2025-12-18 17:16 追加
バレーボール男子クラブ世界選手権 大阪ブルテオンとペルージャが激突 現地詳細レポート
現地詳細レポート

ペルージャがブロック本数18ー8とブルテオンを上回った。
写真:Volleyball World
バレーボール男子クラブチーム世界選手権2日目。全日本の選手を多く擁するブルテオンが全日本キャプテンの石川祐希選手のペルージャと対戦する屈指の好カードとなった。どちらも準決勝進出に向けて、なんとしても勝ちに行きたい試合だ。8チームが2グループに分かれ、3試合を行い、各グループの上位2チームが準決勝へと進む。
A組 プライア(ブラジル)、レナータ(ブラジル)、アル‐ラーヤン(カタール)、ザビエルチェ(ポーランド)
B組 ブルテオン(日本)、ペルージャ(イタリア)、クルゼイロ(ブラジル)、スウェリー(リビア)

ブルテオンもしつこく3枚ついたが……。
写真:Volleyball World
■23点まで行くファイナルセットの軍配はペルージャに
スターティングメンバー:
ブルテオン OP西田、Sブリザール、OHロペス、富田、MBエバデダン、ポン、L山本
ペルージャ OPタラ、Sジャネッリ、OH石川、プロトニツキー、MBソレ、ロソル、Lコラチ
第1セット L山本がフェイントを上げOHロペスが決め、OP西田のエースでブルテオンが5-3とリードするが、すぐにOHプロトニツキーのエースで5-5に追いつかれる。中盤は抜きつ抜かれつの展開になるが、Sブリザールのサーブで崩し相手のスパイクミスやMBエバデダンがゆるく落とし18-16とブルテオンがリードする。ロペスのスパイクとブロックで22-19。最後はブリザールとMBポンの2枚ブロックで25-23と先取する。
コート脇の席では、ブラジル人の若い5人組がブルテオンのバンダナを振り、ショーマ(富田)! ミゲル(ロペス)! と全員名前で声援を送る。「日本の選手はブラジルでも有名ですよ。今まではテレビだったけれど、ベレンに来てくれるなんて夢みたい。ありがとう!」と感激していた。

山本を中心にディフェンスで対抗した。
写真:Volleyball World
第2セット ブルテオンの3枚ブロックをOHジャヴォロノクが破るが、エバデダンを使い4-3と後に続く。ペルージャのブロックが出始め、西田、OH富田が止められるなど、連続失点で流れが向こうへ行く。ブルテオンはポンへのトスがあわず、5―10と離される。ブルテオンはメンバーチェンジで流れを変えたい。山本が懸命に拾うも、ロペスのスパイクはアウトになり、10-18と差は開く。MBロセルがクイックやブロックで23-11とし、点差はあるがロペスのエースやOH仲本がうまく押し込み、反撃を試みる。しかし、OHセメニウクのスパイクでペルージャが1セット取り返す。
第3セット ブロックされてもつないだブルテオンは、ブリザールが打って4-4と並ぶ。ペルージャはMBロセルのエース2本と、ジャネッリの落ち着いたツーアタックとブロックで10-12とする。山本を中心にもう一度ディフェンスを固める。お互いブロックに3枚付くラリーは、最後に富田がOPベンタラを止め、16-16に追いつく。西田がつかまり17-20と開きかけるが、ロペスが速いトスを決め、西田のエースで21-21に追いつく。しかし、ベンタラのスパイクで、22-25とペルージャが取り、1-2とペルージャがリードする。

得点を喜ぶブルテオン。
写真:©OSAKA BULTEON
第4セット ブリザールがブロックを上手く振りブロックが1枚になったところを富田が決め、7-6とする。このセット、スタートに入ったMB西川のスパイクで12-12と並んだ後に、ブリザールが渾身のエースを決めれば、ペルージャのSジャネッリはツーアタックで17-19と譲らない。ゆるくのびた西川のサーブはエンドライン際に落ち、23-21と貴重な点を追加した。エバデダンのクイックで25-23とセットカウント2-2、勝負はファイナルセットへ。
第5セット 出だしにペルージャがエースとブロックで0-4と開く。ロペスが周りに声を掛け、仲間を鼓舞する。ロペスがブロック3枚つかれても、その横を抜き4-6まで盛り返す。西川がサーブで崩すもドリブルで6-9と追いつけない。富田が拾ってつなぎ、ペルージャのスパイクを西田がブロックで12-13まで迫る。ペルージャはベンタラのスパイクでマッチポイントを握る。しかしロペスがサーブで狙われてもレセプションの後自らスパイクに入り、13-14とあきらめない。点が交互に入る展開で、ペルージャはソレのクイックで17-17とすれば、ブルテオンコートに落ちたかに見えたボールを拾い、富田が決め18-17とブルテオンも何度もマッチポイントを取る。ジャネッリのツーアタックで21-22となり、ロペスのスパイクがアウトになり21-23で試合終了。ペルージャの石川祐希選手は出場しなかった。
ブルテオン2-3ペルージャ(25-23、16-25、22-25、25-23、21-23)。

今日も暑い1日だった。選手を体育館に送った後、昼寝をするバスの運転手。
写真:筆者
■2日目終了時点でB組はペルージャがトップ
1位ペルージャ 2勝 5ポイント
2位ブルテオン 1勝 4ポイント
3位クルゼイロ 1勝 3ポイント
4位スウェリー 0勝 0ポイント
■グループ最終日の試合予定(日本時間)
12月18日 午後10時 ペルージャ対クルゼイロ
12月19日 午前01時30分 ブルテオン対スウェリー
取材: 唐木田 真里子
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