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会見・コメント

2025-11-20 12:00 追加

NECレッドロケッツ川崎・和田由紀子「ベンチに入ることもコートに立つことも、チームを勝利に導く責任がある」 SV女子

NEC川崎 和田由紀子が復帰

SV女子

11月15日、バレーボールSVリーグのNECレッドロケッツ川崎はカルッツかわさきにてPFUブルーキャッツ石川かほくと対戦した。

開幕からコンディション調整が続いていた和田由紀子(日本代表・オポジット)だが、この試合よりベンチ入り。2枚替えで起用され、今季のリーグ戦初出場を果たした。

対戦相手のPFUが奮闘し、NEC川崎はシーズン初黒星を喫したが、苦しい試合にあって和田自身は上々の仕上がりを見せた。

和田は試合後の記者会見に出席し、報道陣の求めに応じてコメントを残した。

「今日は自分たちの強みであるオフェンスがなかなか機能しない試合でした。連勝が途絶えてしまいましたが、チームは負ける経験がしっかりできたと思います。
明日につなげるために、自分たちの良さを出し続けるにはどこを頑張らないといけないのかということをもう一度全員で見つけていきたいと思います」

敗戦もまた経験とポジティブに捉え、しっかり前を向いて強い眼差しで和田は感想を述べた。
自身の復帰戦は白星で飾れなかったが、それでも和田は今季のチームへの信頼と確かな手応えを感じているようだった。

「ベンチに入ることもコートに立つことも、チームを勝利に導く責任があります。そのことに対して全力で取り組もうと考えてプレーしました」

これまでの欠場について和田本人から理由を聞いた。

「代表で怪我をしてしまい、その影響がまだ残っていました。身体全体の状態があまり良くなく、いつ大きな怪我をしてもおかしくない状況でした。
そこを整えながら、落ちていた体力を戻す調整を1か月半ほどさせていただきました」

無理はしてほしくない。しかし、コートに復帰したことで、周囲からの期待も注目もさらに大きくなるであろう。
自身のこれからについて和田は気を引き締める。

「復帰してすぐにユニフォームを着せてもらったことに感謝しています。チームのみんなから応援してもらえる選手でありたいです。
練習から意識を落とさない。常に上を目指してレベルアップしていく。高い意識でやっていけたらと思ってますいます」

中谷宏大監督に、和田の現状と、このタイミングで和田をベンチに入れて、試合に起用した理由について問うた。
「復帰は年内が目安。ただ、予定よりも順調に回復している」とおおよその見立ては以前に聞いていた。

「ゲームライクな練習を再開してまだ1週間ちょっと。フル出場は難しいですが、実際の試合で得られるものは大きいので、出場しながらコンディションを上向かせたいというのが一番の理由ですね」
中谷監督は続ける。
「和田の復帰はファンのみなさんも待ち望んでいたことだと思います。押されている場面で和田が出場すれば会場の雰囲気も一変する。これで和田自身も次のステップに進めると思いますね」

SVリーグは同一カードの2連戦で試合が行われる。
和田は翌16日のGAME2にも2枚替えで出場。
さらに打数も増えた中で決定率62.5%を記録し、NEC川崎のストレート勝利に貢献した。

中谷監督の言葉通り、GAME2での和田はリラックスした雰囲気でコートに入り、ここまでため込んできた力を存分に発揮していた。

チームの同ポジションにはシルビア・チネロ・ヌワカロールというリーグきっての点取り屋がいる。おそらく今後も併用で、当面は和田が後発から切り札として使われるであろう。

左に佐藤淑乃、右に和田由紀子。

ついに代表コンビが揃ったNEC川崎がどこまで快進撃を続けるか。
そしてその両翼をセッターの中川つかさはどのように羽ばたかせるか。

NEC川崎はまだまだ底力を残している。

撮影 堀江丈

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