引き締めて頑張っていこうと。「ハートはエンジン」です。今季の最後まで全員が心を一つに戦いたいと思います。

――今日は刈谷のエース、カヤ・グロベルナ選手を抑えました。そして群馬はアリョーナ・マルティニューク選手を活かせた。その理由は?

齋藤:やっぱりサーブでしょうか。藤井寧々がジャンプサーブで攻めたり、角谷未波主将はショートとロングを組み合わせて揺さぶりをかけることができました。
相手のセッターが上げにくいところへサーブを打ち込むということもしっかり頭に入っていたと思います。
それからサーブとブロックとの関係性。今日はリベロがとても良いディグをしてくれた。すべての歯車が嚙み合ったような感じでした。

――刈谷には難しい場面を打開する鍋谷友理枝選手がいます。彼女を第2セットでは早めに引きずり出すような形になりましたね。そして鍋谷選手にも決定的な仕事はさせなかった。

齋藤監督:髙相みな実がコースを読んでチームに伝達をしてくれました。どこを止めに行って、どこを拾うか、そのリーダーシップを図ってくれたところが良かったです。
その中でも鍋谷選手は経験値があるので、100%の力ではなく、滞空力を活かして(8分の力で)パーンと打ってきました。さすがにあれは対処しようのないコースでしたね。でも、それ以外の部分はよく拾えたと思います。

――ホームでの勝利の感想を。

齋藤:私たちは群馬のチームとして、地域の活性化、皆様との心をつなぐということを使命としたチームです。そのチームが多くの皆さんの前で勝利を勝ち取ることができたということを非常に嬉しく思います。観客席をグリーンに染めていただいた皆様には心から感謝したいと思います。これからもこういう瞬間をたくさん味わいたいなと思っています。

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