2025-12-06 00:09 追加
JVLが11月29日の 東京 vs アルテミス戦の得点ミスを報告 V女子
得点ミスの報告
V女子
12月5日、一般社団法人ジャパンバレーボールリーグ(本社:東京都千代田区、代表理事CEO:大河正明、以下JVL)は、2025年11月29日(土)に開催された 2025-26 V.LEAGUE WOMEN 東京サンビームズ vs アルテミス北海道戦において、得点記録に誤りが発生したことを報告した。

●概要
当該試合の第3セット途中において、東京がメンバーチェンジを申請したが、そのチェンジは東京が意図するものではなかったため、不履行のまま試合が進行した。しかし、記録上メンバーチェンジは成立していた。
それに伴い、東京のサーブ時にポジションの誤り(本来コートにいるべきではない選手のサーブが発生)が指摘され、アルテミスが1点の加点を受けた。
なおこの間、サーブ以前に東京は別の得点を記録していた。本来、その得点も取り消すべきであったが処置は行われなかった。
第4セット開始後に第3セットにおける得点修正の必要性に気がついたが、すでに第3セットが成立していたためそのまま試合は続行された。
試合結果も確定したため、公式記録にも変更は行わない。
●第3セット
公式記録 東京18-25アルテミス
本来の得点 東京17-25アルテミス
現場にいた記者の目には次のように映った。
・やや強引ではあったが、東京の選手交代の取り下げは審判団にも黙認されたように見受けられた。
・したがって東京はメンバーを替えずにプレーを続けたが、サーブ時になってポジションミスという形で指摘を受けるに至った。
・交代を中止した前提でプレーしていた東京の視点ではサーブ順は正しいものであり、ゆえに反則の理由が即時に理解できず、試合が中断してしまった。
以下、JVLの公式コメント抜粋
【事象の概要】
第3セット 東京 15-19 アルテミス の場面において、東京の選手Aがサーブを行った際、サーバーの誤りが指摘され、ポジションの反則(※1)によりスコアは 東京15-20 アルテミス となりました。
確認の結果、東京 14-18 アルテミス の場面で、東京は選手Aから選手Bへの選手交代手続きを行い、交代は受け付けられました。しかし、この選手交代はチームが意図したローテーションでは無かったことに気づいたため、選手交代は実際には行わず、選手Aがそのままコートへ戻ってプレーを続行していました。
このため、スコアシート(公式記録)上では本来コート上にいるべき選手Bが不在のまま、選手Aが選手Bのポジションでプレーを続けている状態となり、ルール上 不法な選手交代(※2) に該当する反則状態のまま試合が進行していました。
その後、東京 15-19 アルテミスの場面で選手Aがサーブを行った際に、初めて反則状態であったことが認識されました。当該サーブは、本来のサーブ順である選手Bのポジションの誤りとして記録され、スコアを 東京15-20 アルテミス とした上で、選手Bを正規にコートへ復帰させ、試合が再開されました。
この際、本来であれば、不法な形で選手Aがコートに入っていた状態で得点された 東京の15点目は無効(=14点に戻す) とし、スコアを 東京14-20 アルテミス に修正して再開すべきところ、修正されないまま試合が再開されました。
また、この得点訂正の必要性に気づいたのは第4セット開始後であり、第3セットはすでに成立していたため、試合中の訂正は行えませんでした。そのまま試合は終了しました。
【原因】
東京14-18 アルテミス の場面で行われた選手Aと選手Bの交代の際、正式な手続きや確認をせずコートに戻りプレーを続行したこと。
公式記録上は認められながらも、実際には選手交代が行われなかったことに気づかなかったこと。
その結果、反則状態で得点された 東京15点目の無効処理を実施しなかったことなど、複合的な要因が重なり、本件の得点誤りが発生しました。
【再発防止策】
JVLでは、本件について事象の詳細確認と併せて検証を行い、原因の明確化および再発防止策の策定を進めています。
とりわけ、選手交代手続きの確認の徹底および関連規則の理解向上に向けた研修強化を実施し、同様の事象が再発しないよう運用精度の向上に努めます。
【対応】
当該試合の第3セットにおける本来のスコアは、誤って認められた東京の15点目を無効とすると 東京17-25 アルテミス となります。
しかし、実際には誤記を修正しないまま第3セットが成立し、試合結果も確定しているため、公式記録としては「東京18-25 アルテミス」とします。
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