2025-07-14 20:09 追加
フェルハト・アクバシュ監督「サーブとレセプションの改善がファイナルラウンドに向けての重要なポイント」 VNL
フェルハト・アクバシュ監督 VNL予選ラウンド総括コメント
全日本代表 女子
バレーボールネーションズリーグ(VNL)女子予選ラウンドを終えての女子日本代表・フェルハト・アクバシュ監督の総括コメントをお届けする。
■フェルハト・アクバシュ監督
この千葉大会のみならず、大会を通して選手たちの成長を実感しています。
若手を含めて、よい戦いができていると思います。予選ラウンド3位という結果で、世界ランク1位のイタリアに対して、香港ラウンドでフルセットにまで持ち込むこともできました。ポーランド戦も勝利でき、結果自体は満足しています。VNLの予選ラウンドはチーム自体を成長させることにフォーカスしてやってきました。
ブラジル戦に関しては少しレセプションの位置取りがずれて、割れてしまった状態。そういうところで少し問題が発生したなと思います。また、我々のサーブがしっかりと攻めきれていないときがありました。
この2つのポイント、つまりサーブとレセプションの部分、そこをしっかりと改善していくことが次のファイナルラウンドに向けて重要なポイントになります。
昨日の試合までの段階では、サーブとレセプションに関しての課題は見えてこなかったのですが、今日のブラジル戦を振り返ってみると、このサーブとレセプションの部分、この2つがかなり課題に挙がってくると感じています。
このVNLの初めの段階ではアタックの決定率を上げることにフォーカスしてやってきました。アタックの決定率のところを見てみると、平均してまずは良くなっていったと思います。それに加えて、特にこの日本ラウンドでは将来の選手を育てるために、若い選手を起用するということを重視しました。
若い選手の起用で大事にしているのは、結果とは違った部分で、経験を積ませるところをまずは考えています。ただ、経験を積ませることが、結果的にいい結果を出すことにつながっていったとも感じています。
若手選手はポテンシャルがあるというところは素晴らしいと思いますが、国際レベル、そういう大会の中でどんどん経験を積むことがより重要です。
ファイナルラウンド準々決勝の対戦相手はまだわかりませんが(取材後、トルコに決定)、勝てなかった相手にもう一度リベンジマッチし、我々が成長できているかを確認したいです。準々決勝を突破することで恐らくまたブラジルと対戦する可能性があります。(日本語で)頑張ります。
――12試合を振り返って。
アタックはアグレッシブに攻め切れていたかなと思います。それに応じてアタックの数字自体も上がってきていると感じます。この千葉ラウンドの中では、アグレッシブに攻め切ること、それに付随してプラスでロールショットとかティップを使って、相手が嫌がるようなプレーも意図して使ってきました。
「相手のブロックディフェンスの弱点をうまくついていくことをオフェンスで考えてやっていきましょう」と選手たちには話しています。
――選手起用について。
特にポーランド戦に関しては、スタートで出ているメンバー全員がまずは素晴らしい活躍をしてくれました。そして、途中で入ってきた選手たちも我々に勝利をもたらしてくれたと感じています。
交代させることによって、交代選手たちにも何かしらの責任であったり役割があるというところを、選手たちには自覚させたいと思っています。
――6人のリベロについて。
このVNL予選ラウンドの全期間を通して、 6人のリベロを併用して使うことを意識しました。6人とも素晴らしいリベロだと感じています。
この3週間を通して、6人全員になるべく均等に役割を与えるようにしました。
試合の状況に応じて、そして選手のプレーを見て、誰を使うかを決めています。
千葉大会で起用した岩澤実育選手はスピードと反射神経が素晴らしい選手だと思っています。特に高さのある相手に対してしっかりとコースに入れる選手だと思います。カナダラウンドのドミニカ戦でも、相手のアウトサイドのマルティネス選手に対して、岩澤選手のディフェンスが良かったと思っています。彼女はより国際レベルでの経験が必要になると感じています。
――若手の成長について。
特定の選手の名前を挙げてしまうと、フェアではなくなってしまいますので選手の名前は出しませんが、全選手が総じて良くなり、成長していると感じています。
――日本のファンの皆さんに。
(日本語で)皆さん、こんにちは。千葉ラウンドは良かった? 良かったね。
ありがとうございました。みんなサポートありがとうございます。
写真:堀江丈
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